「サポート詐欺」が高知県内でも相次いでいます|高知の1週間(2021年6月26~7月2日)
「高知の 1 週間」では、子育てだけでなく、日々の暮らしで知っておきたい高知に関連するニュースのポイントを 1 週間分まとめて紹介します。
「ウイルスに感染しました」。パソコン画面に突然表れるメッセージ。警告のように鳴り続ける音。記載された番号に電話すると費用を要求され…。「サポート詐欺」と呼ばれる特殊詐欺に関する被害や相談が高知県内でも相次いでいます。
今週のイチ押しは「おでかけ図書館」 。半世紀以上続く香美市立図書館の取り組みで、現在 27 カ所で〝開館〟。病院帰りや買い物ついでにふらっと立ち寄れるミニ図書館が、街角に点在しています。
目次
- 星空満喫!新装天狗荘「星ふるヴィレッジ」7月7日から営業 高知・津野町
- 武山玲奈(高知・大方高出)女子走り高跳び初優勝 陸上日本選手権
- 高知県内でPCサポート詐欺多発、突然「ウイルス感染」画面▶記載番号に電話▶修理代要求
- 初夏の風物詩「輪抜けさま」スタート 高知八幡宮、コロナ対策で分散参拝を推奨 7月7日まで
- 絵金の絵馬提灯24点を確認 香南市アクトランドが購入、調査
- 高知県が10年ぶり小規模集落調査 窮状聞き取り対策へ、年内1560カ所
- 国内外180電子雑誌を無料で閲覧 オーテピア(高知市)来年までテスト運用
- サニーマートが脱・紙レシート 高知県内初、スマホにお届け
- 四万十川のアオサ収穫、過去最低...1.2トンに漁師落胆
- 【今週のイチ押し】街角に「おでかけ図書館」高知・香美市で広がる 美容室、郵便局…27カ所に
星空満喫!新装天狗荘「星ふるヴィレッジ」7月7日から営業 高知・津野町
(高知新聞 2021 年 6 月 26 日掲載)
星に包まれに来ませんか―。高岡郡津野町芳生野乙の四国カルストに「星ふるヴィレッジTENGU」が完成した。長年親しまれた宿泊施設「高原ふれあいの家 天狗荘」をリニューアルし、新たに天文台やプラネタリウムも併設。営業は来月7日からで、満天の星を思う存分楽しめるようグレードアップした施設が人気を集めそうだ。専門家も「星空観察に絶好のロケーション」と太鼓判。町の観光振興の目玉として期待されている。
武山玲奈(高知・大方高出)女子走り高跳び初優勝 陸上日本選手権
(高知新聞 2021 年 6 月 28 日掲載)
陸上の第105回日本選手権最終日は27日、大阪市のヤンマースタジアム長居で行われ、女子走り高跳びで武山玲奈(環太平洋大=大方高出)が、1メートル78で初優勝を果たした。同選手権の県勢制覇は、103回大会で女子1万メートルを制した鍋島莉奈(日本郵政グループ=山田高出)以来2年ぶり。
高知県内でPCサポート詐欺多発、突然「ウイルス感染」画面▶記載番号に電話▶修理代要求
(高知新聞 2021 年 6 月 28 日掲載)
「ウイルスに感染しました」。パソコン画面に突然表れるメッセージ。警告のように鳴り続ける音。記載された番号に電話すると費用を要求され…。「サポート詐欺」と呼ばれる特殊詐欺に関する被害や相談が高知県内でも相次いでいる。
サポート詐欺は2016年ごろから全国で被害が相次ぐ。手口は、偽のウイルス感染警告が表れるサイトに誘導し、修理費などとして現金や電子マネーを要求するもの。実在する有名ソフトウエア会社をかたり、企業ロゴを無断使用したりするなどして、信じ込ませるケースもある。
初夏の風物詩「輪抜けさま」スタート 高知八幡宮、コロナ対策で分散参拝を推奨 7月7日まで
(高知新聞 2021 年 6 月 29 日掲載)
高知市はりまや町3丁目の高知八幡宮で28日、一足早めに初夏の風物詩「輪抜けさま」が始まった。新型コロナウイルス対策として「密」を避けるため、7月7日まで続けるという。
絵金の絵馬提灯24点を確認 香南市アクトランドが購入、調査
(高知新聞 2021 年 7 月 1 日掲載)
