春野東小6年生がインドネシアの子どもたちとオンライン交流しました!|週刊高知の子どもニュース(2023年1月30日~2月5日)
2 月 3 日は節分。南国市の新宮神社では節分祭が行われ、3年ぶりに園児が参加しました。高知市の桂浜水族館には今年も「怖すぎる赤鬼」が登場しました。
高知市の春野東小学校の 6 年生は、姉妹都市のインドネシア・スラバヤ市の小学生とオンラインで交流。舞踊や伝統楽器「ガムラン」の演奏などで親睦を深めました。
2023 年 1 月 30 日~ 2 月 5 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。
目次
- 災害時、どう誘導...中学生が避難所運営を訓練 住民と手順確認 香南市の香我美中学校
- 思考や表現力高めて...学校新聞づくりコンクール金賞に大用中(四万十市)小学は東中筋、窪川、利岡 2022年度
- 宇宙開発の意義、安芸市の中1生が学ぶ 三菱重工社員がプロジェクトで講演
- イチゴ大福手作り「甘い!」 宿毛市の小筑紫小 若手農家が食育講座
- 春野東小6年生がインドネシア児童とオンライン交流 ガムラン演奏も披露 高知市
- 園児70人「追儺(ついな)の神事」で鬼退治 南国市・新宮神社で弓矢、豆打ち
- 「怖すぎる鬼」高知市桂浜水族館に今年も現る 児童ら悲鳴の節分行事
- 須崎中生が今年も長崎平和募金
- 大正時代の水害を石碑で学ぶ 下ノ加江の児童ら 土佐清水市
災害時、どう誘導...中学生が避難所運営を訓練 住民と手順確認 香南市の香我美中学校
(高知新聞 2023 年 1 月 30 日掲載)
大規模災害時に設けられる避難所の運営訓練が29日、香南市香我美町山北の香我美中学校で行われ、住民と生徒約30人が避難者の誘導手順などを確認した。
同校は市内に23カ所ある指定避難所の一つ。住民らはこれまでも訓練を重ねてきたが、将来の防災リーダー育成を兼ねて生徒の参加を要望し、今回初めて実現した。
訓練では、けがや同行ペットの有無、配慮の必要性などが異なる23パターンの避難者を想定。参加者は誘導役と避難者役に分かれ、名簿の作成やけがの手当てに当たった。
続々訪れる避難者に「発熱者をどこに誘導したか分からなくなった」と一部で混乱。「カードの印字が小さくて高齢者は読みにくい」との課題も浮かび、市側に改善を要望していた。
受付を担当した久保田まちづくり自治会の吉田雅彦会長(62)は「想定外の出来事に、どう臨機応変に対応するかが大切」。中学生は「今後も訓練し、自分たちにできる役割をもっと見つけたい」と話していた。(深田恵衣)
思考や表現力高めて...学校新聞づくりコンクール金賞に大用中(四万十市)小学は東中筋、窪川、利岡 2022年度
(高知新聞 2023 年 1 月 30 日掲載)
高知県内の小中学生による2022年度「学校新聞づくりコンクール」(高知新聞社主催、県教委共催)の入賞者が決まった。4部門に70点の応募があり、各部門トップの金賞には、中学校の部が四万十市の大用中、小学校高学年は同市の東中筋小、中学年は四万十町の窪川小、低学年は四万十市の利岡小の各グループが選ばれた。
新聞づくりで思考力や表現力を高めてもらおうと開いており、今回で10回目。14市町の39校から、地域学習や防災活動、環境問題などをテーマにした新聞が寄せられた。
大用中の新聞は、全校生徒6人が地域一体で行う酒米づくりや地元の絶景スポットなどを紹介。丁寧な取材に加え、生徒たちの地元愛の深さがうかがえる「大用こそが自然遺産」との主見出しが目を引いた。
東中筋小の5年生グループは、学校で長年栽培してきたコメが昨年、実らなかった原因を幅広く調査。その結果を写真やイラストを組み合わせて分かりやすくまとめ、地域にもアピールした点が評価された。
窪川小4年の3人組は、学校給食に使われる食材について、地元での聞き取りのほか、他県と比較するなど多角的な取材を展開。写真や図表、4こま漫画をバランスよく配置し、読み応えのある新聞に仕上げた。
