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春野東小の子どもたちが五台山・竹林寺で舞を披露しました|週刊高知の子どもニュース(2023年4月24~30日)

春野東小の子どもたちが五台山・竹林寺で舞を披露しました|週刊高知の子どもニュース(2023年4月24~30日)

開創 1300 年の記念祭が開かれている高知市五台山の竹林寺で、「和光楽」という舞が奉納されました。和光楽は高知市春野町芳原に伝わる舞で、春野東小学校の子どもたちが受け継いでいます。

2023 年 4 月 24 ~ 30 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。

かつお節作りの踊り「バラ抜き節」を後世に 土佐清水市 足摺岬小が運動会で披露へ

(高知新聞 2023 年 4 月 26 日掲載)

かつお節作りに従事する人々に歌われ、踊りとともに長年伝えられてきた土佐清水市の無形文化財、「バラ抜き節」を受け継ごうと25日、足摺岬小学校(同市足摺岬)の全校児童20人が地元の保存会メンバーらに歌と踊りを教わった。児童は5月20日の運動会で、練習したバラ抜き節を披露する予定。

保存会のメンバーに手ほどきを受けながら、バラ抜き節を練習する児童ら(土佐清水市足摺岬)
保存会のメンバーに手ほどきを受けながら、バラ抜き節を練習する児童ら(土佐清水市足摺岬)

「バラ」はカツオの小骨を指し、夜遅くの作業で節から骨を抜いていた労働者が眠気覚ましに歌っていたとされる。2014年に市民有志が保存会を設立し、現在は市立中央公民館のサークル活動に。保存会のメンバーは祭りで披露したり、住民向けの体験教室を開いたりするなどして約400年の伝統を守っている。

同公民館は今回、バラ抜き節を知らない若い世代にも伝えようと、市内の小学校に体験教室の開催を呼びかけ。足摺岬小が古里教育の一環で取り組むことを決め、この日、保存会のメンバー5人が同校で歌や踊りを手ほどきした。

メンバーは「これは太平洋の波を表現した動作」「目線は空の星を見上げるように」などと丁寧に説明し、児童に歌や踊りを伝授。児童は「ハ~ヨイヨイ」「沖の鰹(かつお)は納屋照らす」との歌声に合わせ、輪になって踊っていった。

初めてバラ抜き節を知ったという6年の野村涼太君(11)は「楽しかった。手の振りを上手にできるよう運動会までに練習したい」とにっこり。本番では保護者や住民の飛び入りも歓迎とのことで、保存会の杉村京子さん(83)は「地元の子どもたちが学んでくれてうれしいし、後世につないでいきたい。運動会でもいろんな人に参加してほしい」と喜んでいた。(小笠原舞香)

田んぼのトンボ 親子で観察 四万十市

(高知新聞 2023 年 4 月 28 日掲載)

田んぼに生息するトンボなどの観察会がこのほど、四万十市具同のトンボ自然公園で開かれ、同市や宿毛市からの園児や小中学生の親子連れ約40人が参加した。

子どもたちが生物や環境の大切さを学んだ観察会(四万十市のトンボ自然公園)
子どもたちが生物や環境の大切さを学んだ観察会(四万十市のトンボ自然公園)

子どもたちは23日、公園内の水田や池からミナミメダカやオタマジャクシなどを採集。四国電力グループのSTNet(高松市)運用の自動抑草ロボットを見学し、雑草の広がりを防ぐため水田の泥をかき混ぜる操作も体験した。

水田では絶滅が危惧されるオオイトトンボも飛んでおり、公益社団法人トンボと自然を考える会の杉村光俊さん(68)が「昔はどこにでもいたが、今は四国で5カ所しか見られない。きれいな水質でなければ生きられない」と説明した。

参加した宿毛市の片島中1年、鵜島達(さとし)さん(12)は「この狭い範囲に多くの生き物がいて驚いた。自然環境の大切さについて考えたい」と話していた。

子どもたちに生態系の大切さを知ってもらおうと、有志でつくる「トンボと田んぼのエコシステム研究プロジェクト」などが毎年実施している。(芝野祐輔)

黒潮町の園児がアユ放流

(高知新聞 2023 年 4 月 28 日掲載)

黒潮町の佐賀保育所の園児23人がこのほど、同町内の伊与木川にアユの稚魚約2千匹を放流した。

佐賀の伊与木川を守る会(明神照男会長)の主催で12回目。24日、園児は体長10センチ前後の稚アユの入ったバケツを傾け、「大きくなあれ」と声をかけて放流した。

稚アユは会員らの浄財で調達。同会員は「放流は川に親しむステップ。子どもたちが泳げるよう清流を守りたい」と話していた。

竹林寺で優雅「胡蝶の舞」 春野の児童、〝兄弟寺〟の縁で、高知市

(高知新聞 2023 年 4 月 30 日掲載)

開創1300年の記念祭が開かれている高知市五台山の竹林寺で29日、同市春野町芳原の観音正寺観音堂に伝わる舞「和光楽」(別名・胡蝶=こちょう=の舞)が奉納された。踊りは極楽にすむ鳥をモチーフにした衣装が特徴で、地域の子どもたちが色鮮やかな翼をはためかせて記念祭を彩った。

翼の付いた鮮やかな衣装で胡蝶の舞を披露する子どもら(写真はいずれも高知市五台山)
翼の付いた鮮やかな衣装で胡蝶の舞を披露する子どもら(写真はいずれも高知市五台山)

観音堂と竹林寺はともに高僧・行基が724年に開いたとされ、同寺の海老塚和秀住職(64)によると「兄弟のようなえにしがある」。胡蝶の舞は京都の法衣店が各地に広め、芳原には1950年代に伝わったという。春野東小学校の女子児童が受け継ぎ、年3回ある観音堂の祭りで披露している。竹林寺での奉納は初めてで、二つの寺のつながりを知っていた芳原の美術作家、中山美智さん(46)が提案した。

雨の中、愛らしい稚児行列も境内を歩いた
雨の中、愛らしい稚児行列も境内を歩いた

舞い手は同小4年の吉本希彩(きい)さん(9)、浜口慧音(さとね)さん(9)、山下日和さん(9)、千頭咲梨奈さん(9)の4人。稚児行列に続いて秘仏本尊の文殊菩薩が特別開帳されている本堂に入り、雅楽の旋律と歌に合わせて優雅に舞った。保護者や参拝者らから盛大な拍手が送られ、4人は「いつもと違う雰囲気でドキドキした」「こんな機会で踊れてうれしい」と口をそろえた。

海老塚住職は「踊りを守ってきた地域の方々の熱い思いが今日につながった。地元の文化を見つめ直すきっかけになったのではないでしょうか」と子どもたちの姿に目を細めていた。

文殊菩薩の開帳は5月14日まで。(新妻亮太)

 

高知の子どもたちや教育に関するニュースは高知新聞Plusでご覧いただけます。

この記事の著者

小笠原雄次

小笠原雄次

息子と娘はすでに成人。孫ができるのはいつになるか。趣味はテニス。体調管理も兼ねてプレイしてます。1963年生まれ。

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