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自由研究、進んでますか?|高知みらい科学館の「夏休み自由研究相談室」に密着しました

自由研究、進んでますか?|高知みらい科学館の「夏休み自由研究相談室」に密着しました

自由研究の悩みを相談できる「夏休み自由研究相談室」。8月11~14日も開催しています

新型コロナウイルスの影響で、多くの学校で短くなった今年の夏休み。宿題の自由研究はうまく進んでいますか?

「研究の進め方が分からない」「何をするか決まっていない」。そんな時に頼りになるのが「夏休み自由研究相談室」。高知市追手筋 2 丁目の高知みらい科学館で 8 月 11 ~ 14 日も開かれます。

子どもたちはどんなことに悩み、相談に来るのでしょうか?ココハレ編集部員が初日の 4 日に密着。最近の自由研究の特徴や、自由研究に大事な視点などを聞きました。

夏休み自由研究相談室とは?

夏休み自由研究相談室は今年で2回目。昨年は 15 日間で 77 組が相談に訪れました。

夏休みが短くなった今年は「昨年に比べると、相談に来る子どもは少ないだろう」と予想しつつも、「ゼロではないはず」とやることを決めたそう。理科の知識のある学芸員さんと職員さん 7 人が日替わりで相談に乗っています。

4 日(火)の担当はみらい科学館の職員、土井一史さん。中学理科が専門です。

「家でできる実験はありますか?」

相談室は午前 10 時スタート。子どもはまだ来ません。しばらく待っていると、小学 2 年生の女の子がお母さんと一緒にやって来ました。

女の子は実験好きで、お母さんによると、「普段からお風呂場で氷を使った実験をしたり、植物をすりつぶしてみたりしている」そう。コロナで休校中も、食塩を使って結晶を作り、毎日観察していたといいます。

女の子は「宿題で自由研究は出てないけど、夏休み中に何か実験をやりたい」。「どんな実験に興味がある?」と土井さんから声をかけられ、「家で作れるやつがいい」と実験の本をめくっていました。

家でできる実験は…?本をめくって探します
家でできる実験は…?本をめくって探します

土井さんが提案したのは「魔法の氷でアイスクリームを作る」というもの。氷に塩を混ぜると、氷が解けるスピードが速くなり、周りの温度がどんどん下がるそう。この性質を利用すると、冷凍庫に入れなくても氷と塩だけでアイスを作ることができます。アイスも食べられるので、子どもに人気の実験とのこと。土井さんは「果汁 100 %のジュースでシャーベットを作るのが一番簡単ですね」。

教えてもらった女の子は「やってみたい!アイスも食べれるし!」と声を弾ませていました。

「みんながびっくりするような自由研究がしたい!」

続いてやって来たのは、「本を返すついでに寄りました」という小学 2 年生の女の子。「宿題で自由研究が出ている」とのことで、「みんなが知らない、びっくりするような自由研究をしたい!」。その横で、お母さんは「まだ何も決まってなくて…」と心配そうです。

「みんながびっくりするような自由研究か~」。一緒に本をめくった土井さんは「これはどう?」と「ピンホールカメラ」を紹介しました。

ピンホールカメラについて教わりました
ピンホールカメラについて教わりました

ピンホールカメラとはレンズを使わないカメラで、針で開けた小さな穴がレンズの代わりの役目を果たします。土井さんは実物を女の子に見せ、仕組みを説明しました。

実際にピンホールカメラで外の景色を見てみた女の子は「(景色の)上と下が反対に見えゆう!」。すかさず土井さんは「そう、どうしてやろうねぇ。そこを考えてみて」。さりげなく、自由研究に必要な視点を教えていました。

「牛乳パックと 100 均で購入できるトレーシングペーパーがあれば作れるよ」とアドバイスをもらい、女の子は「簡単そうやき、やってみたい。みんな、知らんと思う」とやる気満々。テーマが無事決まり、お母さんも一安心です。

ピンホールカメラは箱を作る工程が難しいそうで、土井さんは「牛乳パックだと最初から箱になっているので作りやすい」。子どもが挑戦しやすいものを紹介していることが分かりました。

「テーマは決まっているけど、やり方が分かりません…」

次にやって来たのは、小学 5 年生の男の子。「自由研究でやりたいことがあるんですが、やり方が分からなくて行き詰まっています」と話します。テーマは「体の部位によって汗に含まれる油分に違いはあるか」。一体どんな研究になるでしょうか?