利岡小1・2年の6人は、土佐くろしお鉄道の列車に初めて乗った体験を「ガタゴトンしんぶん」にまとめた。驚きや感動を素直に表現した記事に加え、紙面中央に線路を描いたレイアウトが光った。
審査は本社記者と県教委の指導主事計10人が担当。テーマや取材方法の「企画力」、記事を書く「表現力」、見出しや紙面レイアウトの「構成力」を重視し、評価した。
金賞受賞校を対象にした表彰式は、2月11日午後2時から高知市本町3丁目の高知新聞社で行う。(岡林知永)
宇宙開発の意義、安芸市の中1生が学ぶ 三菱重工社員がプロジェクトで講演
(高知新聞 2023 年 2 月 1 日掲載)
三菱重工業で40年以上宇宙開発に携わる二村幸基フェローアドバイザー(65)が1月30日、安芸市矢ノ丸3丁目の市民会館で市内の中学1年生にロケット開発の仕事について講演した。キャリア教育の一環で、市立安芸中、清水ケ丘中の計83人が宇宙開発は社会生活と大きく結びついていることなどを学んだ。
三菱の創業者、岩崎弥太郎の功績や現在の三菱グループについて理解を深めてもらおうと、グループ36社でつくる三菱広報委員会と同市は2022年度、三菱探究プロジェクトを立ち上げ。今回の講演はその1回目として開かれた。
11年から約7年間、ロケット26基の打ち上げ責任者を務めた二村さん。人工衛星の打ち上げ例を示しながら、「宇宙空間に道具を持ち込むことで、天気予報や位置情報といった人間の役に立つ情報を集められる」と説明した。
また、小学6年生だった1969年、米国の宇宙船アポロ11号の月面着陸をテレビで見たことがきっかけで宇宙に興味を持ち、卒業文集に「建築技師となり、月のホテルを設計したい」と記したエピソードを紹介。「夢を自分の生きる目標に育て、突き詰めれば実現できる。みんなの夢がつながることで社会の未来が開ける」と呼びかけた。
清水ケ丘中の渡辺樹怜亜さん(13)は「宇宙が少し身近に思えたし、私も努力し続けたいと思った。家に帰ったらロケットの仕組みを家族にも教えたい」と話していた。(宮内萌子)
イチゴ大福手作り「甘い!」 宿毛市の小筑紫小 若手農家が食育講座
(高知新聞 2023 年 2 月 1 日掲載)
宿毛市の小筑紫小学校でこのほど、地元の若手農家でつくる宿毛4Hクラブが食育の出前講座を開き、全校児童がイチゴ大福作りを楽しんだ。
1月28日は保護者を含む約120人が参加。市農業公社で研修中の新井田篤志さん(40)が、イチゴ栽培は需要が高まるクリスマスに向けて3月ごろから苗を育て、一つ一つ手作業で実を摘み取っていることなどを紹介した。
その後、大福作りに挑戦。児童たちは朝採れの「さがほのか」を見て「大きくてきれい」と目を輝かせ、へたを取り除いてあんこと一緒につきたての餅で包んだ。出来たてを頬張ると、「甘い!」と舌鼓を打っていた。
5年の杉浦太治君(11)は「話を聞いた後だから、イチゴがいつも以上においしく感じる」と笑顔。「キノコが苦手だけど、作ってくれる農家の人がいるから好き嫌いせずに食べたい」と話していた。(坂本出)
春野東小6年生がインドネシア児童とオンライン交流 ガムラン演奏も披露 高知市
(高知新聞 2023 年 2 月 2 日掲載)
高知市の春野東小学校の6年生68人が1月31日、姉妹都市のインドネシア・スラバヤ市の小学生とオンラインで交流し、舞踊や伝統楽器「ガムラン」の演奏などで親睦を深めた。
両市は1997年に姉妹都市提携を締結。今回は提携25周年記念として、2004年にスラバヤ市から寄贈されたガムランを授業で活用している春野東小が、ラボラトリウム小と交流した。
春野東小の児童は、学校施設や運動会などの行事を紹介し、よさこい鳴子踊りを披露。ガムランで現地の童謡を演奏すると、画面の向こうから「上手ですね」と拍手が送られた。
スラバヤの児童も伝統の踊りを見せ、合唱を響かせた。東京の作曲家が春野東小のために書き上げたガムランの曲「カメカメ Kura―kura」を同校児童が演奏すると、スラバヤの子どもたちが曲に乗せてしなやかな舞を見せていた。
