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子育ての“あるある”は昔も今も|高知市子育て支援センターいるかひろば・土居寿美子さんコラム「こころのとびら」⑲

子育ての“あるある”は昔も今も|高知市子育て支援センターいるかひろば・土居寿美子さんコラム「こころのとびら」⑲

子育ての悩みに寄り添ってきた「いるかひろば」の土居寿美子さんが子どもへの関わり方を紹介します

子育てで困った時、悩んだ時、相談に乗ってくれるのが地域子育て支援センターです。

コラム「こころのとびら」は、高知市の地域子育て支援センター「いるかひろば」を運営する特定非営利活動法人の理事長・土居寿美子さんが執筆。たくさんの親子に寄り添ってきた経験から、わが子への関わり方を紹介します。

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利用者とのうれしい再会。悩みを乗り越え、今の生活を楽しんでいました

2021 年も、はや 12 月となりました。皆さん、いかがお過ごしですか?私はこの 1 カ月の間で、思い掛けない再会をしました。

道を歩いていた時のこと。「あっ、土居先生!」と声を掛けられました。声の主は高校生の女の子。いるかひろばを利用していたお子さんで、十数年ぶりの再会でした。

女の子はお母さんと一緒で、立ち話ではありましたが、当時のことを振り返りました。女の子の成長に驚き、いるかひろばを覚えてくれていたことに感激しました。

以前の利用者との久しぶりの再会は他にもあり、お子さんは小学校高学年、中学生になっていました。月日の流れを感じながら、うれしい気持ちになりました。

その頃関わったお母さん方の悩みは、今のお母さん方からも寄せられています。例えば…

  • 子どもと遊ぶのが苦手
  • 夫と子どものことでけんかをしてしまう
  • 夜寝てくれない
  • 子どもの成長が遅い
  • イライラすると子どもに当たってしまう
  • 実家とうまくいかない
  • 親子とも人見知りが強い

子育ての“あるある”とも言える悩みですが、わが子や家族に毎日向き合い、今しんどい思いを抱えている親御さんにとっては切実です。「みんな悩んでる」「時が解決する」といった言葉が負担になる場合もあります。

いるかひろばでは一人一人に寄り添った支援を心掛けています。お母さんの話を聞き、お母さんがどうしたいのかを尋ね、一緒に考えていくことに取り組んできました。

子どもの様子を見ながら、保護者同士の情報交換(写真と本文は関係ありません)
子どもの様子を見ながら、保護者同士の情報交換(写真と本文は関係ありません)

保護者の気持ちを否定せずに受け止め、一緒に考えていく。こうした支援は、私自身が子育て中に受けたかった支援でもあります。でも、私たちのしていることが来所された全ての方に届いているかということには、確信はありません。そう感じない方もおられるかもしれません。

今回再会したご家族からは、その時悩んでいたことは全く感じられず、しんどいことを乗り越えられたように見えました。それぞれが今の生活を楽しまれていて、「今もいろいろあるけど、何とかやっています。あの時にいろいろ聞いてくれたおかげで今があると思います」という言葉を頂きました。

 

喜び、楽しみ、不安、心配、イライラ…。子どもを授かり、産み育てていく中で、いろんな感情が湧いてきます。

お母さん、お父さんのうれしいこと、楽しいことを共有することで、私たち職員は喜びや楽しみのおすそ分けを頂き、ほんわかした気持ちになります。しんどいことや、苦しいことなどを伺った時には「いるかひろばで話してくれてありがとうございます。一緒に考えていきましょう」という気持ちになります。

お母さん、お父さんの気持ちを真摯に受け止め、他の相談機関と連携が必要な時には連携を取りながら、子育ての途中経過の時期を一緒に過ごさせていただきたいと思っています。これからもよろしくお願いいたします。

 

土居さんに相談したい場合は、「いるかひろば」に問い合わせをしてください。

高知市地域子育て支援センター「いるかひろば」はこちら

土居さんへのインタビューはこちら

この記事の著者

門田朋三

土居寿美子

高岡郡梼原町出身。保育士として 2005 年から高知市の港孕保育園に勤務。07 年から、港孕保育園内にある地域子育て支援センター「いるかひろば」の常勤スタッフとして、親子に寄り添った支援に取り組んできました。2019 年 11 月に特定非営利活動法人いるかひろばを立ち上げ、理事長に。20 年から、いるかひろばをNPOとして運営しています。趣味はバレーボール。洋服やケーキなど何かを作ることも好きです。好きな言葉は「一所懸命」。

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