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「おんぶって難しい」「うまく背負えない」という方へ。抱っこひも選び、赤ちゃんの位置…上手に始めるコツをご紹介|「ゆるりとHappy子育て」⑥助産師・森木由美子さんが子育てを楽しめる知識、技術を紹介します

「おんぶって難しい」「うまく背負えない」という方へ。抱っこひも選び、赤ちゃんの位置…上手に始めるコツをご紹介|「ゆるりとHappy子育て」⑥助産師・森木由美子さんが子育てを楽しめる知識、技術を紹介します

「子育てを楽しみたいけれど、うまくいかない」「かわいいはずのわが子が、かわいく思えない」。そんな思いを抱えていませんか?

コラム「ゆるりとHappy子育て」では助産師の森木由美子さんが「これを知っておくと子育てがもっと楽しめる」という知識や技術を紹介していきます。

赤ちゃんの子育てに取り入れたい「おんぶ」。でも、実際にやってみると、「うまく背負えない」「赤ちゃんが安定しない…。抱っこと違って難しく、諦める人も少なくないのでは。

2 人目の育児でおんぶを取り入れた森木さんが抱っこひも選びや赤ちゃんの位置などのコツを紹介します。

 

「ゆるりとHappy子育て」はこちらから

2歳差育児でてんてこ舞い…おんぶで両手が空きました

「おんぶって、なんだか難しそう…」

そんなお母さんたちの声をよく耳にします。

私も 1 人目の育児中は、抱っことおんぶができる抱っこひもでおんぶを試みたものの、うまくできませんでした。赤ちゃんがぐらぐらするような気がして、落としてしまいそうで怖かったんですよね。

でも、2 人目が生まれて 2 歳差育児が始まると、まさにてんてこ舞い!

そんな私を助けてくれたのがおんぶです。抱っこひもなどの道具を使って抱っこやおんぶをする「ベビーウェアリング」を学び、うまくできるようになりました。

2歳差育児でてんてこ舞いだった頃の私。おんぶに助けられました!
2歳差育児でてんてこ舞いだった頃の私。おんぶに助けられました!

首が据わった娘をおんぶすると、両手が空きました。家事ができるし、やんちゃ盛りの息子と手をつなぎ、公園で思いっきり遊ぶこともできました。

春にはママ友に誘われて、竹林へタケノコ掘りにも行けました。

おんぶは一度コツをつかむと、意外と安定しました。娘も気持ちよさそうに眠ってくれることが多かったです。

赤ちゃんは大人と同じ目線に…周囲への興味が広がります

おんぶを通して、赤ちゃんは常に母親の心臓の音や温もりを感じることができ、大きな安心感に包まれます。

母親もまた、小さな体から伝わる温もりを感じることで、わが子をいとおしく思う気持ちが湧き上がります。

単に家事と育児が両立に役立つだけでなく、親子の間に深い信頼関係を築けるのがおんぶのメリット。親にとっては、子育ての“ワークライフバランス”をかなえてくれるものだと感じています。

大人と同じ目線になれるのがおんぶの魅力
大人と同じ目線になれるのがおんぶの魅力

おんぶをされると、赤ちゃんの目線は大人の目線に近くなります。五感が刺激され、周囲の世界への興味を広げていく絶好の機会でもあります。

お母さんの肩越しに見える景色、聞こえてくる音、漂ってくる香り。おんぶ中は自然と、赤ちゃんとのアイコンタクトや優しい声かけが増えます。

「きれいだね」「面白いね」。そんな何げない言葉のやり取りが、親子の絆をより一層深めてくれます。

おんぶひもは背負う人と赤ちゃんの体型に合わせましょう

「でも、やっぱりおんぶは難しそう…」。そう思われる方もいるかもしれません。

抱っこに比べると、おんぶは赤ちゃんの様子が見えないので、慣れるには少しコツが必要です。そこで、おんぶを始めるための小さなヒントをご紹介します。

おんぶ専用のひもを使ってみる

さまざまなメーカーから、抱っことおんぶの両方に対応した抱っこひもが販売されていますが、商品によって、おんぶができるようになる月齢や赤ちゃんの成長段階が異なります。多くの場合、腰が据わってからおんぶに対応しているものが多いようです。

両方に対応した抱っこひもでうまくいかない場合は、おんぶ専用のひもを試してみてください。「おんぶ専用の方が安定する」と感じる人もいます。

フィット感、安定感は試着して確認

相性のよい抱っこひもは、おんぶをする人と赤ちゃんの体型によって異なります。ママ友が使っているのと同じひもを買ってみても、何だかしっくりこないこともあるでしょう。

フィット感や赤ちゃんの安定感などを確認するため、実際に試着してみることをおすすめします。

抱っこひももおんぶ専用ひもも、ぜひ試着してみてください
抱っこひももおんぶ専用ひもも、ぜひ試着してみてください

赤ちゃんの顔は大人の肩の近くに

赤ちゃんの顔が大人の肩の近くに来るようにおんぶをすると、赤ちゃんは周りの景色を見やすくなり、好奇心が育まれます。背負う大人も赤ちゃんの様子を把握しやすいため、安心感につながります。

最初は家の中で、ぬいぐるみなどを背負う練習をしてみましょう。鏡を見ながら装着してみるのもいいかもしれません。

赤ちゃんを初めておんぶする時は、必ず誰かにサポートしてもらってください。難しい場合は、抱っこやおんぶを教えてもらえる講座を受講するのもおすすめです。

 

おんぶは単なる育児法ではなく、親子の温もりを感じ、絆を育むことができる素晴らしい時間です。赤ちゃんとの密な触れ合いを通して、共に成長していく喜びをぜひ体験してみてください。

きっと、あなたにとって、かけがえのない宝物のような時間となるはずです。

 

「ゆるりとHappy子育て①」はこちら。画像をタップしてもご覧いただけます!

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この記事の著者

門田朋三

森木由美子

鹿児島市生まれ。総合病院や個人病院で助産師、看護師として勤務。結婚後、高知県へ移住しました。
自分自身の出産、子育てを通して、産前産後のケアの重要性を痛感し、2015 年に助産院はぐはぐを開業。出張での産後ケアに取り組んでいます。
2 児の母。趣味はピアノ、クラリネット演奏。

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