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「立派な中学生になりまーす」高知県内の小学校で卒業式が開かれました|週刊高知の子どもニュース(2023年3月20~26日)

「立派な中学生になりまーす」高知県内の小学校で卒業式が開かれました|週刊高知の子どもニュース(2023年3月20~26日)

高知県内の多くの小学校で 23 日、卒業式が行われ、6 年生が新しい世界へ一歩を踏み出しました。公立小の卒業生は 181 校 5149 人です。ご卒業おめでとうございます!

2023 年 3 月 20 ~ 26 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。

小児がん治療を支援する「レモネードスタンド」盛況 児童ら高知市に開店 15万円寄付へ

保護者やボランティアの手を借り、レモネードを提供する児童たち(高知市小津町)
保護者やボランティアの手を借り、レモネードを提供する児童たち(高知市小津町)

(高知新聞 2023 年 3 月 20 日掲載)

レモネードを販売して小児がん治療支援に充てる「レモネードスタンド」を、高知市内の児童5人が19日、同市小津町の美容室で開いた。「力になりたい」と詰め掛けた人たちで開店前から行列ができる盛況ぶり。〝店長〟の切詰颯大(そうた)さん(10)は「同級生やたくさんの人に来てもらって、すごく感謝したい」と話し、笑顔でレモネードを注いだ。

レモネードスタンドは2000年、小児がんを患った少女が米国で始めた活動。颯大さんは、弟の虹葉(にじは)さん(5)が血液のがんである白血病を患った際、見舞い先の病院で闘病する子どもたちの姿を見て支援を志してきた。今回、颯大さんは6~10歳の4人と「レモスタ委員会」を結成。5人で告知のポスターを制作し、試飲や店の飾り付けなどの準備を重ねてきた。

この日、美容室「アトリエ・ジョリー」前には開店前から親子連れらが長蛇の列をつくった。5歳の娘を連れた高知市の40代主婦は「身近な方が小児がんを体験しており、自分にも無関係じゃない。少しでも力になれば」。

午前11時に開店すると、児童らはスムーズな流れ作業でカップに氷を入れ、レモネードとレモンスカッシュの2種類を用意。お客さんから「頑張ってね」と声をかけられながら、保護者やボランティアの協力も得て午後3時ごろに計500杯以上を売り上げた。

虹葉さんと様子を見守った颯大さんの父、和雅さん(44)は「店長の役割を果たそうと試飲やチラシ作りに取り組む姿を見てきた。協力してくれる方々のおかげで息子の夢が一つかなった」と話していた。

売り上げの利益と募金箱に寄せられた浄財を合わせた15万282円を、一般社団法人「レモネードスタンド普及協会」(東京)に寄付。小児がん治療の研究開発費に生かされる。(川田樹希)

500歩制限サッカー「難しい」 児童ら悩みながらプレー 黒潮町

児童らが歩数を意識しながらプレーした500歩サッカー(黒潮町入野の土佐西南大規模公園体育館)
児童らが歩数を意識しながらプレーした500歩サッカー(黒潮町入野の土佐西南大規模公園体育館)

(高知新聞 2023 年 3 月 23 日掲載)

子どもたちに自主的に考える力を養ってもらおうと、黒潮町で21日、歩数制限付きでプレーする「500歩サッカー」が初めて行われた。町内の児童ら約20人は一風変わったルールに悩みながら、楽しくボールを追いかけた。

前後半5分ずつで、縦20メートル、横10メートルのコート内を参加者が500歩以上歩くと退場するルール。4~6人のチームに分かれ、事前に「走り回るとすぐ歩数が減る」「仲間の歩数が少なくなったら教えてあげよう」などと作戦を立てた。

ゲームが始まると、ついつい熱が入り走る児童に「止まれ!」と声が飛んだり、ロングパスで歩数を〝節約〟したり。各チームは工夫したものの、メンバーがほとんど退場してしまう場面もあり、児童は「難しい」と頭を抱えながらプレーしていた。