高知県内神社の夏祭りで飾られていたとみられる「絵馬提灯(ぢょうちん)」24点を購入し調べていた創造広場「アクトランド」(香南市野市町大谷)は、幕末の絵師、金蔵(絵金)の作品であることを確認。同館でこのほど展示を始めた。絵金本人による絵馬提灯が確認されたのは、3例目となる。
高知県が10年ぶり小規模集落調査 窮状聞き取り対策へ、年内1560カ所
(高知新聞 2021 年 7 月 1 日掲載)
高知県内の小規模集落を対象とした県の実態調査が30日、長岡郡大豊町の立川地域を皮切りに始まった。12月までに50世帯未満の約1560集落を回り、県の中山間対策の取り組みに反映させる。立川地域では、集落の営みが途絶えつつある窮状を住民代表が伝えた。
国内外180電子雑誌を無料で閲覧 オーテピア(高知市)来年までテスト運用
(高知新聞 2021 年 7 月 2 日掲載)
高知市の「オーテピア高知図書館」と「オーテピア高知声と点字の図書館」は1日、国内外約180種類の電子雑誌を無料で読めるサービスを始めた。日本の雑誌の半数ほどは音声読み上げや白黒反転などの機能付きで、視覚障害者や高齢者らも楽しみやすい。来年3月末まで実験的に行う。
サニーマートが脱・紙レシート 高知県内初、スマホにお届け
(高知新聞 2021 年 7 月 2 日掲載)
サニーマートが1日から高知県内外の30店で、買い物客が紙の代わりにスマートフォンで電子レシートを受け取るサービスを始めた=写真。同社が1カ月に発行するレシートは長さ470キロになるといい、環境保護が狙い。県内初導入という。
四万十川のアオサ収穫、過去最低...1.2トンに漁師落胆
(高知新聞 2021 年 7 月 2 日掲載)
四万十川河口域で養殖されるアオサノリの収穫量が今年は1・2トンと、台風の影響でゼロだった2005年を除くと過去最低だったことが分かった。収穫の減少傾向は10年ほど続いているが、長期的な不漁の原因は明確になっておらず、川漁師からは「もう手を引こうか」と悩む声も上がっている。
【今週のイチ押し】街角に「おでかけ図書館」高知・香美市で広がる 美容室、郵便局…27カ所に
(高知新聞 2021 年 6 月 26 日掲載)
香美市内の事業所や公共施設で本を借りられる「おでかけ図書館」が、じわり広がっている。半世紀以上続く市立図書館の取り組みで、現在27カ所で〝開館〟。病院帰りや買い物ついでにふらっと立ち寄れるミニ図書館が、街角に点在している。
美良布商店街(同市香北町)の「ようこ美容室」。店主の門明和子(ようこ)さん(75)が、料理本を手にした常連客と談笑していた。3年前、客の勧めで本の貸し出しを始め、店内のラックには書籍や雑誌約15冊が並ぶ。女性客が多いため、ジャンルは食や健康、園芸などが中心だ。
カット中に読んだり、退店時に借りたりと、利用の仕方はさまざま。常連客の女性(80)=香北町猪野々=は「料理の本が好きで、デマンドバスが来るまで店で読ませてもらいゆう」と笑う。
同事業は遠方で図書館に行けない人のために1965年、旧物部村でスタート。90年代初めごろまでには村内10カ所に開設された。
市町村合併を経て、近年は土佐山田、香北地域でも拡大。図書館本館が来秋の新築移転で蔵書を増やせるため、より気軽に本に親しんでもらおうと同館が呼び掛け、カフェや病院などにも広がった。
現在は土佐山田10カ所、香北8カ所、物部9カ所で運営。同館が選書した15~130冊ほどが配本され、2~4カ月ごとに入れ替わる。施設側からのリクエストも可能だ。
現本館に近い土佐山田町東本町5丁目の「聖建築研究所」。主宰する山本恭弘さん(77)は「本館の移転で商店街のにぎわいがなくなるのが寂しい」と4月、敷地内のギャラリー「樹下(こした)の舎(や)」に開設した。文学作品や絵本など約100冊を並べ、親子連れや学生らが多く立ち寄っているという。
2年前に開設した香北町の永野郵便局。月に延べ10人ほどが利用するそうで、吉村淳子局長(58)は「本を借りるために来てくれる人もいて、会話が弾む」と喜ぶ。
市立図書館の門脇真里館長は「本を通じた利用者や地域とのつながりを大事にしたい。図書館を身近に感じてもらう機会になれば」と話している。(小笠原舞香)