春野東小の川崎ひよりさん(12)は「舞踊と演奏が合っていて楽しかった」。吉本芽彩(めい)さん(11)は「ガムランの音は中毒性があって好き。4年生の時からやっちゅうき、上手にできた」と笑顔だった。(玉置萌恵)
園児70人「追儺(ついな)の神事」で鬼退治 南国市・新宮神社で弓矢、豆打ち
(高知新聞 2023 年 2 月 3 日掲載)
南国市十市の新宮神社に古くから伝わる節分祭が2日行われ、近くの認定こども園あとむの園児約70人が弓矢や豆で鬼を追い払う「追儺(ついな)の神事」に参加した。
神事は平安時代から伝わる宮中行事。新宮神社では神事を受け継いでおり、新型コロナウイルスの影響で見送られていた園児の参加が3年ぶりに実現した。
境内で巫女(みこ)姿の園児9人が舞を奉納した後、本殿と拝殿をつなぐ渡り廊下に別の園児2人が立ち、桃の枝で作った矢を庭に向かって放つ「弓矢の儀」を行った。「豆打ちの儀」では、拝殿と本殿に向けて「福は内!」、東西の外に「鬼は外!」と元気な声で豆をまいた。
宮司の森国寛子さん(35)は「季節が冬から春に変わる節分の時季に邪気を払う神事を伝え継ぎ、子どもたちや地域の人に清らかな心で春を迎えてもらいたい」と話していた。(海路佳孝)
「怖すぎる鬼」高知市桂浜水族館に今年も現る 児童ら悲鳴の節分行事
(高知新聞 2023 年 2 月 3 日掲載)
節分を翌日に控えた2日、交流サイト(SNS)などで「怖すぎる」と評判の赤鬼が、今年も高知市浦戸の桂浜水族館に姿を現した。招待された子どもたちは恐れおののき、先生の陰に隠れていたが、じゃんけん勝負で盛り上がり、最後は笑顔を見せた。
毎回主役を張る赤鬼役の職員、盛田勝寛さん(61)の都合で、この日の開催となった。館には、うらど龍馬保育園と浦戸小学校の計26人が招待され、職員がトドに餌を与える様子などをにこやかに見学。会場が温まったところで木刀を手にした赤鬼が、肩で風を切って登場した。
中には、悲鳴を上げて逃げ出す子もいたが、赤鬼に「こんにちはー」と優しく話しかけられ、何とか落ち着きを取り戻した様子。赤鬼は「ここの節分は豆まきをしません。片付けが大変だから」とあけすけに語って子どもたちの笑いを誘い、じゃんけん勝負で菓子をプレゼントした。
同小3年の明間稜幸君(9)は「真っ赤な顔に黒い唇がちょっと怖かったけど逃げんかったよ。じゃんけんに勝ってうれしかった」と話していた。(加治屋隆文)
須崎中生が今年も長崎平和募金
(高知新聞 2023 年 2 月 3 日掲載)
須崎中学校(須崎市下分甲)の生徒会が、1961年度から続けている長崎平和募金への協力を、校内外で呼びかけている。
松本海風(みかぜ)生徒会長(14)=2年=ら役員5人が1月31日、市役所に楠瀬耕作市長を訪ね、募金箱を手渡した=写真。61年間で1400万円以上を長崎市に寄付。今回も校内のほか、須崎市役所1階市民課前と道の駅「かわうその里 すさき」に2月末まで募金箱を設置している。
大正時代の水害を石碑で学ぶ 下ノ加江の児童ら 土佐清水市
(高知新聞 2023 年 2 月 4 日掲載)
土佐清水市の下ノ加江小学校の全校児童10人が2日、大正時代の豪雨災害を記録した地元の石碑について教わり、先人が残した自然災害への教訓を学んだ=写真。
同校の防災参観日の一環。講師の市史編さん室長、田村公利さん(57)が、1920(大正9)年8月の豪雨被害について刻んだ下ノ加江地区の石碑4基を紹介し、激しい雨や山崩れ、堤防の決壊といった被害のほか、住民が団結して8年がかりで復興させたと説明した。
さらに田村さんは、2001年の高知西南豪雨も写真を見せて紹介。当時勤めていた下川口中学校の教室に泥が流れ込むなどの被害を受けたと伝えた。
田村さんは「石碑には災害の教訓、復興の道のりや人々の粘り強い気持ちが書かれてある。先人がくれたメッセージを読み取る力を身に付けて」と訴えかけ、6年の鈴木小夏さん(12)は「下ノ加江の歴史を知って、石碑に興味がわいた」と話していた。(小笠原舞香)
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