土佐山学舎の子どもたちが長寿弁当レシピを考案しました|週間高知の子どもニュース(2021年10月2~8日)
収穫の秋を迎え、園児がミカン狩りを楽しんだり、児童が稲刈りに汗を流しました。
義務教育学校「土佐山学舎」の 6 年生が地元食材を使った健康長寿の弁当レシピをこのほど考案しました。「このお弁当を食べて、いつまでも元気でいてほしい」と話しています。
2021 年 10 月 2 ~ 10 月 8 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。
目次
目や愛の力で交通安全...高知市鴨田小が「アイズ宣言」活動
(高知新聞 2021 年 10 月 2 日掲載)
高知市鴨部の鴨田小学校の児童約700人が9月29日、目(アイ)や愛の力で交通事故を防ぐ活動「アイズ宣言」に取り組んだ=写真。
高知南署の啓発活動で、横断歩道を渡る際、手を上げ車に合図(アイズ)▽左右の安全と車の停止を目(アイ)で確認▽車に愛(アイ)を込めてあいさつ―をする。
近くの国道56号・能茶山交差点では昨年、同署管内最多となる4件の事故が発生。交通量も多いことから、同署などが下校児童に横断歩道の渡り方などを指導した。
面白い!段ボール遊園地、海洋堂SFが園児招き限定開園 南国市
(高知新聞 2021 年 10 月 3 日掲載)
南国市の海洋堂SpaceFactoryなんこく(海洋堂SF)にこのほど、段ボールで作ったミニ遊園地がお目見えした。恐竜の滑り台や迷路、シーソーなど、わくわくする遊具がめじろ押し。招待された近くの園児は「乗っても大丈夫」「面白い!」と歓声を響かせた。
遊具は、段ボールを使用した避難所用ベッドなどの防災関連商品を開発、製造するタケナカダンボール(香南市赤岡町)が制作。大人が利用しても壊れない丈夫な作りとなっている。
本来は7、8月の企画展として一般客に開放する予定だったが新型コロナウイルス禍で中止。「せめて地元の子どもたちに体験してもらおう」と、9月30日までに4日間だけ、近くのフレンド幼稚園(下野田)の園児たちを招いて開園した。
3階の企画展示室には段ボール製の平均台や家、ベンチ、木などが並べられ、27日に訪れた4歳児31人は、「全部紙や!」とびっくり。恐竜をかたどった全長7メートルの滑り台やシーソーに飛び乗って大はしゃぎし、期間限定の開園を惜しむかのように「もっと遊びたい!」と歓声を響かせていた。
引率した女性教員は「外遊びが難しい時なのでありがたい。子どもたちも、いつも以上に楽しそう」と目を細めて見守っていた。(横田宰成)
ミカン頬張り笑顔いっぱい 大月町で園児が収穫体験
(高知新聞 2021 年 10 月 6 日掲載)
幡多郡大月町頭集のミカン農園「コーラル・フルーツ大月農場」は9日のミカン狩りスタートを前にこのほど、同町弘見のおおつき保育所の園児らを招いた。子どもたちはたわわに実った秋の味覚を頬張り、「うますぎる!」と笑顔いっぱいだった。
約4・3ヘクタールに1万本ほどがあり、ミカン狩りは今年で26年目。4日は保育所の年長組16人が招かれた。
農場長の岡翔太郎さん(28)が「ヘタの反対側、おしりの方がオレンジ色に熟れているのがおいしい目印」などと説明。園児ははさみを手に収穫し、その場でパクリ。「お父さんとお母さんにも取って帰る」などと声を上げていた。
岡さんによると、今年は裏年に当たるものの、これまで台風などの影響はなく、品質がいい。ミカン狩りは11月23日までの午前9時~午後5時。園内食べ放題で、入園料は中学生以上500円、小学生400円、園児300円。問い合わせは同園(0880・72・1583)へ。(新妻亮太)
佐喜浜小児童が稲刈り楽しむ 室戸市
(高知新聞 2021 年 10 月 6 日掲載)
室戸市佐喜浜町の佐喜浜小学校3、4年生が、近くの田んぼで稲刈りを楽しんだ。
種もみを挟んだ布製シートを田に直接敷いて発芽させる有機栽培に取り組む地元農家の西河誠司さん(60)が毎年同校の児童を招待。5月には児童がシートを敷き、実りの秋を心待ちにしていた。
