読み聞かせでも体力消耗?!|「ママと記者やってます」⑨
毎日が体力・気力勝負! 40代ママ記者による子育てコラム
ココハレ編集部員・門田がお届けする子育てコラムです。40 代に突入したけれど、子どもはまだ幼児。うまくいかない子育てに悩み、体力・気力の衰えを嘆いています。泣いて笑って、怒ってしまって反省して…、そんなどたばたの毎日をご紹介します。
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楽しみにしていた「からすのパンやさん」が…
「親とはつくづく勝手なものだな」と、親になってからよく感じます。「本好きの子どもに育てたい」「たくさん読み聞かせをしよう」と思っていましたが、最近は手を抜きがちです。
はじめは“楽勝”でした。「だ・る・ま・さ・ん・が」「がたんごとん がたんごとん」と絵本を読むと、長女はきゃっきゃと笑い、さっと終了。いろんな絵本を読んであげていたように思います。
だんだんとストーリー性のある絵本が楽しめるようになり、「ならば」と長女が 3 歳の時に購入したのが「からすのパンやさん」です。誰もが知る、かこさとしさんの名作。自分が子どもの頃にわくわくしながら読んだ思い出があり、わが子に絶対に買おうと決めていた 1 冊です。
長女を膝に乗せ、三十数年ぶりに開きます。「こんな絵やった!」と感激しながら読み進めると…、なかなか終わりません。「こんなに字が多かったっけ?」「長いな…」
その日からしばらくブームが続き、寝る前に読まされました。早く寝たいので、早口で読み進めますが、「かわったかたちの、たのしいおいしいパン」のページでは毎回足止め。「(80 個以上も並ぶパンの名前を)全部読んで!」「今日はどれにしようかなぁ」「お母さん、どれがいい?」…。
眠気をこらえつつ付き合うのもしんどく、しまいには「今日は疲れちゅうき、もっと短いお話にして」「もう『からすのパンやさん』はなし!」と宣言する始末…。自分で買ってきておいて、なんて勝手なんでしょう!
そんなこんなで“封印”していた「からすのパンやさん」を先日、久しぶりに開きました。以前のように長女を膝に乗せて…と思いましたが、抱っこすると絵本が隠れるくらい、この 2 年で長女は大きく成長。「もう抱っこでは読み聞かせできないのか」と寂しくなりました。「子育てはあっという間」という先輩ママの言葉を初めて実感しました。
「お母さん、読んで」と言ってくれる間は文句を言わずに読んであげねば…と思いつつ、平日にお風呂、晩ご飯、寝る準備を済ませた後の体力は限界ギリギリ。「今日はこれにしよう」と短めの絵本を勧めています。