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新型コロナ警戒モードで2学期が始まりました|週間高知の子どもニュース(2021年8月28~9月3日)

新型コロナ警戒モードで2学期が始まりました|週間高知の子どもニュース(2021年8月28~9月3日)

夏休みが終わり、2学期がスタートしました。新型コロナウイルスは心配ですが、子どもたちには勉強に遊びに、元気いっぱい取り組んでほしいですね。

2021 年 8 月 28 日~ 9 月 3 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。

見たり聞いたり 公園にピンク色の...エビ?正体はキリギリス 高知市

(高知新聞  2021 年 8 月 28 日掲載)

高知市神田の公園で虫捕りをしていた少年がこのほど、ピンクの昆虫を捕まえた=写真。体長4センチ足らず。バッタに見えるが、色合いはエビ。何じゃこれ。

動物や恐竜が大好きな神田小1年の伊藤壮亮君(7)が、飼育しているカナヘビの餌を探していて見つけた。「ピンクのものを食べたからかな?」と不思議そう。

高知昆虫研究会の中山紘一会長によると、正体はクビキリギリス。「茶、緑、赤と型がある。かまれたらけっこう痛いです」とのこと。それほど珍しくはないというが、母親の美紀さん(37)は「コロナ下でなかなか外出できず、近所の虫捕りが子どもたちの唯一の気晴らし。夏休みのいい思い出になった」と笑った。(大野泰士)

女子生徒のスラックス、高知県内の中高校で採用広がる 性的少数者に配慮も

生徒と教員で制服の在り方を考えた勉強会(7月、高知市長浜の南海中)
生徒と教員で制服の在り方を考えた勉強会(7月、高知市長浜の南海中)

(高知新聞  2021 年 8 月 29 日掲載)

高知県内の中高校で、女子生徒の制服にスラックスを選べるようにする動きがじわり広がっている。性的少数者への配慮や動きやすさ、防寒などの理由が背景にあるようだ。

「スカートをはくのは気持ち悪いけど、ずっと我慢してきた」

そう明かすのは県内の中学2年生。女性の体で生まれたが、小学4年の頃に体に違和感を覚え、小6時に「心が男性だ」と自覚。小学校では胸の膨らみを隠すため、大きめの上着とズボン姿で過ごした。

中学で制服のスカートをはかなければいけないことに、嫌悪感がある。勉強で後れを取りたくないと頑張って通うが、「やっぱりスカートが苦痛。はいていると楽しいと思えない」。学校を休みがちな時期もあった。

今は学校の理解を得て1日数時間、別の教室でジャージー姿で過ごす。「スラックスを認めてくれて、周りの友達も受け入れてくれたら、学校がもう少し楽しくなると思う」と静かに話した。

性的少数者は、人口の10%ほどいるとされる。文部科学省は2015年に、学校での配慮を求める通知を出している。

学生服メーカー「高知菅公学生服」(高知市)によると、女子のスラックスを採用する全国の中高校は19年度から急増し、本年度中に千校を超える見込みという。

県内の県立学校では02年の山田高(香美市)を皮切りに、中村中高(四万十市)、高知国際中高(高知市)などが女子のスラックスを採用。同社担当者は「ジェンダーレスは時代の流れ。今後も増える」と言う。

一方、スラックス着用がいじめの引き金になりかねない、と懸念する声もあり、学校側には生徒への丁寧な説明が欠かせない。

高知市の土佐山学舎は、来年4月に制服を一新する。女子がスラックスを選択でき、男子がリボンやスカートを選ぶこともできるようになる。

竹崎優子校長は「選択がいじめにつながるなら本末転倒。差別を生まない環境づくりが一番大事」と話す。LGBTQの当事者による講演などを通じて、生徒とともにジェンダーへの理解を深めていくという。

このほか、同市の城東中は、動きやすさや防寒面から導入を求める生徒の声を受け、2学期から女子のスラックス着用を許可。同市の南海中や横浜中、南国市の香南中なども、多様性を認める制服について勉強を進めている。(石丸静香)