サッカー教室に通う同町佐賀の渡辺穏花(のどか)ちゃん(5)は「走らないように気を付けたけれど、4回もシュートが打てた。楽しかった」と笑顔だった。(河本真澄)

室戸桜の名所つくろう 児童ら30人が植樹 佐喜浜町

桜の苗木を植える児童(室戸市佐喜浜町)
桜の苗木を植える児童(室戸市佐喜浜町)

(高知新聞 2023 年 3 月 23 日掲載)

室戸市佐喜浜町に市固有種の室戸桜の名所をつくろうと、地元の小学生ら約30人がこのほど、苗木を植樹した。

植樹したのは、佐喜浜中学校近くの山中にある私有地で、地元有志が観光資源として磨き上げに取り組むミニ八十八カ所の道中。土地所有者の希望を踏まえ、県の補助金を使って整備を決めた。

12日に佐喜浜小学校の5、6年生も参加し、室戸桜の苗木20本を植樹。丁寧に土をかぶせていた同校6年の織田奈央さん(12)は「みんなで桜の成長を見守っていきたい」とにこやかに話した。

幼少期を過ごし、祖父が育てた果物を食べた思い出があるという足達恵美さん(81)=高知市=は「桜の木が育って佐喜浜の名所になってくれるとうれしい」とほほ笑んでいた。(板垣篤志)

手作り楽器が伝統..沖の島中学校の「箱ハープ」、2人の生徒が山形の音楽会で力合わせ演奏へ

本番が近づく中、練習に打ち込む=右から=増本稟子さんと増本瑚々花さん(宿毛市沖の島町の沖の島中学校)
本番が近づく中、練習に打ち込む=右から=増本稟子さんと増本瑚々花さん(宿毛市沖の島町の沖の島中学校)

(高知新聞 2023 年 3 月 24 日掲載)

宿毛市の離島、沖の島で手作り楽器による演奏に長年取り組む沖の島中学校の全校生徒2人が久しぶりの県外での発表に向け、練習に励んでいる。26日に山形県で開かれる音楽会に参加する予定で、「2人では最後。納得できる演奏をしたい」と意欲を見せている。

沖の島中3年の増本瑚々花(ここな)さん(15)と1年の増本稟子(りこ)さん(13)。取り組むのは手作り楽器の普及活動をする泉谷貴彦さん(65)=土佐清水市=が製作した「箱ハープ」と呼ばれる楽器で、透明感のある柔らかな音色を奏でる。

楽器との出合いは小学生だった2017年。箱ハープをはじめ、竹筒や空き缶などを材料にした楽器を駆使し、全国規模の「小さな音楽会コンクール」で2位入賞した。その後も島内などで演奏会をするたびに練習し、腕を磨いてきた。

6年ぶりの県外演奏のきっかけは、昨年11月に宿毛市内で開かれた音楽会。練習の様子を、泉谷さんが指導に訪れる山形県最上町の担当者に見せたところ、工夫を凝らして上達する姿に胸を打たれ、音楽会への招待を受けたという。

当日は現地の人との共演も含め12曲を演奏する予定で、10曲は初めて挑む曲。瑚々花さんは受験勉強の傍ら練習を重ね、中低音を担う稟子さんは「これまでの頑張りを出し切りたい」と楽器を自宅に持ち帰り、時には1日3時間ほど向き合った。

「みんなで呼吸を合わせる大切さを学んだ。本番も落ち着いて周りを意識する」と話す瑚々花さん。20日は一緒に出演する教員の中山唯さん(39)も交え、タイミングなどの細部を丁寧に確認し合った。現地で待つ泉谷さんは「何げない努力が実はすてきなことだと実感してほしい」とエールを送る。(坂本出)

「立派な中学生になりまーす」高知県内小学校で卒業式 181校5149人巣立つ

恒例の「黄色帽子投げ」を行う卒業生ら(高知市神田の神田小)
恒例の「黄色帽子投げ」を行う卒業生ら(高知市神田の神田小)

(高知新聞 2023 年 3 月 24 日掲載)

