子育て
アイコン:子育て

こじゃんと楽しんだ!児童発案のお祭り「大津フェスティバル」が開かれました|週刊高知の子どもニュース(2023年10月2~8日)

こじゃんと楽しんだ!児童発案のお祭り「大津フェスティバル」が開かれました|週刊高知の子どもニュース(2023年10月2~8日)

収穫の秋です。芸西村と高知市で、子どもたちが自分たちで植えた稲を刈り取りました。

高知市の大津小学校では、「こじゃんと楽しめ!!大津フェスティバル」が初めて開かれました。児童や卒業生、保護者や地域住民が集まり、踊りや出店を楽しみました。

2023 年 10 月 2 ~ 8 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。

児童発案のお祭りが盛況!大津小学校に500人超が集い、笑顔はじける 高知市

(高知新聞 2023 年 10 月 2 日掲載)

高知市の大津小学校(児童数528人)で1日、児童や卒業生、保護者や地域住民が集まり、踊りや出店を楽しむ「こじゃんと楽しめ!!大津フェスティバル」が初めて開かれた。児童発案のイベントで、参加した500人以上に笑顔が広がった。

大津フェスティバルで踊りを披露する児童ら(高知市大津乙の大津小)
大津フェスティバルで踊りを披露する児童ら(高知市大津乙の大津小)

2021年、当時の5年生が「大津小のみんなが笑顔になれる取り組みについて意見文を書こう」というテーマを学習。現在、土佐中1年の曽我部壮永(そうと)さんが「みんなでお祭りをする」と提案する内容を書き、岡林宏枝校長に発表した。学年代表のイベントに選ばれたがコロナ下での開催は難しく、ようやく実施にこぎ着けた。

卒業生が多く在籍する大津中吹奏楽部の演奏で開幕。卒業生で3年の岡林未空(みく)さんは「学園天国」を歌って体育館を沸かせ、「小学校最後の運動会は縮小されてやり残したこともあったけど、楽しく歌ってすっきりした」と満足そうに話した。

運動場には特設ステージが設けられ、児童らがよさこい鳴子踊りや「おおつ音頭」を披露。音楽に合わせて踊り、はじける笑顔を見せた。保護者や同中生徒会などもボールすくいやくじ引き、焼き鳥やかき氷の出店を開いて盛り上げた。

発案者の曽我部さんも会場に足を運び、「こんなに人が集まってびっくり。みんな楽しそうでうれしい」と話していた。(加治屋隆文)

物部川流域の治水や水害の歴史を学ぶ 香南市の野市小

(高知新聞 2023 年 10 月 4 日掲載)

物部川流域の治水の歴史や過去の水害を国土交通省職員から学ぶ授業がこのほど、香南市の野市小学校で行われ、4年生約100人が水害への心構えなどを学んだ。

物部川流域の治水や水害について学ぶ子どもたち(香南市野市町西野の野市小学校)
物部川流域の治水や水害について学ぶ子どもたち(香南市野市町西野の野市小学校)

社会科の防災学習の一環で、同省高知河川国道事務所に授業を依頼した。

9月28日の授業では、同事務所職員が「野中兼山が江戸時代に造った物部川の堤防は高さや幅が小さく、大きな石で組み立てたためにもろかった」と説明。ダムや堤防が強化された昭和になっても洪水が度々起こり、2018年の西日本豪雨では氾濫危険水位に迫ったことを写真を示しながら解説した。

また、豪雨の際、河川は一気に水位が上がるとし、「安全に避難できるようにライトや非常食などを備えておいて」と呼びかけた。

「大雨の時はどんな仕事をしているのか」という質問には「物部川の水位を観測して、見回りや避難を促している」と回答。子どもたちは「ダムができるのに時間がかかることが分かった」「防災について詳しく知れた」と話していた。(玉置萌恵)

感性豊かな作文読んで 小砂丘賞委員会が大篠小へ作品集寄贈 南国市

(高知新聞 2023 年 10 月 4 日掲載)

感性豊かな作文を読んでもらおうと「小砂丘賞委員会」(中平雅彦理事長)は3日、県内小中学生の優秀作文を集めた「こども小砂丘賞作品集」36冊を南国市の大篠小学校に贈った。

贈られた作品集を読む児童(南国市の大篠小)
贈られた作品集を読む児童(南国市の大篠小)

作品集は第48集。高知市の故森田繁吉さんが「作文力向上に役立ててほしい」と同委員会に寄せた寄付を基に毎年2校に贈っている。今年は国府小(南国市)にも23冊を寄贈する予定。

この日は中平理事長ら3人が同小を訪問。4年生の教室で作品集を手渡した。作品集には同校児童の作文も掲載されており、同級生の作文を読んだ浜口芽音(めい)さん(10)は「書き方を工夫していて、思いが伝わってくる。私もこんな作文を書きたい」と話していた。

