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家族で地震に備えよう!「防災トイレ」「新聞シューズ」の作り方を紹介します

家族で地震に備えよう!「防災トイレ」「新聞シューズ」の作り方を紹介します

南海トラフ地震をはじめとする災害への備えはできていますか。家族で防災について話す機会はありますか。普段当たり前に使っているトイレは、災害時でもいつも通り使えるでしょうか。避難する時に自分の足を守ってくれるシューズがもしなかったら…。

災害に備え、身の回りにあるもので防災グッズを作る防災教室がこのほど、高知市のこうち男女共同参画センター「ソーレ」で開かれました。新聞紙を使ったシューズと、段ボールトイレの作り方を紹介します。「その時」に向けて親子で準備を始めてみませんか。

地震や防災について学びました

ソーレで開かれた防災教室は「楽しく学ぼう!防災トイレとグッズ作り」。小学生以下の親子 6 組が参加しました。

講師はNPO法人「日本防災士会高知」の小笠原資子さんと岡本雅子さん。防災士の資格を持ち、県内各地で出前講座を行っています。

教室では「お菓子やジュースは災害時に非常食になるか」「災害時は新聞紙を食器として使うことができるか」といったクイズで防災知識を楽しく学んだ後、親子で協力して防災トイレと新聞シューズを作りました。作り方を紹介します。

自分の足にピッタリの新聞シューズを作ります

避難しなきゃ!でも靴がない!そんな時に自分の足を守ってくれるのが新聞シューズです。避難所でも足を守ったり、寒さをしのいだりするのに使えるそうです。作り方を見ていきましょう!

用意する物は新聞紙(見開き 2 ページ分の大きさ) 2 枚と布ガムテープ。布ガムテープを 4、5 センチの長さにちぎったものを 8 枚準備するところからスタートです。

ちぎったガムテープは机などに貼っておくと、すぐに使えます
ちぎったガムテープは机などに貼っておくと、すぐに使えます

新聞紙は半分(1ページの大きさ)にした状態で使います。自分のかかとの高さに合わせて、短い辺を 2 回折ります。

新聞紙の日付が入っている辺を折ると、分かりやすいです
新聞紙の日付が入っている辺を折ると、分かりやすいです

ここから少し難しくなります。

かかとの高さに合わせて折った部分を手前にして、いすの上に置きます。かかとを折り目に合わせて片足を置き、足に沿うように足首を囲みます。

折った部分を足に沿うように囲みます
折った部分を足に沿うように囲みます

折り目を立てたまま囲むところが一番難しかったようで、「どうやってやるが?」「違う、そうじゃないろ」と苦戦する親子が多くいました。足首を囲んだ時に足の両側に新聞紙で三角形が出来ていることを確認してください。

足の両側に三角形ができていればOKです
足の両側に三角形ができていればOKです

次に、足の甲を覆うように左右の新聞紙を重ねます。足のサイズに合わせ過ぎると、きつかったり脱ぎづらくなるので注意が必要です。

足に合わせ過ぎると、きつくなるので注意
足に合わせ過ぎると、きつくなるので注意

左右の新聞紙を重ねたら、つま先の余っている部分を足の裏に折り込みます。

足がすっぽり新聞紙に覆われ、シューズっぽくなってきました。完成まであと少し!

最後に、新聞紙が開かないように、足首の左右と足の甲、足裏の 4 カ所に、最初にちぎっておいた布ガムテープを貼ります。しっかり固定すれば完成です。

足の裏に貼る時はバランスを崩しやすいので、大人に支えてもらうなどしてください。

これで、新聞シューズの片足ができました。

一連の作業をもう一度行い、20 分ほどで両足が完成しました!

