国旗大好き!高知市の吉川十織ちゃんが5歳で国際知識検定「国旗」1級に一発合格しました!|週刊高知の子どもニュース(2023年8月14~20日)
泳げない子の命を守る水泳教室、子どもたちだけの街「とさっ子タウン」…高知の子どもたちのニュースをお届けします
高知市の幼稚園児、吉川十織(とおり)ちゃんが国際知識検定「国旗」1 級に、5 歳で一発合格しました。「国旗」は世界各国の国旗について幅広い知識を問う検定で、大人向けの問題です。十織ちゃんは図鑑や本、YouTubeの国旗クイズの動画で覚えていったそうです。
働いて給料をもらう子どもたちだけの街「とさっ子タウン」が 4 年ぶりに帰ってきました。2023 年 8 月 14~20 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。
目次
世代超え「ヤーサイ」継ぐ 宿毛市で「野菜祭り」 子どもたちが太鼓踊り練習
(高知新聞 2023 年 8 月 16 日掲載)
「ヤーサイ」の呼び名で知られる、宿毛市の無形民俗文化財「野菜祭り」が16日午後6時から同市平田町戸内の藤林寺で行われる。500年続く土佐一條家ゆかりの祭りで、地元の子どもらが連日、練習に打ち込んできた。
祭りは、藤林寺を建てた一條房家が野菜を供えて先祖の霊を弔う京都の風習を伝えて始まったとされる。
1990年ごろに地区の住民らが「野菜祭保存会」をつくり、担い手がいなくなった青年団に代わり、子どもたちが中心となって太鼓と口説きの歌に合わせて舞う太鼓踊りを披露してきた。
4年ぶりに太鼓踊りを披露する今年は、7月3日から練習を開始。小学生から大学生までの約30人が週5日、1時間半の練習に打ち込んできた。14日は「ゆっくりと大きく」「太鼓の音を聞いて」と大人たちの指導の下、本番さながらに動きを確認した。
かさ踊りを練習した伊原芽生さん(9)=さいたま市=は今回初参加。「(ペアと)息がぴったり合うと『やったー!』ってなる」とほほ笑んだ。たいまつとかさを持って激しく動く演目「曽我兄弟」を披露する浜田奈々子さん(19)=香美市=は初練習の翌日は歩けないほどの筋肉痛に見舞われたという。「火を怖がらず踊りきりたい」と大粒の汗を拭っていた。(坂本出)
日本語を学ぶモンゴルの中学生 高齢者施設で交流 高知市
(高知新聞 2023 年 8 月 16 日掲載)
日本語を学ぶモンゴルの中学生3人がこのほど、高知市内のデイサービス施設を訪れ、踊りや歌などで高齢者と交流した。
3人は、首都ウランバートルの外国語教育特別学校で学ぶ中学3年生。高知への短期留学は「高知―モンゴル親善協会」の小路(こうじ)哲さん(65)=高知市=の仲介で約30年間続き、約350人が来高している。
6~14日に高知入りした生徒たちはよさこい鳴子踊りなどを見学。12日には同市一ツ橋町のデイサービス「からふる」を訪問した。3人は利用者約10人に向け日本語で「私の好きな食べ物はハンバーグです」などと自己紹介。民族衣装「デール」を着てモンゴル舞踊も披露した。
生徒らは折り紙の折り方を利用者に教えてもらい、慣れない手つきで鶴を制作。利用者の広松由子さん(88)が「歌って踊れて日本語も通じて、すごいねえ。この元気を自分も吸収したい」と話せば、ジャルガランさん(15)は「折り紙を教えてもらえてうれしい。海がなく木も少ないモンゴルから見ると、高知の環境は新鮮」と目を輝かせていた。(田代雄人)
自分好みのリカちゃんに 海洋堂SFで8/31までイベント 南国市
(高知新聞 2023 年 8 月 16 日掲載)
着せ替え人形「リカちゃん」の衣装を自分好みにコーディネートできるイベント「リカちゃんキャッスル」が、南国市大そね甲の海洋堂SpaceFactoryなんこく(海洋堂SF)で開かれている。31日まで。
