香美市香北中が大阪・池田中とオンライン交流しました|週間高知の子どもニュース(2021年10月9~15日)
今週は全国中学校体育大会の飛び込み競技で2冠に輝いた男子生徒や、新聞配達に関するエッセーコンテストで入選した女子生徒など、中学生の活躍が光りました。
探究学習を軸にした教育プログラム「国際バカロレア」の認定を目指す香美市の香北中学校と、認定校の大阪教育大付属池田中(大阪府池田市)の生徒がオンラインで交流し、互いの取り組みを紹介し合いました。
2021 年 10 月 9 ~ 15 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。
目次
飛び込み全中Vの瓶子さん、日高村長に報告
(高知新聞 2021 年 10 月 12 日掲載)
8月に開かれた全国中学校体育大会(全中)の飛び込み競技で2冠に輝いた日高中3年の瓶子礼智(へいしらいち)さん(14)がこのほど、高岡郡日高村役場を訪問し、戸梶真幸村長らに県勢初の快挙を報告した。
瓶子さんは8月18、19日に千葉県国際総合水泳場で行われた全中の男子高飛び込みと同板飛び込みで、ともに初優勝を果たした。7日に母親でコーチの笑里佳さん(48)らと村役場を訪れ、戸梶村長や吉岡優誠教育長にメダルや表彰状、当日の演技の録画を披露した。
戸梶村長は瓶子さんに花束と図書カード3千円分を贈り、「選手として将来は長いので、けがをしないように頑張ってほしい。村民も期待しています」と激励。瓶子さんは「村の方々に喜んでもらい、優勝してよかった。高校生になったら、インターハイでもいい成績を残したい」と意気込みを語っていた。(楠瀬健太)
新聞エッセー入選、高知市の中学生を表彰 高知新聞社
(高知新聞 2021 年 10 月 13 日掲載)
日本新聞協会の「第28回新聞配達に関するエッセーコンテスト」で入選した高知市の旭中学校2年、マドン・ティリーさん(14)への表彰状授与式が12日、同市本町3丁目の高知新聞社で行われた=写真。
同コンテストは新聞配達や販売所にまつわるちょっといい話などを募集。全体で3879編の応募があり、マドンさんの「夕刊のおばちゃんと出会って」は中学生・高校生部門で入選した。
マドンさんは、昨年12月限りで休刊した高知新聞夕刊を配達していた女性に久しぶりに再会したエピソードを紹介。「人とのつながりが特別な幸せをつくるということもおばちゃんから学びました」などとつづった。夕刊休刊に当たっては、感謝の気持ちを込めた手作りパネルを本社に寄贈している。
式では、松岡和也・常務取締役地域読者局長が表彰状と副賞を授与。マドンさんは「いつも自分のことを気に掛けてくれたおばちゃんこそ表彰したい。今度会えたら受賞のことを報告して喜んでほしい」と話していた。(石丸静香)
奈半利のお宝、児童が描き展示 10月24日まで町民会館
(高知新聞 2021 年 10 月 14 日掲載)
安芸郡奈半利町の小学生が昔ながらの町並みなどを描いた絵画展「奈半利のお宝を描こう展」が、同町の町民会館で開かれている。24日まで。
住民有志でつくる町並み保存団体「なはり浦の会」(森美恵会長)が毎年開催。奈半利小の児童14人の作品を展示した。
会場には、石塀や水切り瓦など伝統技法が使われた家々や、魚梁瀬森林鉄道遺構「法恩寺跨線(こせん)橋」など子どもたちが見つけた“お宝”が並ぶ。訪れた人たちは「丁寧に描いちゅう」「色使いがえいねえ」と感心しながら見ていた。
町並大賞に選ばれた3年、寺村亮哉君(8)は「石塀の石の色を一つずつ変えてみた。うまく描けたと思う」と話していた。(植村慎一郎)
香美市香北中が大阪・池田中とバカロレア交流 オンラインで
(高知新聞 2021 年 10 月 14 日掲載)
探究学習を軸にした教育プログラム「国際バカロレア」(IB)の認定を目指す香美市の香北中学校と、認定校の大阪教育大付属池田中(大阪府池田市)の生徒がこのほどオンラインで交流し、互いの取り組みを紹介し合った。
池田中はIBの中等教育プログラム(MYP)認定を受け2年目。香北中は今月、修学旅行で池田中を訪問視察する予定だったが、新型コロナウイルス禍で中止となったためオンラインで交流することにした。
8日は香北中の2年生15人と池田中の3年生がビデオ会議で対面。池田中生は、途上国の製品を適正価格で輸入する「フェアトレード」を広めるワークショップや、幼稚園児向けイベントの開催など、MYPの最終学年で行う社会貢献活動について報告した。
一方、香北中生はプラスチックごみ削減を訴える絵本の制作や、海外文化に理解を深めるための姉妹校づくりといった活動計画を説明。池田中生からは「絵本よりポスターの方が分かりやすいのでは」「姉妹校になるメリットは」などと指摘や質問が飛んだ。
香北中の織田せんさん(13)は「池田中生の意見や発表が積極的で刺激になった。今後の学びにつなげたい」と話していた。(小笠原舞香)
自由学校の15人、塩の味違い実感 土佐市の工房見学
(高知新聞 2021 年 10 月 15 日掲載)
吾川郡いの町勝賀瀬のとさ自由学校で農業や料理について学んでいる児童15人がこのほど、土佐市新居の塩職人、田野屋銀象さん(28)の工房を見学し、塩の作り方などを教わった。
児童は11日、ハウスの中で製造中の塩を見せてもらい、銀象さんから「塩にはしょっぱいだけじゃなくて、苦いものや甘いものまでいろんな味がある」と説明を受けた。同工房では全国各地のシェフの注文に合わせた塩を作っており、児童は実際に塩をなめて味の違いを感じていた。
4年の高木景虎君(10)は「シェフになるのが夢。ここの塩を使ってみたいと思った」と笑顔。銀象さんは「少しでも塩に興味を持つきっかけにしてもらいたい」と話していた。(山崎友裕)
すっぱい!安芸市・伊尾木小児童がポン酢作りに挑戦 地元のユズでオリジナルの味
(高知新聞 2021 年 10 月 15 日掲載)
県産ユズを使いオリジナルポン酢を作る授業が14日、安芸市伊尾木の伊尾木小学校で行われ、1、2年生9人が食品メーカー「ミツカン」の社員に手ほどきを受けた。
同社は同市のユズ加工場の果汁を使ったポン酢を販売しており、児童に地元産品のことを知ってもらおうと出前授業を企画した。
ポン酢の語源がオランダ語であることや、高知県のユズ生産量が国内1位だということをクイズ形式で紹介。同社のゆずポン酢3種類の飲み比べなども行った。
ポン酢作り体験はしょうゆ、酢、みりん、ユズ果汁、だし汁を材料に用意し、児童が思い思いに配合。試飲では「すっぱーい」「おいしい」と元気な声が飛び交っていた。2年の門田和花さん(7)は「ユズをちょっとずつ足しました。出来は87点くらい」と喜んでいた。(森部智成)