小学 4 年生の男の子に「作り方覚えた?」と聞くと首をかしげて「う~ん。何となく…」。お母さんは、足首を囲む作業が難しかったようで、「もう 1 回作ったら覚えれると思います」と話していました。

両足に新聞シューズを履いた子どもたちは走ったり跳んだりして、脱げないかどうかや履き心地を確認していました。シューズの底は意外とクッション性があり、厚さも十分。小学 2 年生の女の子は「(足の裏が)気持ちいい」と満足げでした。

参加者から「新聞紙以外の材料で作れますか」という質問がありました。小笠原さんは「新聞紙に近いものはチラシですが、チラシは滑りやすいので新聞紙のほうがいい」と答えていました。

新聞紙と布ガムテープだけで作れる新聞シューズ。自分の足にフィットしたものを作ってみてください。

災害時に役立つ「段ボールで作る防災トイレ」

次に作ったのが「段ボールで作る防災トイレ」です。災害時にも欠かせないトイレを作ってみましょう。

用意するものは、腰を掛けられる大きさの段ボール 1 個、布ガムテープ、ビニール袋 2 枚(ごみ袋サイズと、取っ手付きのレジ袋サイズ)、はさみ、カッター、マジックペンです。紙のガムテープはペンのインクをはじいて文字が書けないので、災害時には布ガムテープが最適とのことです。

まずは段ボールの組み立てから。布ガムテープとはさみを使って段ボールの口を閉じ、そのまま回りを 1 周巻きます。ここからはひたすら段ボールの周りを布ガムテープで巻く作業が続きます。縦方向に巻いたり、横向きに巻いたり。段ボールの端も巻いていきます。

岡本さんは「どこの面を見ても漢字の“田”の字になるように巻いてください」と説明していました。

どの面にも「田」の字ができるように巻きます
どの面にも「田」の字ができるように巻きます

段ボールの端から中心に向かって指 1 本分くらいの幅を取り、マジックでU字を書きます。これがトイレのふたになります。

U字に沿ってカッターで切り込みを入れます。布ガムテープのところもザクザク切っていきます。

カッターの取り扱いには十分注意してください。

10 センチほどの布ガムテープを用意し、ふたが中に入りこまないようストッパーを作ります。布ガムテープを 2 センチほどふたに貼り、余白を 3 センチ取ったところで折り返してふたの裏側に貼り付けます。

この作業をすることで、ふたが中に入り込むことがなく、ふたを開ける時も布ガムテープをつまんで開けられるので便利です。

布ガムテープで、ふたの取っ手を作ります
布ガムテープで、ふたの取っ手を作ります

次に、段ボールのふたを開け、ごみ袋サイズの大きなビニール袋を中にはめ込みます。外れないように、布ガムテープで留めます。

次に、ごみ袋サイズのビニール袋の上に、取っ手付きのレジ袋をはめます。その際に、片方の取っ手をふたに掛け、もう片方は布ガムテープで留めると、ビニール袋がずれにくくなります。

レジ袋は自分が用を足すときに取り付け、終わったら回収すると、衛生的にきれいな状態が保てるとのこと。レジ袋を交換するだけで、トイレを何度も使うことができます。

レジ袋の片方の取っ手はふたに引っ掛けましょう
レジ袋の片方の取っ手はふたに引っ掛けましょう

30 分ほどの作業で段ボールトイレが完成しました!

このトイレの使う向き、みなさん分かりますか?

正解はこちら。

ふたが体の前に来るように座ります。ふたには大事な部分を隠す役割もあり、プライバシーの確保につながるそうです。

小学 2 年生の男の子は「ずっと(布ガムテープを)ぐるぐるするのが大変やった」。完成して少しほっとした表情でした。お父さんは「手順は簡単で家でも作れそうです。でも大人にはちょっと強度が弱いかも」と話していました。

強度を強めるためには、段ボールの内角 4 カ所にラップの芯や三角柱にした段ボールを張り付けるなどの方法があるそうです。

小笠原さんは「段ボールトイレの中にトイレットペーパーや新聞紙、ビニール袋などを入れて押し入れにしまっておくなどしてください。災害時には段ボールトイレを持ってすぐ逃げられるようにしておきましょう」と呼び掛けていました。普段は収納の段ボールとして、災害時は防災トイレとして使える段ボールトイレ。各家庭に一つ置いておきませんか。

自分の命と大切な人の命を守るために

教室の最初に、小笠原さんから「自分の命を守る。大切な人の命を守る。そのために何を準備しておかなければならないか考えましょう」という言葉がありました。新聞シューズ作りや段ボールトイレ作りを通して、家族で話し合ってみてください。

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この記事の著者

藤川こころ

藤川こころ

子どもが大好きな社会人1年目。社会福祉士の資格を持っています。ママになって3人の子どもを育てることが目標!1997年生まれ。

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