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障子破り「おりゃー!」|週間高知の子どもニュース(2021年11月6~12日)

障子破り「おりゃー!」|週間高知の子どもニュース(2021年11月6~12日)

700 年の太刀踊りに 400 年の神楽。歴史ある地域の伝統を受け継ごうと、高知の子どもたちが練習の成果を披露しました。

室戸市の元小学校ではちょっと変わったイベント「障子破りレース」が行われました。「手洗いうがい!」「元気!」を合言葉に勢いよく駆けだし、障子に「おりゃー!」とパンチ。夢中になってバリバリ破りました。

2021 年 11 月 6 ~ 12 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。

700年の伝統、迫力の太刀踊り 子ども16人が披露 土佐市蓮池

太刀踊りを披露する子どもたち(土佐市の西宮八幡宮)
太刀踊りを披露する子どもたち(土佐市の西宮八幡宮)

(高知新聞  2021 年 11 月 8 日掲載)

土佐市蓮池の西宮八幡宮でこのほど、地元の子どもたちが700年近く続くとされる「蓮池の太刀踊り」を奉納した。勇壮な舞に、観客から大きな拍手が送られた。

太刀踊りは1337(延元2)年、蓮池城主だった大平氏が戦勝の祝賀として奉納したのが起源とされている。県の無形民俗文化財で、地元の保存会が秋の大祭で毎年披露している。

今年は紋付きはかまに身を包んだ園児から中学生までの16人が3日、太鼓やかねの音に合わせて舞を披露。緊張した表情で真剣を振るう姿に、観客は「見事」「迫力がある」と見入っていた。

最年長の塩見陽斗さん(13)=高岡中2年=は「去年よりも自信を持って大きく踊れた。地元の大切な踊りなので、これからも引き継がれていってほしい」と話していた。(山崎友裕)

伝統の神楽、池川中の全校30人が文化祭で披露 高知県仁淀川町 土佐三大神楽の一つ

伝統の池川神楽を披露する生徒たち(仁淀川町土居甲の池川スポーツセンター)
伝統の池川神楽を披露する生徒たち(仁淀川町土居甲の池川スポーツセンター)

(高知新聞  2021 年 11 月 8 日掲載)

吾川郡仁淀川町竹ノ谷の池川中学校の全校生徒30人がこのほど、同校の文化祭で伝統の池川神楽を披露した。生徒たちは約1カ月半の練習成果を発揮し、厳かな舞を演じきった。

池川神楽は約400年の歴史を持つとされ、土佐三大神楽の一つに数えられる。生徒は総合的な学習の時間を活用し、池川神楽保存会の指導で9月中旬から練習を続けてきた。3日は同校前の池川スポーツセンターで、約40人の保護者らを前に4演目を行った。

衣装を身にまとった生徒たちは扇子や刀、鈴を持ち、太鼓とかねの音に合わせてくるくると回ったり、しゃがんだり。両手に持ったお盆を落とさないよう踊る「和卓(おしき)の舞」や、鬼神「大蛮(だいばん)」と刀を持った4人が戦う「四天の舞」は迫力満点で、大きな拍手が送られた。

激しい動きの大蛮役を務めた、3年の林優空(ゆら)さん(15)は「緊張したけど、思い切って大胆にやった。池川にしかない伝統に触れ、披露できてうれしい」と話していた。(楠瀬健太)

障子破り「おりゃー!」 “コロナ撃退”も 室戸市・元小学校

夢中になって障子を破る児童(室戸市元甲の元小学校)
夢中になって障子を破る児童(室戸市元甲の元小学校)

(高知新聞  2021 年 11 月 9 日掲載)

室戸市元甲の元小学校でこのほど、障子破りレースが行われた。全校児童9人が夢中になって「バリバリッ!」。昔のいたずらの爽快感を味わった。

県建設労働組合青年部の企画。障子や畳など日本の建築文化を知ってもらおうと、南国市の「ごめんな祭(さい)」などでもレースを開催してきた。

4日は障子破りのほか、畳の雑巾がけや手のアルコール消毒も取り入れたレースに。同組合員の子ども3人と教員も参加し、5人一組のリレーでタイムや正確さを競った。

児童は「手洗いうがい!」「元気!」を合言葉に勢いよく駆けだし、横4メートル、縦60センチの障子に「おりゃー!」とパンチ。障子には児童が描いた新型コロナウイルスの絵も貼られ、次々と“撃退”された。