男の子は「油取り紙を使ってどうにかできないか」と家で考えていたものの、「油分を採取できても、どうやって比べたらいいのか分からない」と悩んでいました。「どうやって油分を採取しようかねぇ」「採取した後はどうやって比べようかねぇ」。土井さんと一緒に頭を悩ませる時間が続きます。

体の部位ごとの油分を調べたい男の子。土井さんの説明に真剣に耳を傾けます
体の部位ごとの油分を調べたい男の子。土井さんの説明に真剣に耳を傾けます

男の子が昨年行った自由研究や「少し興味を持っている」という食虫植物の話から、他のテーマも模索しましたが、男の子の意志は固く、どうしても油分を比べたいとのこと。考えた末、「油取り紙を体の各部位に貼って油を吸収した後、ドライヤーで少し乾かしたら水分は飛んで油は残る。残った油分の量で部位ごとに比較するのはどうか」と土井さんが提案。男の子は納得の表情で、「やってみる!」と力強く答えていました。

男の子の発想に感心した様子の土井さん。「あの発想はすごいですね。ぜひ、頑張ってほしい」と話していました。

4 ~ 6 日に訪れたのは 10 組。夏休みの宿題に自由研究がない学校もあり、昨年に比べると、相談に訪れる子どもはやはり減っているようです。それでも、「浮く野菜と沈む野菜を調べる」「真水と海水で物の浮き方の違いは?」「氷や水の実験をする」など、それぞれにテーマを決めて帰って行きました。

失敗や成功よりも、やってみることが大切

学芸員の岡田直樹さんによると、最近の子どもたちは「自由研究で興味を持つ分野に男女の偏りがない」そうです。「子どもたちが自分の興味がある分野を研究している表れですね」

相談室を訪れる際にテーマが決まっている子と、何も決めずに訪れる子の割合は半々とのこと。テーマが決まっていない場合は、みらい科学館内の展示を一通り見学し、自分が興味を持った分野から決めていくなどしています。下の図書館から気になった本を借りてきて、テーマを決めた子もいたそう。図書館もあるので、便利ですね。

自由研究を選ぶ際のポイントは「子ども本人が興味を持つかどうか」。土井さんは「本当に興味を持っていなければ、最後までやり遂げられない」と説明します。題材になるものは生活の中にたくさんありますが、岡田さんは「気づいていない子どもが多い」と話します。例えば、食べ物や天気など「生活と密接に関係していることだと、やりやすくなる」。自分の生活と結び付けることが、題材選びのポイントのようです。

「特殊な道具や簡単に手に入らない薬品を使わない」のもポイントで、相談室では自宅で簡単にできる実験を勧めています。「自由研究は自分で計画して、実験して、考察することが大事。失敗や成功にかかわらず、やってみることが大切なんですよ」

自由研究に関する本がズラリ

相談室には「植物」「人体」「音」「光」「重さ」など自由研究に関する本がたくさん展示されています。興味のある分野がきっと見つかるはずです。貸し出しも行っているので、家でじっくり読むこともできます。自由研究のヒントとして活用してください。

相談室は 8 月 11 ~ 14 日も開かれます。「そろそろ宿題をしようかなって相談に来る子が多くなるのでは」と岡田さん。午後は訪れる子どもが減るので、じっくり質問したいお子さんにはチャンス!15 日以降も相談は随時、受け付けています。「途中でつまずいたらいつでも相談に来てください。実験途中の物を持って来てくれたら、修正箇所を一緒に考えます」。

 

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この記事の著者

藤川こころ

藤川こころ

子どもが大好きな社会人1年目。社会福祉士の資格を持っています。ママになって3人の子どもを育てることが目標!1997年生まれ。

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