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パンどろぼうなのに、パンじゃない?!シリーズ4作目「パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち」の作者・柴田ケイコさんに聞きました

パンどろぼうなのに、パンじゃない?!シリーズ4作目「パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち」の作者・柴田ケイコさんに聞きました

シリーズ累計130万部を突破!4作目の主役は、おにぎりです

高知市在住の絵本作家・柴田ケイコさんの大人気シリーズ「パンどろぼう」の 4 作目となる「パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち」が刊行されました。

これまでおいしそうなパンがたくさん登場してきたシリーズで、今回の主役はまさかの「おにぎり」。「パンどろぼうシリーズに欠かせない重要なお話」とされ、予想外の展開が話題となっています。

シリーズに登場するパンの作り方を紹介した「パンどろぼうのせかいいちおいしいパンレシピ」も同時刊行されました。ココハレ編集部が柴田さんにお話を聞きました。

なぜ、おにぎり?!

「パンどろぼう」は 2020 年 4 月、KADOKAWAから刊行されました。おいしいパンを探し求める大泥棒が主人公。ある日、森の中で見つけたパン屋さんに忍び込むところから、お話が展開します。「第 1 回TSUTAYAえほん大賞」「第 11 回リブロ絵本大賞」、そして「第 13 回MOE絵本屋さん大賞 2020」の 2 位に選ばれるなど、高い評価を受けました。

2 作目の「パンどろぼうvsにせパンどろぼう」、3 作目の「パンどろぼうとなぞのフランスパン」も人気を呼び、シリーズは累計 130 万部を突破しています。

「パンどろぼう」といえば「まずい」。4~6月に香美市で開かれた柴田さん作品展でも、子どもたちに喜ばれました
「パンどろぼう」といえば「まずい」。4~6月に香美市で開かれた柴田さん作品展でも、子どもたちに喜ばれました

待望の 4 作目「パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち」は、表紙におにぎりがどーん!ふてくされたようにも見える表情で、膝を抱えて座っています。

なぜ、おにぎり?柴田さんに聞きました。

――「パンどろぼうなのに、パンじゃないの?!」と驚いたファンもいるのではないかと思います。

柴田:1 作目から 3 作目まではパンの中に入っているキャラクターを描いてきました。今回は一区切りとして、「パン以外の何かに入ったキャラクターが登場したら面白いかも」と、編集者さんといろいろ案を出し合うことから始まりました。

――柴田さんは常々、「パンが大好き」と公言されていますが、おにぎりへの思い入れは?

柴田:パンほど熱い思い入れはないですが、おにぎりも大好きです。具は梅が好き。でも、コンビニでよく買うのは赤飯おにぎりです(笑)。

4作目は、「パンどろぼう」なのに「おにぎり」
4作目は、「パンどろぼう」なのに「おにぎり」

おにぎりも、パンに劣ることなくおいしく描きました

主人公の「おにぎりぼうや」は、おにぎり屋を営むおにぎり一家の子ども。毎日毎日おにぎりばかりの食卓にうんざりしているという場面から始まります。

「パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち」 作・柴田ケイコ KADOKAWA
「パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち」 作・柴田ケイコ KADOKAWA

主人公はおにぎりに対してネガティブな感情を抱いていますが、描かれたおにぎりは米の一粒一粒まで丁寧で、おいしそう。

――おにぎりを描くにあたり、工夫された点はありますか?

柴田:今までのお話はパンを軸に構成されているので、パンをおいしく描かなければ読み手に伝わらないのはもちろんですが、おにぎりも同じく、パンに劣らないおいしさを絵から見てもらうことが重要なお話なので、そこは大事に描きました。

アトリエで制作に励む柴田さん
アトリエで制作に励む柴田さん

パンどろぼうの世界観をより味わってほしい!レシピ集も刊行

今回は、「パンどろぼうのせかいいちおいしいパンレシピ」も同時刊行されました。レシピを制作したのは、「日々のパン」代表の吉永麻衣子さん。基本の生地で作る「パンどろぼうの食パン」から始まり、ロールパン、ぼうしパン、クリームパン、チョココロネ…絵本に登場するパンのレシピがかわいい写真とともに紹介されています。

「パンどろぼうのせかいいちおいしいパンレシピ」 料理:吉永 麻衣子 原作:柴田 ケイコ KADOKAWA
「パンどろぼうのせかいいちおいしいパンレシピ」 料理:吉永 麻衣子 原作:柴田 ケイコ KADOKAWA

――レシピ集出版の経緯を教えてください。

柴田:おかげさまで、パンどろぼうシリーズではたくさんのパンが登場するページが増え、読者の皆さんにも愛されるようになりました。絵本に登場するパンを家庭で作ったり、お子さんが作ったりできたら、パンどろぼう君の世界観をより味わっていただけるのではないかと、編集者さんから提案がありました。

――どのパンもおいしそうで、見ているだけで楽しいレシピ集です。柴田さんがご家庭で作ってみたいパンはありますか?

柴田:ちょっといきなり難易度が高いのですが、フランスパンです(笑)。

読者がワクワクする、面白いお話を届けていきます

パンどろぼうの魅力の一つが、ちょっとシュールでおちゃめなキャラクターたち。「まずい」に代表されるページは、何度見ても笑ってしまいます。

――シリーズは累計 130 万部を突破しました。多くのファンに愛されていることへのお気持ちは?

柴田:描くことに必死で「 130 万部」と聞いてもあまりピンと来ないのですが、サイン会などでたくさんの読者に会い、パンどろぼう君が非常に愛されていることを知り、とてもうれしいのと、感謝の気持ちでいっぱいです。

――パンどろぼうはこれから、どんな展開をしていきますか?

柴田:まだまだノープランですが、読者がワクワクする、面白い話にしていきたいと考えています。その気持ちを大切にしながら、パンどろぼう君を愛されるキャラとして描き、シリーズを大切に、じっくり続けていきたいです。

「パンどろぼう君が愛されていることがとてもうれしい」と語る柴田さん
「パンどろぼう君が愛されていることがとてもうれしい」と語る柴田さん

――「おにぎりぼうやのたびだち」をこれから手に取る親子に、メッセージをお願いします。

柴田:パンどろぼうシリーズでは欠かせない重要なお話となっています。親子でぜひ読んで、楽しんでくださいね。

 

 

「パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち」とレシピ集「パンどろぼうのせかいいちおいしいパンレシピ」はKADOKAWAから刊行されています。

この記事の著者

門田朋三

門田朋三

小1と年少児の娘がいます。「仲良し」と「けんか」の繰り返しで毎日にぎやかです。あだなは「ともぞう」。1978年生まれ。

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