同賞は生活綴方(つづりかた)の生みの親、小砂丘忠義(大豊町出身)の功績を顕彰して創設。県内の教員OBらでつくる同委員会が毎年選考、編集し、高知市民図書館が作品集を発行している。(青木一英)

平山市長が防災などテーマに中学生と意見交換 南国市

(高知新聞 2023 年 10 月 4 日掲載)

南国市の将来について平山耕三市長が市内の中学生と語り合う「ドリームトーク」がこのほど、同市東崎の鳶ケ池中学校で開かれ、防災活動やイベントの活発化などについて語り合った。

平山耕三市長と意見を交わす中学生(南国市の鳶ケ池中学校)
平山耕三市長と意見を交わす中学生(南国市の鳶ケ池中学校)

9月28日は同校生徒会役員8人が参加し、「『防災DAY』を決めて、地域の活動を支援してほしい」と要望。平山市長は毎月21日を「なんこく防災家族会議の日」としていると紹介し、「中高生や大学生が企画する活動への補助制度があるので、活用してほしい」と呼びかけた。

後免町の地名にちなみ、大声で謝る「ごめんな祭(さい)」をもっとPRすべきとの質問には、「市商工会が主体の実行委員会で運営されており、まずは市民主体で協力の輪を広げてほしい」と答えた。生徒からは「テレビなどで開催日を伝えて」「イラスト部がポスターを制作して校内に掲示してもいい」などの提案が出た。

生徒会長の吉岡大視さん(14)は「自分たちが知らなかった市の取り組みを説明してもらえてよかった。安心して暮らせる市にしてほしい」と話した。同トークは北陵、香南、香長の各中学校でも開催された。(海路佳孝)

レスリング振興へ児童らが特産品の直七を収穫  宿毛市

(高知新聞 2023 年 10 月 4 日掲載)

古里の特産品を身近に感じようと、宿毛市で活動するすくもレスリングクラブの児童ら約10人がこのほど、同市内の果樹園で青々と実った直七を収穫した。

宿毛市の特産、直七を収穫するすくもレスリングクラブの児童(宿毛市駅東町1丁目)
宿毛市の特産、直七を収穫するすくもレスリングクラブの児童(宿毛市駅東町1丁目)

果樹園は同クラブの代表、頼田匡平さん(38)の親族が管理。約450平方メートルに約60本の直七の果樹が育てられており、頼田さんが9月30日に教え子や保護者を招いた。

頼田さんが「果汁を搾るので、へたをなるべく短く切って」と説明し、児童らは直径6~10センチほどに実った直七をはさみで丁寧に摘み取っていった。この日収穫した300キロの直七は、加工を手がける直七生産(同市錦)に買い取ってもらい、売り上げは頼田さんが事務局を務める市レスリング協会の競技振興資金として合宿誘致などに活用される方針。

浜田虎大郎君(9)は、「大きいのをたくさん採れた」とにっこり。山下羽暖さん(12)は「ジュースにして飲んでみたい」と汗を拭っていた。(坂本出)

産卵用ウナギ700匹放流 四万十市下田小児童

(高知新聞 2023 年 10 月 5 日掲載)

四万十市下田の下田小児童らが3日、同市鍋島の四万十川に産卵用のウナギ約700匹(約300キロ)を放流した。

四万十川に産卵用ウナギを放流する下田小児童ら(四万十市鍋島)
四万十川に産卵用ウナギを放流する下田小児童ら(四万十市鍋島)

県水産資源管理機構(南国市)が、資源回復を目的に県内の5河川で実施。四万十川では、四万十川漁協連合会と四万十川下流漁協の役員らが「太化(ふとか)」させた体長70センチ前後のウナギを用意した。

同校の1~6年生34人が「地域の自然に触れよう」と参加し、川べりに並んでビニール袋に入ったウナギを一斉に放流。黒くうねりながら飛び出したウナギに「ニュルニュルや!」「かば焼きで食べたーい!」などと歓声を上げた。

6年の加河宏一朗君(12)は「生きたウナギに初めて触った。ヌラヌラした感触が面白かった。海で無事に産卵してほしい」と話していた。(芝野祐輔)

園児と小中学生らが稲刈り 芸西村

(高知新聞 2023 年 10 月 6 日掲載)

芸西村の幼稚園児と小中学生ら約80人がこのほど、同村和食甲の田んぼで自分たちが植えた稲を収穫した。

自分たちが植えた稲を鎌で刈る子どもたち(芸西村和食甲)
自分たちが植えた稲を鎌で刈る子どもたち(芸西村和食甲)

村教育委員会が食育の一環として、稲作体験を毎年実施している。今年は5月中旬に約700平方メートルの田んぼにヒノヒカリの苗を植え、順調に育った。

9月28日、子どもたちは、青年農業士連絡協議会芸西支部のメンバーに鎌の使い方を教わり、次々と黄金色の稲を刈り取った。

芸西中学校1年の河村幸花(こはな)さん(12)は「思ったより力が必要で疲れたけど、みんなで食べるのが楽しみ」と話していた。収穫したコメは、給食で提供されるほか、村内の福祉施設に寄贈される。(宮内萌子)