9月30日、児童12人は西河さんから鎌の扱い方を教わって収穫。泥んこになりながら、元気よく稲を刈っていた。コンバインでの収穫も体験し、「楽に刈れる」などと手作業との違いを実感していた。
初めて稲刈りをしたという3年の窪内陽翔君(8)は「鎌で刈るのは疲れて大変だけど、楽しい」と笑顔で話していた。収穫したコメは、児童がおにぎりなどにして食べる予定。(板垣篤志)
室戸市佐喜浜中生が住民に防災指導 生徒考案のクイズや消火訓練
(高知新聞 2021 年 10 月 7 日掲載)
室戸市佐喜浜町の佐喜浜生活改善センターでこのほど、佐喜浜中学校の生徒を講師にした防災学習会が開かれ、地域住民30人が生徒考案の防災クイズや消火訓練を通して備えの意識を高めた。
佐喜浜町浦区自主防災組織の主催。同校からの提案で今回初めて生徒が講師を務めることになり、3年生4人が約1カ月間の調べ学習を経て臨んだ。
生徒は2日、地震発生時に佐喜浜地区で最も高く津波が到達する地点や、車内で地震が起きたときの対応などについて、スライドを使いながらクイズ形式で説明。住民から「意外と知らんもんだなあ」「勉強になった」などの声が上がった。生徒は消火器の操作も実演。住民一人一人が生徒の手助けを受けながら、火に見立てたコーン標識目がけて噴射した。
地元の樽本元和さん(86)は「中学生と交流できて良かった。発表も工夫されていて分かりやすい」と感心。講師役の前田柚奈さん(14)は「佐喜浜地区以外での避難場所など、調べ学習を通して自分たちも知らなかったことを学べた。災害が発生したとき、率先して動けるようにしたい」と話していた。(板垣篤志)
児童が長寿弁当レシピ考案 高知市の土佐山学舎、地元食材で4種類
(高知新聞 2021 年 10 月 8 日掲載)
高知市土佐山桑尾の義務教育学校「土佐山学舎」の6年生16人が地元食材を使った健康長寿の弁当レシピをこのほど考案した。「このお弁当を食べて、いつまでも元気でいてほしい」と話している。
元気なお年寄りと接することが多いという児童たちが、健康の秘密は地元食材にあるのではと考え、土佐ジローの卵焼きやアユの唐揚げなど、地元でよく食べられている食材を使って4種考えた。
4日に、RKC調理製菓専門学校常任顧問の三谷英子さんを招いてレシピを披露。カルシウムやビタミン、鉄分などをバランスよく盛り込んだという児童の説明に、三谷さんは「お弁当として十分通用する」と太鼓判。「緑黄色野菜も入れてみましょう」などのアドバイスを送った。
横山凜さん(12)は「おじいちゃん、おばあちゃんに楽しんで食べてもらえるよう、お肉を軟らかくした煮物も加えたい」と話していた。児童はさらに研究を重ね、来年1月ごろに高知市内で弁当を販売する予定。(玉置萌恵)
香北中の女子もスラックス 生徒提案で選択制導入 高知県香美市
(高知新聞 2021 年 10 月 8 日掲載)
香美市の香北中学校は、近く女子生徒の制服にスラックスを導入する。「制服に選択の自由を広げたい」と生徒自ら提案。メーカーと検討していたデザインもこのほど決まり、11月にも着用できる運びとなった。
スカートとスラックスの選択制は、性的少数者への配慮や防寒などの理由から全国的に広がっている。
香北中でも「スカートは冬は寒くてつらい」「洗濯機で扱いにくい」といった声があり、2年生3人が昨年度から総合学習の中で制服の在り方を検討。学生服メーカー「高知菅公学生服」(高知市)の協力で他校の状況などを学び、デザインの打ち合わせも進めてきた。
3人は今年4月以降、保護者や全校生徒への説明も行い、導入環境が整った。9月28日にはメーカー担当者が持参したスラックスを試着。「ストレッチが利いちょって、しゃがみやすい」「ラインがきれい」などと着心地や見た目を確かめ、デザインを最終決定した。
購入希望を受け付ける試着・採寸会は、10月下旬の予定。検討メンバーの高橋穂(すい)さん(14)は「一日の大半を過ごす学校での生活。少しでも不便を減らし過ごしやすくしたい」と話している。(小笠原舞香)