高知県内の多くの小学校で23日、卒業式が行われ、6年生が新しい世界へ一歩を踏み出した。公立小の卒業生は181校5149人。

高知市の神田小では、109人が門出の日を迎えた。新型コロナウイルス感染対策のため在校生は出席しなかったが、卒業生の多くはマスクを外して入場した。

体育館で行われた式では、四方に保護者や来賓らが並び、名前を呼ばれた卒業生が一人一人、中央へ。達川浩一校長から卒業証書を受け取った。

達川校長は新型コロナ禍での臨時休校や行事の中止・縮小に触れ、「これから先、つらいことや苦しいことに出合っても諦めることなく、自分の信じた道を歩んで」とエール。「常に感謝の気持ちと思いやりの心を持ち、人から信頼される人間になってください」と励ました。

式の後、卒業生と保護者は教室に移動し、担任が作った思い出動画を見たり、先生に寄せ書きや花束を渡したり。再び体育館に集まると、希望者が「未成年の主張」として「先生のおかげで成長できました」「立派な中学生になりまーす」などと絶叫。最後は6年間、通学などの際にかぶってきた黄色い帽子を一斉に宙に投げ、涙や笑顔を見せながら学びやを後にした。(玉置萌恵)

あっついぞ~初の夏日 高知市 高知城の桜満開

汗だくで遊ぶ子どもたち(高知市丸ノ内1丁目)
汗だくで遊ぶ子どもたち(高知市丸ノ内1丁目)

(高知新聞 2023 年 3 月 25 日掲載)

気温も体もあっついぞー! すっきりしない天気が続いていた高知県地方は24日の日中、初夏を思わせる強い日差しが照りつけた。高知市では25・6度、四万十町の窪川が25・5度、四万十市の中村が25・4度と、今年初の夏日に。このほか県内8地点で今年の最高気温を観測した。

高知地方気象台によると、暖かく湿った空気が南から流れ込んだ影響で、高知市では17・1度と5月下旬並みの暖かな夜明けとなった。日中には青空が広がったことから、気温がぐんぐん上昇。この陽気に、高知城の桜の標本木も満開となった。

この日は県内のほとんどの小学校で修了式が行われ、春休みがスタート。同市の城西公園では多くの子どもたちが遊具で遊んだり、ボールを蹴ったりと大はしゃぎ。「暑いー。夏みたいやー!」と、汗を光らせながら走り回っていた。(佐藤邦昭)

宿毛小児童が観光看板 荒瀬山の展望広場

展望広場に手作りの看板が設置され、喜ぶ児童ら(宿毛市の荒瀬山森林公園)
展望広場に手作りの看板が設置され、喜ぶ児童ら(宿毛市の荒瀬山森林公園)

(高知新聞 2023 年 3 月 26 日掲載)

高知県宿毛市坂ノ下の荒瀬山森林公園の展望広場に、宿毛小学校の5年生が市内の観光スポットなどを描いた看板がこのほど、設置された。現地を訪れた児童たちは「たくさんの人に市の魅力を知ってほしい」と話した。

地域の魅力発信を考える授業で、2021年度の5年生が同公園に着目。市街地が一望できる展望広場の認知度が低く、休憩スペースの整備が不十分だとして、市に看板やベンチの設置を提案していた。

これを受け市は同校にPR看板の製作を依頼。22年度の5年生が2月からアクリル板に地図と「だるま夕日」などの見どころを描くなどし、大小五つの看板を作った。また公園には宿毛工業高校の生徒らが作ったベンチ3基も設置された。

22日に看板を見学した小島来斗(らいと)君(11)は「まちのことを考えるきっかけになった」と振り返り、矢野依千花さん(11)は「自分たちのアイデアが形になってうれしい」と喜んでいた。(坂本出)

 

高知の子どもたちや教育に関するニュースは高知新聞Plusでご覧いただけます。

この記事の著者

小笠原雄次

小笠原雄次

息子と娘はすでに成人。孫ができるのはいつになるか。趣味はテニス。体調管理も兼ねてプレイしてます。1963年生まれ。

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