福島県小野町のテーマパーク「リカちゃんキャッスル」が、開館30周年を迎えたことを受けて企画。人形のほか、ドレスやバッグ、帽子などの小物を多数販売している。
メインは人形と好きなドレスなどを組み合わせる「お人形教室」(税込み3960円~)。訪れた家族連れらは「かわいいね」「服はどれにする?」と楽しそうに品定めしていた。
松山市の白木里梨子さん(32)は娘、りらちゃん(5)と一緒に着せ替えを楽しみ、「私もリカちゃんで遊んでいたのでテンションが上がります。自分たちで好きな服や小物が選べるのがいい。大事に遊んでくれたらと思います」と話していた。(海路佳孝)
国旗大好き!5歳で検定1級に一発合格! 高知市の園児 2歳から夢中、好きな国旗は「セルビア」
(高知新聞 2023 年 8 月 17 日掲載)
世界各国の国旗について幅広い知識を問う国際知識検定「国旗」1級に、5歳で一発合格した男の子がいる。ひらがなを勉強中の幼稚園児、吉川十織(とおり)ちゃん(6)=高知市愛宕山。今は世界の企業ロゴにも興味津々で、ロゴを紹介する専門の本を開いてはにんまり。「大きくなったらお金持ちになりたい」とあどけない笑顔を見せている。
母の文絵さん(41)によると、十織ちゃんは2歳になる前から、街中で見かけるアルファベットの形に興味を持ち、「ABCの歌」を口ずさんでいた。宇宙にも関心があり「アース(地球)がどんなのか見たい」と口にしたことも。
2歳から英会話教室に通い、教室に飾られた万国旗を見て「デザインが好き」ととりこになった。図鑑や本を飽きずに見ては旗と国名を突き合わせ、ユーチューブの国旗クイズの動画を通じて、国旗に描かれた動物や王冠、太陽や月の種類、色彩まで頭に入れた。
国旗検定は国際知識普及協会(東京)の主催。約200の国・地域の旗について、図柄やデザインの由来などが問われる。文絵さんが「受けてみる?」と誘ったところ「やってみたい」。検定は5級からだが、いきなり1級にチャレンジしてみた。
試験は大人対象で選択、記述式の計100問あり、小学2年以下は親子検定での受検となる。文絵さんが付き添ったものの「私は知識がないので、十織に言われるがまま書いただけ」。十織ちゃんは「ちょっとだけ難しかったけど、楽しかった」とさらり。
一番好きな国旗はセルビアで「白いワシと王冠がかっこいい」。戦争や独立などにより、デザインは何度も変わったそうで「国旗のエボリューション(進化)も好き」と笑う。
今は企業ロゴにもはまっており、「大きくなったらイタリアのランボルギーニに乗りたい。行ってみたいのは自由の女神があるアメリカ」と目を輝かせた。(加治屋隆文)
ブドウ狩り満喫、家族連れ笑顔 9月中旬まで 大月町
(高知新聞 2023 年 8 月 18 日掲載)
高知県大月町芳ノ沢の観光農園「わっはっは」で夏恒例のブドウ狩りが始まり、連日家族連れらでにぎわっている。9月中旬までで入園無料。
同園は2006年にオープン。約60アールのハウスに雄宝や種のないBKシードレスなど16種類のブドウが、みずみずしく実っている。
13日、高知市から家族で訪れた加藤瑚陽(こはる)さん(6)はブドウの粒をぱくりと試食して「甘い。おいしい」とにっこり。父の稔貴さん(34)に持ち上げられて慎重にはさみを入れ、稔貴さんも「いい思い出になる。冷やして食べたい」と喜んでいた。
「今年は天候に恵まれ、順調に大きくなったブドウは甘く実った」と吉尾三重社長(68)。ただ、シャインマスカットは全国的な「未開花症」の影響で、半数ほどの実が十分に成長せず、「丹精込めて育ててきたのに…」と落胆。来園者には試食してもらってから収穫してもらっているという。
