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週刊高知の子どもニュース 2020年6月21~27日

新型コロナウイルスの影響で止まっていた活動が徐々に再開されている高知県内。南国市では少年少女発明クラブが開講し、宿毛市では子どもや地域住民が気軽に集まれる「みんなのおうち」がオープンしました。学校外でも元気に活動する子どもたちの姿にほっとしますね。

2020 年 6 月 21 日~ 27 日の子どもたちのニュースを、高知新聞の紙面からお届けします。

 

室戸交通少年団に佐喜浜小8人入団

交通少年団の委嘱状を手渡される児童(室戸市の佐喜浜小学校)
交通少年団の委嘱状を手渡される児童(室戸市の佐喜浜小学校)

(高知新聞 2020 年 6 月 23 日朝刊より)

室戸市と安芸郡東洋町の小学生でつくる室戸・東洋交通少年団の本年度入団式がこのほど、同市佐喜浜町の佐喜浜小学校で行われ、同校の5、6年生8人に委嘱状が手渡された。

交通少年団は昨年5月に発足。県交通安全協会室戸支部や室戸署と連携し、啓発イベントへの参加や街頭指導などを行う。同町の甲浦小の児童も入団する予定。

15日の入団式では、室戸署の上杉明署長があいさつ。「車が止まってくれた時は、運転手に感謝と思いやりの一礼を。優しい気持ちの輪が広がり、高齢者や子どもに優しい運転に努めるようになる」と呼び掛けた。

団の制服に身を包んだ児童は「交通事故のない、明るい地域をつくります」と宣誓。5年の松本穂乃香さん(10)は「自転車での通学中、人が来たら止まるし、横断歩道はついて渡っている。これからも安全に気を配り、下級生にも教えてあげたい」と話していた。(大野耕一郎)

南国市の「からくり工房」再出発 児童17人 発明クラブ開講

新たな場所で再出発した「からくり創造工房」。発明クラブの受講生たちが先輩たちの作品を学んだ(南国市日吉町2丁目)
新たな場所で再出発した「からくり創造工房」。発明クラブの受講生たちが先輩たちの作品を学んだ(南国市日吉町2丁目)

(高知新聞 2020 年 6 月 26 日朝刊より)

南国市中央地域交流センター(仮称)建設に伴って解体された、ものづくりの体験拠点「からくり創造工房」(南国市大埇甲)がこのほど、移転先の南国市役所北側で再スタートを切った。南国市少年少女発明クラブの開講式があり、市内の小学4~6年生17人が動くおもちゃ作りに取りかかった。

からくり創造工房は1996年、「高知のエジソン」と呼ばれた故・垣内保夫さんが建設し、南国市に寄贈。四半世紀にわたって子どもたちの創造力を育んできた。新たな拠点は旧NOSAI(南国市日吉町2丁目)。

南国市少年少女発明クラブは、36年の歴史を持つ高知県内唯一の少年少女組織。20日は新型コロナウイルス感染症の影響で例年より2カ月遅れの開講となった。児童らは「今年はないかと思いよった」「待ってました!」と大喜び。10人の指導員に教えてもらいながら、てこの仕組みを使った紙のカニ作りに熱中した。

「高知県発明くふう展」の応募作品作りにも着手。指導員たちは、輪ゴムで力を調節する腕相撲マシンや、まな板の上で木製のコイが跳びはねる玩具など過去の作品を紹介し、「日常生活にあったら便利と思うものを考えて」などと提案した。

指導員で元教員の小栗一彦さん(65)は、「創意工夫は、垣内さんの唱えるものづくりの原点。先輩たちを超えるアイデアを期待したいです」と話していた。(横田宰成)

地域の居場所に「みんなのおうち」開設 子ども食堂や学習支援 宿毛市

オープンした「みんなのおうち」で弁当を受け取る子どもら(宿毛市中央1丁目)
オープンした「みんなのおうち」で弁当を受け取る子どもら(宿毛市中央1丁目)

(高知新聞 2020 年 6 月 26 日朝刊より)

高知県宿毛市の保育士らのグループがこのほど、子どもや地域住民が気軽に集まれる居場所として、宿毛市中央1丁目に「みんなのおうち」を開いた。月1回、低価格で食事を提供する子ども食堂としても活用する。

2017年から市内で子ども食堂を運営している「こども食堂ゆめ」(江口千代美代表)と、子ども向けイベントを開いてきた「ワールド・スマイル」(原みずき代表)が任意団体「ゆめ・スマイル」を立ち上げ。国助成金で店舗を借り、活動拠点として「みんなのおうち」を開いた。

6月中旬、オープン初日のこども食堂には親子ら約30組が集まった。新型コロナウイルス感染防止のため、一律200円で持ち帰りの弁当を販売。コロナ収束後は小学生100円、中学生以上300円で食事を提供する予定だ。

利用した女性(32)は「子どもも楽しみにしていてありがたい。頻繁に使いたい」。任意団体の代表に就いた江口さんは、NPO法人化も視野に「子どもの親や地域の高齢者も含め、誰もがほっとできるような居場所を提供したい」と話している。

1カ月の活動予定は、子ども食堂1回(土曜正午から)▽居場所としての開所3回(第1、第3、第4火曜の午前中)▽学習支援1、2回(木曜午後3~6時)。スケジュールなどの問い合わせは、原さん(090・5910・0989)へ。(新妻亮太)

興津小中生40人 海水浴場を清掃 四万十町

砂浜のごみを拾い集める興津小中生ら(四万十町興津)
砂浜のごみを拾い集める興津小中生ら(四万十町興津)

(高知新聞 2020 年 6 月 27 日朝刊より)

高岡郡四万十町の興津海水浴場でこのほど、興津小学校児童と興津中学校生徒ら約40人が恒例の一斉清掃を行った。

同海水浴場は環境省の「快水浴場百選」にも名を連ねており、毎年多くの人が訪れる。

今年は新型コロナウイルスの影響で7月末までは開かず、同5日予定の海開きイベント「マリンフェスタ興津」も中止に。ただ、浜の清掃は「小中学校の伝統行事で、環境学習」(坂本益英・興津小校長)として、例年通り行った。

17日に約3キロの砂浜のうち、キャンプ場などがある興津青少年旅行村周辺で約30分間、ごみを集めた。木切れや海藻などのほか、ペットボトルやプラスチックのかけらなどを一つ一つ拾い、300メートルほどの浜にごみは見当たらなくなった。

興津中の浜崎恵里生徒会長(14)は「コロナで海水浴客は来なくても、地域の人が散歩に来る。きれいにできてよかった」と話していた。(井上太郎)

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ココハレ編集部

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部員は高知新聞の社員 6 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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