【イチ押しニュース】火災の初期消火に有効な消火器。いざという時に使えますか?
冬は火災が増える季節。初期消火に有効なのが消火器ですが、いざという時に使えないこともあり得ます。高知市で 2月 2 日に起きた民家火災では、自主防災会で設置した消火器を使おうとした際、中身が空っぽだったそうです。
消化器には使用期限もあり、定期的な状態の確認が必要です。使い方も地域の防災訓練などで復習しておきたいですね。
火災多い季節…まちの消火器大丈夫? 高知市火災で空っぽの事態 定期的に状態確認を
(高知新聞 2022 年 2 月 10 日掲載)
ストーブなどで火を扱う機会が多く、火災が増えるこの季節。初期消火には消火器が有効だが、いざというときに使えなければ意味がない。身近にある消火器が使えるか確認してますか?
今月2日午後4時ごろ、高知市佐々木町の民家から出火し、木造2階建てを全焼する火事があった。
近くに住む徳川博康さん(81)は出火直後、初期消火に当たった。まず、自主防災会で設置した消火器を噴射。すぐさま2本目に手を伸ばしたが、「持ち上げたら軽くて…」。中身が空っぽだったのだ。
一昨年のこと。佐々木団地町内会が購入し、道路沿いの格納箱に保管していた消火器1本が、何者かに噴射されるいたずらがあった。住民側は警察には届けず、空の消火器をそのまま格納庫に戻してしまったという。
同団地の町内会長で自主防災組織の会長も兼ねる片岡栄彦(しげひこ)さん(78)は「買い替えを先延ばしにしてしまった」と悔しがる。3月末までに地域にある消火器24本の期限や状態を確認し、取り換える予定だ。
消火器の使用期限はおおむね5~10年。同市消防局は「使用期限が過ぎると、中の圧力が下がり使えなくなることもある。定期的な状態の確認が必要」と呼び掛けている。
市消防局によると、今年に入って同市内で17件の火災が発生(9日正午現在)。1人が死亡、4人が負傷している。(坂本出)