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土佐清水のホテル「TheMana Village」で9月16、17日に「ざまなフェス」|縁日、花火が計画されています

土佐清水のホテル「TheMana Village」で9月16、17日に「ざまなフェス」|縁日、花火が計画されています

土佐清水市足摺岬のホテル「TheMana Village(ザマナ・ヴィレッジ)」で 2023 年 9 月 16 日(土)、17 日(日)に「ざまなフェス」が開かれます。「土佐清水市に特別輝く日をつくろう」と、打ち上げ花火の費用を募るクラウドファンディングに挑戦しています。

ホテル内にあるイタリアンレストラン「Azzurrissimo(アズリッシモ)」では、青い海と空を望む絶景テラスで食事ができます。「ハワイ、モルディブに負けていない」という土佐清水の海、見に行ってみませんか?

土佐清水市に「特別輝く日」を!ホテル「TheMana Village」で9月に「ざまなフェス」 縁日、花火を計画 ―EINEE高知

(高知新聞Plus 2023 年 7 月 14 日掲載)

土佐清水市足摺岬のホテル「TheMana Village(ザマナ・ヴィレッジ)」で9月16、17日、「ざまなフェス」が開かれます。「土佐清水市に特別輝く日をつくろう」と企画し、市内のホテルや住民らにも呼び掛けました。青い海と空を望む絶景テラスを舞台に、楽しい縁日やコンサート、花火が計画されていて、クラウドファンディングで支援を呼び掛けています。

ホテル「TheMana Village」で9月、「ざまなフェス」が計画されています(写真はいずれも土佐清水市足摺岬の「TheMana Village」)
ホテル「TheMana Village」で9月、「ざまなフェス」が計画されています(写真はいずれも土佐清水市足摺岬の「TheMana Village」)

土佐清水にはポテンシャルがある

「TheMana Village」の前身は、足摺パシフィックホテル花椿。代表の高野由之さん(39)が2019年9月に購入し、2022年3月に「TheMana Village」として再スタートさせました。

「TheMana Village」代表の高野由之さん。2019年に初めて土佐清水市を訪れ、海と食に「一目ぼれしました」
「TheMana Village」代表の高野由之さん。2019年に初めて土佐清水市を訪れ、海と食に「一目ぼれしました」

当時、大手企業を辞め、旅館などの事業再生に携わった後に起業したばかりだった高野さん。ホテル購入のきっかけは、事業継承の話を受け、初めて訪れた土佐清水市で目にした光景でした。

「『ホテルの購入は、今の自分にはまだ無理』と思いながら来ました。土佐清水市に入ったのがちょうど夕暮れ時で、清水の港を見て『なんていい所だろう』と」

晩ご飯で清水サバを堪能し、パシフィックホテルに宿泊した翌朝、窓の外には真っ青な海が広がっていました。

「海の美しさ、食事のおいしさ。土佐清水にはポテンシャルがある。『うちが継ぎます』とその日に伝えました」

イタリアンレストラン「Azzurrissimo」のテラスはオーシャンビュー。閉鎖されたプールをリニューアルしました(提供写真)
イタリアンレストラン「Azzurrissimo」のテラスはオーシャンビュー。閉鎖されたプールをリニューアルしました(提供写真)

運命的とも言える土佐清水市との出合い。高野さんはほれ込んだ海の魅力を最大限に引き出すため、海に面したプールをテラスにリニューアル。イタリアンレストラン「Azzurrissimo(アズリッシモ)」を開業しました。

さらに、客室の一部をリニューアル。海が見える客室にテラス、個室露天風呂などを備えたスイートルームを造りました。滞在型のリゾート施設として、国内外から観光客が訪れています。

静寂な海から打ち上がる花火

高野さんにとって、ホテルの再生は「地域の再生」でもあります。

住民と関わる中で感じるのが「諦め」の気持ち。「人口が減り、地域も寂れている。心の中では『清水はめちゃめちゃいい所』と思っているのに、『しょうがない』となってしまっているのではないでしょうか」

土佐清水の良さを地域の人々に再認識してもらい、地域外の人々には強いインパクトで伝えたい。そう考え、2日間の「ざまなフェス」を企画しました

従業員は和気あいあい。会話からアイデアが生まれています
従業員は和気あいあい。会話からアイデアが生まれています

ホテルでは昨夏、コロナで苦しむ花火師を支援しようと、単独で花火を打ち上げました。今年、市内のホテルから「ぜひ開催を」と声が上がったのも、企画を後押ししました。地域外の人に広く知ってもらうため、打ち上げ花火の費用を募るクラウドファンディングを始めました。

「昼間はテラスでバーベキューしたり、地ビールを飲んだり。夜は縁日にコンサート。17日のフィナーレで花火です。静寂、漆黒の暗闇に打ち上がる花火は、花火師も驚く絶景なんですよ」

ハワイ、モルディブに「負けてない」

土佐清水市へは高知龍馬空港から車で3時間余り。「東京から一番遠い場所」とされる移動時間が観光振興のネックとも言われてきました。

高野さんは、移動時間や距離は「関係ない」と断言します。

「観光地が同じ魅力だったら、距離は近い方がいい。でも、魅力が倍になると、時間をかけてでも人々は訪れる。土佐清水の海はハワイやモルディブに負けてないし、食では完全に上回っていることを知ってほしいですね」

テラスで食事をしながら、夕暮れを楽しめます(提供写真)
テラスで食事をしながら、夕暮れを楽しめます(提供写真)

ホテル名「TheMana Village」の「ザマナ」は、幡多弁で「とても」「すごく」を表す「ざまに」と、ハワイの言葉で「超自然的な力」「生命に宿る力」を表す「マナ」を掛けています。「ザマナ」は土佐清水のポテンシャルを表す言葉でもあります。

「ざまなフェス」で土佐清水市に「特別輝く日」をつくる一方で、「日々の取り組みで地域の魅力を着実に高めていきたい」という高野さん。空き家の再生や農園の継承など、次々とアイデアが生まれています。四国の最南端で、“ざまな”挑戦は続きます。(門田朋三)

クラウドファンディングの目標額は250万円。8月31日まで募っています。詳しくはこちら

この記事の著者

ココハレ編集部

ココハレ編集部

部員は高知新聞の社員 6 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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