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比島交通公園・山ちゃんです!③|子どもからの発信、受け止めてあげていますか?

比島交通公園・山ちゃんです!③|子どもからの発信、受け止めてあげていますか?

高知県立交通安全こどもセンター園長・山崎勇人さんが交通公園の楽しみ方、子どもたちとのエピソードを紹介します

高知県立交通安全こどもセンター(高知市比島町 4丁目)は「比島交通公園」の愛称で親しまれています。

園長を務めるのが「山ちゃん」こと山崎勇人さん。地域の主任児童委員も務め、交通公園を子ども、親子の居場所にしていこうと活動しています。

コラム「比島交通公園・山ちゃんです!」では、山崎さんが交通公園の楽しみ方や、子どもたちとのエピソードを紹介します。

毎日、子どもたちがやって来る交通公園。中には「話を聞いてほしい」という気持ちを言葉や態度で表現する子どもがいます。子どもからの発信、あなたは受け止めてあげていますか?

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「ねーねー、今日はこんなことがあったよ」

平日、比島交通公園の事務所で仕事をしていると、放課後の時間帯に小学生以上の子どもたちが遊びにやって来ます。休日は思い思いの時間にやって来ます。

ほとんどの子どもたちとは軽く会話を交わすくらいなのですが、中には「話を聞いてほしい」という子どもたちがいます。「ねーねー、今日こんなことがあってねぇ」と直接話してくれる子もいれば、体を近づけてくる子もいます。甘えたかったり、寄り添ってほしかったり。本当に近づけたいのは心の距離なのだな、と感じています。

子どもたちが寄ってくるのは、私だけではありません。他のスタッフと話したり、仲良くなったりしている子もいます。一人一人が自分と波長の合う大人とコミュニケーションが取れるのも、スタッフが常駐する公園ならではです。

比島交通公園には平日の放課後、子どもたちが集まってきます
比島交通公園には平日の放課後、子どもたちが集まってきます

私が交通公園に勤務してもう 7 年。最初の頃に関わった子たちは高校 2 年生になりました。多くは、小学 3 年生の頃に出会いました。お隣の小学校区だった子は毎週末、近所の子はほぼ毎日遊びに来ていました。

高校生になって授業や部活で忙しい日々を過ごしていることでしょうが、気が向いた時に顔を見せに立ち寄ってくれます。近況を話してくれる子もいて、山ちゃんはそんな彼らの元気な姿、成長の様子が励みになっています。

「何かお手伝いしちゃお!」遊びの延長で始まったボランティア

そんな“常連さん”たち数人のグループがある時、私に「何かお手伝いしちゃお!」と提案してくれました。私がごみ拾いを頼むと、園内を 1 周し、きれいにしてくれました。

別の日には「何かすることない?」と聞いてきて、落ち葉の掃き掃除をやってくれました。

「何かお手伝いしちゃお!」がきっかけでした
「何かお手伝いしちゃお!」がきっかけでした

雨上がりに遊びに来た子は、プレイヒルの下にたまった水を見て、「僕らが水のけるのを手伝っちゃお!」。バケツやひしゃくを使い、水抜きをしてくれました。大人にとっては大変な作業でも、子どもたちは遊びの延長で友達と楽しそうにやってくれて、みんなでやると一気に水がなくなりました。その光景は今でも印象に残っています。

これらはいわゆる「ボランティア」の活動ですが、子どもたちにそんな意識は特になく、お手伝い感覚で自主的にやってくれることが多いです。おかげで私は日々、子どもたちから元気をもらったり、助けられたりしています。

雨上がりのプレイヒル。子どもたちが遊びの延長で水を抜いてくれました
雨上がりのプレイヒル。子どもたちが遊びの延長で水を抜いてくれました

家庭や学校以外の場所での人間関係は、生きる力になっていきます

おうち以外での自主的な小さなお手伝いは、子どもたちが地域や社会と自らつながっていく第一歩だと思います。また、家庭や学校以外の第 3 の場所での他人との関わりは、子どもたちが自らつくった人間関係ですので、これからの生きる力になっていきます。「あんなことをしたい」「こんなことをしたい」という気持ちから自主的に行った経験や体験は、将来自分で考え、自らの未来を切り開いていく原動力になってくれることでしょう。

しかしながら、もちろん私にも日々の業務があります。毎回相手をしてあげられるわけではなく、難しい時もあります。そんな時は他のスタッフが相手をできるようにうまく関係づくりをしてあげるのも、子どもたちとの関わりで大事なポイントです。

自主的な小さなお手伝いは、地域や社会と自らつながっていく第一歩です
自主的な小さなお手伝いは、地域や社会と自らつながっていく第一歩です

うれしかったこと、悲しかったこと、困っていること…子どもが何かを発信してくれている時、大人がその発信を受け取らなければ、その期待は裏切られます。裏切られることが続くと、子どもは徐々に心を閉ざしてしまいます。

これって大人同士の付き合いでも同じではないでしょうか。親子、夫婦、友達付き合いなどでも、普段の何げないコミュニケーションを大切にしていきたいですね。

7月3日(日)は「交通公園の七夕まつり」

比島交通公園で予定されているイベントをご紹介します。

7 月 3 日・交通公園の七夕まつり

交通公園で「七夕まつり」を行います。七夕にちなんだ絵本や手遊びを楽しむ「おはなし会」やミニ七夕飾り作りを予定しています。

  • 日時:2022 年 7 月 3 日(日)14:00~15:00
  • 対象:幼児~小学生
  • 参加費:無料
  • 定員:10 人程度。先着順
  • 申し込み:メール(kotsukoen@shirt.ocn.ne.jp)、電話(088-822-0777)で受け付けています

 

 

高知県立交通安全こどもセンター・比島交通公園

  • 住所:高知県高知市比島町 4 丁目 8
  • 電話番号:088-822-0777
  • 利用時間:8:30~18:00。年末年始は休園。園内の消毒などで臨時休園があります
  • 駐車場:無料。交通公園の専用駐車場は島津病院の南側に 30 台程度。島津病院の駐車場(交通公園の正門前)は日曜日のみ利用できます

この記事の著者

門田朋三

山崎勇人

1990 年生まれ。岡豊高校卒業後、東京ディズニーシーのキャストを 5 年間務め、高知にUターン。2015 年から比島交通公園で働き、18 年に園長に就任。現在は一般社団法人オフィスポラリスの代表理事として、交通公園を運営しています。ディズニー作品のミュージカル観劇やコンサート鑑賞が生きがい。

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