【サポーターズコラム】切迫早産で長期入院、22時間半の出産、泣いた授乳…息子が3歳の今、思うこと|吉本明子さん
ココハレサポーターズが子育て、おでかけ、家族の出来事をコラムで紹介していきます!
2022 年度にスタートした「ココハレサポーターズ」。高知県内の 8 人のお母さんたちがココハレ編集部員と一緒に記事の内容を考えたり、取材に参加したりする活動です。「サポーターズコラム」では、日々の子育てのこと、おでかけの思い出、家族の出来事などをご本人たちが紹介していきます。
吉本明子さん(高知市)の長男は 3 歳。毎日の成長をうれしく感じながら、思い出すのは大変だった妊娠・出産です。赤ちゃんを連れたお母さんに「 3 歳のママ」が伝えたいことは?
切迫早産で半年入院…大変な妊婦さんがいると知りました
3270 gで生まれてきてくれた息子。あなたの誕生日は、私の中で何よりも大切な日になりました。
誕生の日を迎えるまでは、本当にたくさんの方の支えや励ましがありました。
切迫早産のため、妊娠 4 カ月で入院。そのまま出産まで半年間、病院での生活となりました。
毎日の点滴で腕はボロボロになり、精神的にもボロボロになった時、何よりの支えは「わが子に会いたい」という強い気持ちと、家族や友達の励まし、病院スタッフさんとの毎日の会話でした。
つらい入院生活でしたが、気付いたこともありました。
妊娠糖尿病や妊娠高血圧、子宮頸管(けいかん)無力症の人、おなかが張って緊急で運ばれた人、双子の妊婦さん…。妊婦さんにもいろんな方がいると知りました。
皆さん、「赤ちゃんに会いたい」という強い気持ちを持ち、家族に会えないつらさと闘っていました。しんどかったけれど、「自分一人の体ではないんだ」と実感した入院でした。
22時間半の出産!夫への「立ち会いのアドバイス」に助けられました
出産は、分娩(ぶんべん)室に入ってから 9 時間半、トータル 22 時間半でした。長いー!
いとこが 2 週間前に出産していて、立ち会い出産の注意事項を夫にLINEしてくれました。こんな感じです。
- 「痛い?」とか「大丈夫?」などの質問類は禁句!
- 「痛いのは今だけやきね!」「もうすぐやきね!」「がんばりゆうね!」などの励ましのみ!
- 「飲み物、飲む?」と聞かない!そのままストロー等を口元に持っていく!飲みたいならそこで勝手に飲みます!
- シーンとなって気まずいと思っても、ジョーク禁止!笑
- 陣痛のときは腰をめいっぱいさする!もう!とにかくさする!「ここ?」とか聞かない!
おかげで、私にとってはパーフェクトの立ち会いサポートとなりました。スタッフの皆さんも声を掛けに分娩室に入ってきてくださって、ありがたい出産でした。
「初めてわが子に会って、感動で泣く」みたいなSNSを見て、ずっとそんな想像していましたが、出産が長すぎてそんなことは全然なく(笑)。
息子は予想体重よりはるかに大きく、産声もヤギレベル。笑いながらの対面となりました。
授乳は、自分のふがいなさに泣き…
出産後、すぐに始まる授乳。今思えば、「そんな、すぐ出るわけあるかーー!」と言いたいですが、当時の私は必死!
授乳室でしっかり授乳できているお母さんがうらやましく、うまくできない自分のふがいなさに泣き、「退院したら哺乳瓶が足りないかも…」と準備不足に泣き…。
「何でそんなに泣いてたんだろう」と思うくらい泣きました(笑)。
哺乳瓶はドラッグストアに売っているし、授乳も「いつ終わるのだろう」と悩むくらいになるから。そんなの笑い飛ばして大丈夫だよ!
あの頃の自分に言ってあげたいことは、たくさんあります(笑)。
マイナスなことを考えて悩むくらいなら…「何があっても大丈夫!」
息子はただいま 3 歳です。
いつまで授乳するの?
お兄ちゃんパンツになる日いつーーー?
おしゃぶりやめる気配ゼロなんですけどーー!!!
母の悩みは尽きませんが、生まれてきてまだ 3 年。そんなにうまくできないよね。私だっていまだにうまくできないこと、たくさんあるもん…と思うようになってきた今日この頃です。
2 歳までは「毎日眠かった」という記憶ばかり。子育てでマイナスなことを考えて悩むくらいなら、その時間を息子ともっと楽しんで、もっと一緒に写真を撮ればよかったな…。
街で赤ちゃんを抱っこしているお母さんを見かけると、「大丈夫ですか?今の時期って大変ですよね」と心の中で思っています。今の時間、今の年齢をどうか楽しんでくださいね。
長期入院はつらかったけれど、そのおかげで、今は「何があっても大丈夫!」と思える強い母になれました。
同じ病室だった人とは、今ではママ友に。子ども同士は同じ保育園で、大の仲良しになっています。