黒潮町南郷小の児童が作った米が販売されています|週間高知の子どもニュース(2021年9月4~10日)
9 月も第 2 週。朝は涼しくなり、高知県ではもう新米が出回る季節となっています。
黒潮町の南郷小学校の児童が作った米が、近くの道の駅「ビオスおおがた」で販売されています。8月末に収穫した新米で、児童は「すぐに売れるかな」と楽しみにしています。
2021 年 9 月 4 ~ 10 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。
高知の県立高が校則見直し模索 髪形や服装規定改正例も 自主性信頼か、学校イメージか
(高知新聞 2021 年 9 月 6 日掲載)
服装や頭髪に関する不合理な校則(ブラック校則)が全国で問題化する中、高知県内の中高校でも校則の見直し議論が進んでいる。生徒の自主性に任せて規則を緩和するか、学校イメージの維持のため規則を保っていくか―。県立高校の現状は?
ツーブロック
今年4月。宿毛工業高校の生徒会が、各教室に9枚の写真を張り出した。側頭部を刈り上げ、頭頂部の髪をかぶせるなどした髪形「ツーブロック」の見本だった。
ツーブロックは、刈り上げる範囲や髪の長さによって奇抜と見られるケースもあり、「『悪そう』という固定観念があった」(池田昌隆校長)。同校は校則で禁止してきた。
だが、生徒会は「清潔感のある髪形として社会的に認識される範囲もある」として、就職活動などに不向きかどうかを協議。駄目だと思われる事例としてモヒカン形やパーマをかけた姿など6例と、許容範囲と思われる3例を示し、生徒間での共通認識の醸成に努めた。
こうした活動を受け学校側は、お試し期間として1学期のみツーブロックを解禁。思い思いのツーブロックに仕上げて登校した数十人の姿に、「これなら大丈夫」。ツーブロックを解禁するよう校則を改正したという。
池田校長は「以前より学校が落ち着いていることもある。生徒の自主性に任せられる状態だ」とした。
頭髪に関し、県内でもっともおおらかとみられるのは4月に開校した高知国際高だ。
他校が眉や耳、襟に掛からないよう求めるのに対し、「目に掛からない程度」のみ。それでも、奇をてらったような髪形の生徒はいないという。森本民之助校長は「規制ずくめでは生徒は反発するか、思考停止になる。目指すべき身だしなみを生徒自ら考えられるように」と意図を説明した。
服装の規定を変えた学校もある。
高知南高は昨年、全校生徒に校則見直しのアンケートを実施。生徒の要望を生徒会で議論し、女子は白に限定していたソックスの色を、男子と同じ白・黒・紺に変えたほか、許可制だった冬場の膝掛けを自由化した。
時代を感じさせる文言が残る学校も少なくない。男子のズボンでは「ラッパ」形や「バギー」形を禁止したり、女子の髪留めでは「コンコルド」を禁止したり。関係者でさえ「いつの時代か」と突っ込むような縛りが、今なお生きている学校もある。
荒れを懸念
校則は、30年ほど前まで校内暴力が吹き荒れていたこともあり、生徒を抑え込むための管理色が強い面があった。
それが今は「学校ブランドを守る」意味合いが強いという。就職活動で面接官に「普段からきちんとしている○○高の生徒」と見てもらいたい。中学生の進路選択で「落ち着いた△△高で勉強したい」と思ってもらいたい―。そうしたイメージづくりに役立つという論だ。
県中部の校長は「極端かも」としつつ、こんな視察例を挙げた。
県外の有名な公立進学校が制服をやめて私服を認めた途端に、生徒指導上の問題校に。制服に戻すと、ようやく落ち着いた―。
「ひとたび学校が崩壊すると元に戻す労力は計り知れない。荒れにつながる懸念を考えると、思い切った校則緩和は怖い」と打ち明ける。
では当事者の高校生は校則をどう考えているか。街頭で思いを聞くと、意見が割れた。
「身だしなみに個性を持つことが勉強の支障になるのか」「社会人は化粧しているのに高校生はなぜ駄目なのか」「自由が奪われている」という疑問の声の一方、「みんなが好き勝手すれば学校が落ち着かなくなる」「学校のまとまりがなくなる」という意見も少なくなかった。
文部科学省は6月、社会や時代の変化に合わせて見直しを求めるよう県教委などに通知した。今後も各校で「正解のない問題」の模索が続く。(宮崎順一)
児童が育てた米、道の駅で販売 黒潮町・南郷小
(高知新聞 2021 年 9 月 9 日掲載)
幡多郡黒潮町浮鞭の南郷小学校の児童が作った米が、近くの道の駅「ビオスおおがた」で販売されている。8月末に収穫した新米で、児童は「すぐに売れるかな」と楽しみにしている。
同校は毎年、5年生が授業でコシヒカリを栽培し、自分たちで収穫。「クジライス」と銘打って同道の駅などで販売している。今年も地元農家の協力で収穫し、1袋3キロの米を100袋用意した。
7日、児童7人が同道の駅を訪れ、直売所の店員に「今年も販売させてください」とお願い。児童が描いた宣伝用のポップとともに米が店頭に並べられ、買い物客が早速手に取っていた。
鎌での稲刈りが大変だったという小杉葵さん(10)は「地域の人だけでなく、県外の人にも食べてもらいたい。クジライスをきっかけに黒潮町へ来てほしい」と話していた。(河本真澄)