午前9時~午後4時。収穫分は購入する(100グラム180円~)。買い取ったブドウは敷地内のカフェ「ぶどうの木」で食べることもできる。問い合わせは吉尾社長(090・4338・7696)へ。(坂本出)
泳げない子の命守れ 事故教訓に無償の水泳教室10年以上続ける 土佐清水市の元校長ら
(高知新聞 2023 年 8 月 19 日掲載)
土佐清水市で10年以上続く無償の水泳教室が今夏も開かれた。泳ぎが苦手な児童が水への苦手意識を克服し、泳げるようになるのが目標。講師の元教員の男性は、過去に起きた児童の水難事故を教訓に、子どもたちの成長を見守り続けている。
水泳教室は同市のNPO法人「スポーツクラブ スクラム」が主催。過去に同市内の小学校プールで児童が溺れた事故を機に、命を守る泳ぎ方を学んでもらおうと、2010年から夏休みに開催している。今年は8月3日までの4日間、清水小学校のプールで開き、市内の小学1~3年生約40人が参加した。
当初から講師を務めるのが、元中学校長の岩井正道さん(74)=同市三崎。現役時代に体育を教え、教員に水泳指導もした。07年、地元の三崎川で小学生の姉妹が亡くなった水難事故に心を痛め、「二度と清水の子が事故に遭わないように」との思いをクラブでの活動に重ねる。
教室では、岩井さんをはじめとする同クラブ会員がボランティアで指導。小プールで少しずつ水に顔をつけることから始めて、恐怖心を取り除く。その後は水中での呼吸や、水中と水上で呼吸を繰り返す動作などを練習。最終日には、多くの児童が大プールで泳げるようになった。
「目の前で上達していく子どもの成長を見るとうれしい」と岩井さん。「小さいときから水に慣れることが大事。自分の命は自分で守る力をつけてほしい」と話している。(小笠原舞香)
子どもだけの街「とさっ子タウン」復活 260人が仕事通じ社会学ぶ 高知市で4年ぶり
(高知新聞 2023 年 8 月 20 日掲載)
「電車が通りまーす!」「写真を撮りませんかー」。活気ある商店街に元気な声が響く―。働いて給料をもらい、税金を納め、選挙も行う子どもたちだけの街「とさっ子タウン」が19日、高知市九反田の市文化プラザ「かるぽーと」に4年ぶりに帰ってきた。小学4年生から中学3年生まで260人の市民が、市役所や銀行などさまざまな職場で働き、社会の仕組みを楽しく学んだ。20日まで。
社会人や大学生らでつくる実行委員会などの主催。2009年度から毎年、仮想の街を設けて企業・団体が体験ブースを構えてきたが、20年度は新型コロナ下で中止。21、22年度は「おでかけとさっ子タウン」として、美容室や警察など各職場で仕事体験を行った。
市民はハローワークで「計算が得意だから銀行」「将来電車の運転士になりたいから」などお気に入りの職を見つけ、専門家に教えてもらいながら働いた。放送局でアナウンサーに挑戦した高知市の江陽小5年、今井咲月さんは「緊張したけど楽しかった。うまかったよって言われてうれしかった」。清掃を体験した、黒潮町の佐賀中1年、山本悠人さんは「床や窓がピカピカになった」とやりがいを口にしつつ、「一番うれしかったのは給料をもらった時」とにっこり。
今回新しくできた「まちづくりセンター」では、課題を見つけ、市民から集めた寄付で解決しようと職員が奮闘。街の一角にある神社に鳥居を造ろうと、募金箱を設置し、ポスターを貼ったり、放送局に宣伝を依頼したりして広く寄付を募った。
4年ぶりに参加した土佐中3年の西森遥真さんは「懐かしかった。みんなが楽しそうに街を歩いているのを見て、何も変わってなくてよかった」とうれしそうに話していた。(野村圭)
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