高知県、小学生の国・算トップ10入り 全国学テ 中学は国語で全国平均に近づく

(高知新聞  2021 年 9 月 1 日掲載)

文部科学省は31日、小学6年と中学3年の児童生徒を対象に5月に行った全国学力・学習状況調査(学テ)の結果を公表した。高知県の小学生は国語が全国7番目、算数が8番目で、そろってトップ10入り。中学は国語、数学とも全国の平均正答率を下回り、いずれも30番台だったが、国語は平均との差が前回の2・0ポイントから1・1ポイントに縮まった。

昨年度の学テは新型コロナウイルスの影響で中止され、2年ぶりの実施。小中とも国語と算数・数学の2教科で、前回(2019年度)に続いて、A問題(基礎知識)、B問題(知識活用力)を統合して出題された。

県教委によると、本県の小学生の平均正答率は国語66・9%(全国64・7%)、算数70・8%(同70・2%)といずれも全国平均を上回った。国語は全国7番目で、前回の23番目から改善した。算数は8番目で、前回(6番目)とほぼ同位置に付けた。

本県中学生の平均正答率は国語63・5%(同64・6%)、数学54・6%(同57・2%)といずれも全国平均を下回った。国語は全国30番目(前回39番目)、数学は38番目(34番目)だった。

小中とも国語の記述問題の正答率がおおむね全国より高く、県教委小中学校課は「自分の考えや思いを書く機会を増やすなど、授業改善の成果が出た」とした。

本年度の学テは本県の公立校290校(小学校184校、中学校100校、義務教育学校2校、特別支援学校4校)と国立の付属小中、私立の高知小が参加。正答率のデータに国私立の学校は含まない。

文科省は17年度から、過度な競争を防ぐ狙いで、都道府県別の正答率は小数点第1位を四捨五入して発表しており、本県の全国順位は四捨五入した数字に基づく。県教委は学力向上の取り組み効果を周知するため、従来通り小数点第1位まで発表した。(宮崎順一)

高知県内小中高で始業式 コロナ警戒モードで2学期入り

「どうやって作ったが」「おもしろいねえ」。マスク姿で夏休みの宿題を見せ合う児童(高知市の旭東小)
「どうやって作ったが」「おもしろいねえ」。マスク姿で夏休みの宿題を見せ合う児童(高知市の旭東小)

(高知新聞  2021 年 9 月 2 日掲載)

高知県内の多くの小中高校で1日、2学期の始業式が行われた。新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」適用下とあって、高知市内の小学校も緊張感ある新学期スタートとなった。

同市北端町の旭東小では、午前7時半すぎから夏休みの宿題を抱えた児童が続々登校。手指消毒をして教室に入り、久々に会う友達と笑顔を交わした。

5年生の子どもたちは夏休みを振り返り、「たまに川で遊んだけど、家におることが多かった」「県外の親戚の家にも行けんかった。思い出がつくれんかった」とぼそり。「2学期も行事があるか分からん。さみしい」と話す女児もいた。

同校は10月に予定していた音楽会や修学旅行を延期。縦割り掃除や委員会活動など、他学年と一緒に行う活動も当面見合わせる。

始業式の放送を通じて、マスク着用や黙食を呼び掛けた西本寿香(すが)校長は「子どもの体調管理も含め、今まで以上に感染防止に気を払いたい」と話していた。

県内では夏休み最後の1週間(8月25~31日)に、前週より8人多い、61人の児童生徒の感染を確認。全体の約1割を占めた。

文部科学省は緊急事態宣言や重点措置の対象地域で、同じクラスで複数の感染が判明した場合は学級閉鎖、別クラスに感染が広がれば学年閉鎖、複数学年に及べば休校とする方針を示している。

この日、県中央部の高校は生徒1人の感染判明を受け、2日まで学級閉鎖となった。県内の一部高校は8月下旬に2学期をスタートさせている。(石丸静香)

この記事の著者

小笠原雄次

小笠原雄次

息子と娘はすでに成人。孫ができるのはいつになるか。趣味はテニス。体調管理も兼ねてプレイしてます。1963年生まれ。

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