レース後は障子の貼り付けも体験。同組合メンバーの手ほどきを受け、児童は真剣な表情でのりを塗ったり、和紙を重ね合わせたりした。

4年の高崎空羽(くれば)君(9)は「前に障子を破って怒られたことがあったけど、今日は破り放題でうれしかった」と笑顔で話していた。(板垣篤志)

高知PW選手がソフトボール教室 土佐市

高知PWの選手と的当てを楽しむ子どもたち(土佐市の土佐公園グラウンド)
高知PWの選手と的当てを楽しむ子どもたち(土佐市の土佐公園グラウンド)

(高知新聞  2021 年 11 月 10 日掲載)

ソフトボールの日本リーグチーム、高知パシフィックウェーブ(PW)の選手を招いた体験教室がこのほど、土佐市高岡町乙の土佐公園グラウンドで開かれ、小中学生が競技の楽しさに触れた。

数年前に小学生のソフトボールチームがなくなった同市。普及活動の一環として高知PWと同市の総合型スポーツクラブのNPO「総合クラブとさ」が企画し、7日は市内外の約35人が参加した。

子どもたちは選手から投げるフォームなどの指導を受けた後、的当てやバッティングに挑戦。「真ん中に当たった」「遠くに飛ばせたら気持ちいい」と喜んでいた。

高岡第一小4年の橋田銀君(10)は「打つのが楽しかった。すぐにでもソフトを始めたい」と笑顔。高島大揮選手(29)は「子どもたちがソフトボールをするきっかけになればうれしい」と話していた。(山崎友裕)

児童が魚のさばき方学ぶ 香美市の舟入小で食育推進授業

魚のさばき方を教わる子どもたち(香美市土佐山田町山田の舟入小学校)
魚のさばき方を教わる子どもたち(香美市土佐山田町山田の舟入小学校)

(高知新聞  2021 年 11 月 10 日掲載)

香美市の舟入小学校でこのほど、近くのスーパーの鮮魚担当者を講師に招いた特別授業が行われ、6年生18人が魚のさばき方や調理方法を学んだ。

県と県学校給食会の食育推進事業の一環。5日は「バリューかがみの」(土佐山田町)の鮮魚部責任者、久万田修さん(47)が講師を務めた。

教材は体長約60センチ、重さ約5キロのブリ2匹。久万田さんが頭を切り落とし、内臓を取り出して三枚におろしていく様子を、児童は「うわっ!」と悲鳴のような声を上げたり、口を手で覆ったりしながら見入った。

その後は、保護者も加わって調理実習。レシピに沿って切り身を照り焼きとあら汁に仕立てた。サプライズでブリの刺し身も登場。豪華な給食に、「めっちゃうまい!」と舌鼓を打ち、おかわりする児童が相次いだ。

矢野陽翔(はると)君(11)は「高知は魚の種類や調理方法が多いことが分かった。うろこの取り方や包丁の使い方を知れたので、今度さばいてみたい」と話していた。 (深田恵衣)

英語弁論、中学生競う 高知市で県大会 12人登壇

(高知新聞  2021 年 11 月 10 日掲載)

県中学校英語弁論大会が7日、高知市大津乙の県教育センターで開かれ、8校12人が力強くスピーチやプレゼンを披露した=写真。

県教育文化祭運営協議会と土佐教育研究会の主催で、74回目。昨年は新型コロナの影響で中止されており、2年ぶり開催となった。

約30人の動画選考を通過した生徒が登壇。海洋プラスチックごみの問題やバリアフリーなどについて、それぞれが意見を発表した。

初開催となったプレゼン部門には4人が出場。外国人観光客の呼び込み増に、関西空港からチャーターバスを走らせ、高知の自然をアピールすると訴えた土佐中3年の佐川奨馬さん(15)が最高位の高知工科大学長賞を受けた。佐川さんは「緊張で練習通りに話せなかったけど、先生と放課後まで練習したかいがあった」と喜んでいた。(玉置萌恵)

この記事の著者

小笠原雄次

小笠原雄次

息子と娘はすでに成人。孫ができるのはいつになるか。趣味はテニス。体調管理も兼ねてプレイしてます。1963年生まれ。

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