介良小児童が楽しく稲刈り 高知市

(高知新聞 2023 年 10 月 7 日掲載)

高知市の介良小学校の5年生57人が4日、学校近くの田んぼで自分たちが植えた稲を刈り取った=写真。

同校児童は1995年から中島正根さん(75)の田んぼで毎年米作りを体験している。今年は5、6月に種もみの選別から田植えまでの作業を行った。

児童たちは地元農家から鎌の扱い方を教わった後、約12アールの田んぼに入って稲を収穫。「カエルはあっちに行け」「まだ奥に稲が残っちゅう」。互いに声を掛けながら、30分ほどできれいに刈り取った。

甲斐玄太郎さんは「育てた稲を自分の手で刈れてうれしい。お米は塩おにぎりにして3、4個食べたい」とにっこり。中島さんの孫の中島蒼介さんは「米作りは工程がたくさんあって、おじいちゃん、お父さんの苦労が分かった。これからはもっと感謝して食べたい」と話していた。(相良平蔵)

交番まつり盛況 5年ぶり本格開催 高知市一宮

(高知新聞 2023 年 10 月 8 日掲載)

地域住民と警察官らが交流する「一宮交番ふれあいまつり」が7日、高知市一宮中町3丁目のマルナカ一宮店駐車場で開かれ、家族連れら約500人が白バイの乗車体験などを楽しんだ。同交番連絡協議会(川原秀人会長)の主催で、台風やコロナ禍を経て5年ぶりに本格開催した。

県警のマスコット「ポリンくん」に駆け寄る子どもたち(高知市のマルナカ一宮店)
県警のマスコット「ポリンくん」に駆け寄る子どもたち(高知市のマルナカ一宮店)

会場には白バイやレスキュー車、はしご車が並び、乗車体験の子どもたちが列をつくった。小さな制服を着て白バイにまたがった高木一芯ちゃん(4)は「かっこいい」とにっこり。高さ20メートルのはしご車から降りてきた高橋莉緒ちゃん(5)は「空を飛べるかと思った」と声を弾ませていた。

県警音楽隊のにぎやかな演奏に合わせて踊る子どもがいれば、スポーツチャンバラのコーナーでは県警マスコット「ポリンくん」や一宮交番の若手警察官に挑戦する子も。岡崎太聖巡査は「大人げないけど、弱いと言われたらいかん」と機敏な動きで「おりゃー」と襲いかかる子どもたちの剣を次々に受け止め、「強いねえ」と感心されていた。

まつりを長年支えてきた前会長は今年8月に事故で急逝。補導員を務める川原さんが後を継ぎ、メンバーで協力して開催にこぎつけた。にぎやかな会場を見守った川原会長は「子どもたちは警察官と触れ合い、見守ってくれていることを感じてくれたと思う。これからもまつりを続けたい」と力強く話した。(二瓶満瑠)

生徒手作りパン10周年 日高特別支援学校高知みかづき分校の校内店でフェア

(高知新聞 2023 年 10 月 8 日掲載)

県立日高特別支援学校高知みかづき分校(高知市中万々)の校内店「イエロークロワッサン」がこのほどオープン10周年を迎え、5日にフェアが開かれた。生徒が心を込めて作ったケーキやパンが1時間余りで完売し、生徒らは「すごくうれしい」と喜んでいた。

10周年フェアで生徒たちがパンやケーキを販売した(高知市の県立日高特別支援学校高知みかづき分校)
10周年フェアで生徒たちがパンやケーキを販売した(高知市の県立日高特別支援学校高知みかづき分校)

店は、作業学習の一環として2013年9月から営業。生徒が主体的にパンやケーキを製造・販売し、卒業後の就職を見据えた技術を学んでいる。

週2日ほど開店し、ピザパンやクロワッサン、ロールケーキ、ガトーショコラなど20~30種類を販売。パン1個80円、ケーキ1個200円で飲み物を頼めるコーナーもあり、常連客が少しずつ増えてきたという。

この日も開店前から30人ほどが並び、いつもより多めに作った商品が次々と売れた。レジを担当した同校3年、長谷川瑛乙(あきと)さん(18)は「こんなにお客さんが多く来るのは久々だった。完売できてよかったです」と笑顔だった。

同店を担当する渡辺真依子教諭は「地域の方々に子どもたちが頑張っていることを知ってもらい、応援していただければ」と話していた。(松田さやか)

 

高知の子どもたちや教育に関するニュースは高知新聞Plusでご覧いただけます。

この記事の著者

小笠原雄次

小笠原雄次

息子と娘はすでに成人。孫ができるのはいつになるか。趣味はテニス。体調管理も兼ねてプレイしてます。1963年生まれ。

関連するキーワード

LINE公式アカウントで
最新情報をチェック!

  • 週に2回程度、ココハレ編集部のおすすめ情報をLINEでお知らせします。

上に戻る