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高知市で11/1から体験型アート「問いの巡礼」(帯屋町チャコール)|双子アーティストが初企画。神社巡り、絵や言葉による展示を通じて「高知の新しい未来」を考えたい

高知市で11/1から体験型アート「問いの巡礼」(帯屋町チャコール)|双子アーティストが初企画。神社巡り、絵や言葉による展示を通じて「高知の新しい未来」を考えたい
「ルーツのある大好きな高知に貢献したい」と準備に励むNahoさん=左=とMahoさん(高知市帯屋町2丁目の高知大神宮)

高知市生まれの双子アーティスト「TWINS ARTmā(ツインズアートマ)」が 2026 年 11 月 1 日(日)から、高知市帯屋町 2 丁目の「帯屋町チャコール」を会場に、高知で初めてアートプロジェクト「問いの巡礼」を開きます。11 月 15 日(日)まで。

「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」。アンパンマンのマーチにある問いを胸に世界各国を旅してきた 2 人は、高知の現状と未来を示す相対する二つのニュースを知った時、「アーティストとして高知から新しい未来をつくる一員となりたい」と感じたそう。

神社を巡る体験型企画や、絵や言葉による展示、小学生向けには家族で歩きながら深い対話を促すようなプログラムも実施予定です。

「アートの力で高知の新しい未来をみんなで一緒に考えたい」と支援を呼びかけています。

高知市生まれの双子アーティスト 高知で初の体験型アートプロジェクトを開催へ―EINEE高知

(高知新聞PLUS 2026 年 10 月 1 日掲載)

国内外で絵や言葉を使ったアートプロジェクトを行う高知市生まれの双子のアーティスト「TWINS ARTmā」が今秋、高知で初めて体験型アートプロジェクトを行います。TWINS ARTmāは運営費への支援をクラウドファンディングで呼びかけています。

双子のアーティスト

TWINS ARTmāは、作家の姉・Nahoさん(39)、水彩画家の妹・Mahoさん(39)による現代アーティストユニット。母親の実家がある高知市で生まれ、大分県で育ちました。大叔父は土佐市出身の写真家、故・井上青龍。

絵や言葉を使ったアートプロジェクトを行う「TWINS ARTmā」の2人(高知市本町4丁目の高知新聞社)
絵や言葉を使ったアートプロジェクトを行う「TWINS ARTmā」の2人(高知市本町4丁目の高知新聞社)

2人はアンパンマンのマーチの一節にある「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」をテーマに東京、大分、バリ島など国内外で作品を発表しています。表現方法は絵、言葉、絵本、インスタレーションなどさまざまで、ペルー、インド、バリ島など世界各国を巡る旅で得た体験や出会いから着想を得ています。

2024年からバリ島を拠点に創作活動を行ってきました。

高知に還元したい

夏休みになると必ず帰高していたという2人は「高知が大好き」と話します。夢中になって踊り子を追いかけた「よさこい祭り」、大人になってからも何度も通い創作のインスピレーションを受けた「やなせたかし記念館」、元気で温かく人間味あふれた地域の人々、いつでも挑戦を応援してくれた祖父母。2人にとって高知は「いつもたくさんの愛と勇気をくれる場所」だそうです。

今年5月、2人はインターネットで高知の「人口減少」のニュースを見つけ、大きく心を揺さぶられます。

高知の祖父母と幼少期の双子(提供写真)
高知の祖父母と幼少期の双子(提供写真)

国勢調査によると、県人口は昨年10月1日現在で過去最少の約64万2千人。2020年の前回調査から4万8691人減り、減少率は7・0%と過去最大でした。「私たちの大好きな高知が失われるかもしれない。高知に対して何もできていない悔しさで胸がえぐられるようでした」。それと同時に「アジア最大のスペースポート(宇宙港)を高知に開港したい」というポジティブなニュースも飛び込んできました。

二つのニュースを目の当たりにし、「アーティストとして高知から新しい未来を作る一員となりたい」「高知からもらったインスピレーションやエネルギーを、高知に還元したい」と今年7月、高知県に移住。アートプロジェクトへの挑戦を決めました。

「問い」と巡礼で自分探し

今回、2人が高知で初めて行うアートプロジェクトは「問いの巡礼」です。 11月1~15日の間、高知市帯屋町2丁目のレンタルスペース「帯屋町チャコール」に、巡礼の起点、終点となる「案内所」が開設されます。

「案内所2033」のイメージラフ(提供写真)
「案内所2033」のイメージラフ(提供写真)

参加者はまず案内所で「生きる目的とは」「私の幸せとは」「なぜ孤独か」といった根源的な問いが書かれた「問い書」を30種類の中から1つ選びます。その問いとともに、高知市中心街にある神社を巡り、問いをひもとくヒントとなる120種類以上の「縁起書」を集めていきます。縁起書で得た言葉や巡礼を通して、自分自身と向き合い、理解を深める体験ができます。

また、案内所は「問いと未来」を考える場所として絵や言葉による作品を展示する予定。高知のスペースポートからロケット打ち上げが計画されている2029年の4年後である2033年が舞台となり、「火星で生まれた地球人は、地球人なのか」「タイムマシーンで向かった過去は『今』なのか」などと問い掛ける作品を通じて「未来に生まれる問い」を考えます。

「縁起書」をヒントに問いをひもときます
「縁起書」をヒントに問いをひもときます

2人は「『なんのために生まれて、なにをして生きるのか?』という問いを持ちながら、世界中を旅してきました」といいます。問いを持つことで、人は立ち止まり、その土地を感じ、自己と向き合うことができると考えているそうです。 「四国は遍路文化があり、『問いながら巡る』土壌があります。この体験を通して、高知での滞在を深く充実感のある時間にしてほしいです」

高知の新しい未来を

クラウドファンディングでは、会場費やプロジェクトにかかる制作費、ノベルティー、グッズ制作費などの開催費用のうち、3分の1である30万をゴールに資金を集めます。「問いの巡礼」は小学生向けのプログラムも実施予定。 「考えることや学ぶこと、宇宙、アートが好きな子どもたちにもぜひ参加してほしい」「家族で歩きながら、いつもより深い対話をするきっかけになれば」と話します。 TWINS ARTmāは「アートの力で高知の新しい未来をみんなで一緒に考えたい。共鳴した方はぜひ協力してほしい」と呼びかけています。(市原百)

 

クラウドファンディングの目標額は30万円。「EINEE(えいねぇ)高知」で10月31日まで支援を呼びかけています。

「EINEE高知」は高知県内の地域振興の取り組みを支援するクラウドファンディングです。四国銀行、READYFOR、高知新聞社の 3 社が運営しています。

この記事の著者

ココハレ編集部

ココハレ編集部

部員は高知新聞の社員 4 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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