雲の上の図書館|隈研吾さんが設計。木のぬくもりが優しい梼原町立図書館
本も建築も楽しめる図書館。乳幼児もゆったりと過ごせます
高岡郡梼原町の「雲の上の図書館」は、建築家の隈研吾さんが設計を手掛けた町立図書館です。外壁や内装には梼原町産のスギがふんだんに使われていて、優しい木のぬくもりに包まれながら本を楽しめます。
図書館内には靴を脱いで入ります。1 階の「えほんコーナー」では、乳幼児の親子が木の床に座り、絵本を読みながらゆったりと過ごしています。本棚は「いろは」の順番でテーマに分かれていて、館内を歩きながら新しい本に出合える仕掛けになっています。「本も建築も楽しめる図書館」として観光客も訪れる、梼原町の人気スポットです。
※新型コロナウイルスの感染防止対策で、出入り口を 1 カ所にしています。ボルダリングコーナーは利用を休止しています。
梼原町の地域子育て支援センターは 1 階の「えほんコーナー」のスペースを活用し、土曜、日曜、月曜日に活動しています。年齢や居住地の制限はなく、誰でも利用できます。詳しくはこちら
お子さま連れの方へ
ベビールームは 1 階の「えほんコーナー」にあります。授乳スペースとおむつ台、ミルク用のお湯がでる給湯器があります。
1 階の多目的トイレにはおむつ台と小児用トイレがあります。
施設概要
施設名 | 梼原町立図書館「雲の上の図書館」 |
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運営 | 梼原町 |
所在地 | 高知県高岡郡梼原町梼原1212-2 |
電話番号 | 0889-65-1900 |
利用時間 | 開館時間 9:00~20:00 休館日 毎週火曜日と毎月最終金曜日 |
ご利用方法 | 高知県内、愛媛県内の住民は利用者登録ができます。登録の際、小学生未満の子どもは保護者の同伴が必要です。 資料の貸し出しは1人10冊まで、2週間以内です。 1階は会話、飲食が自由です。多量のアルコール類やにおいの強い食べ物の持ち込み、大声での会話など迷惑になる行為はご遠慮ください。 それ以外のフロアではふたの付いた飲み物は持ち込みができます。静かに本を読みたい方に配慮してください。 |
駐車場 | あり。無料です。 |
URL | http://kumonoue-lib.jp/ |
マップ
詳細情報
「雲の上の図書館」は梼原町の中心部にあります
「雲の上の図書館」は梼原町の中心部にあります。須崎市の国道 56 号から国道 197 号に入り、梼原町方面へ向かいます。高知市からは車で 2 時間弱。途中には「道の駅・布施ケ坂」などもあり、ドライブを楽しめます。
中心部に入り、駐在所のある交差点を右折してしばらく進むと、左手に図書館の入り口があります。カーナビでこのルートを案内される場合がありますが、こちらからは駐車場には入れません。
交差点を右折せずに少し進むと、右手に駐車場への入り口を示す看板が見えます。車の人はこちらから入ってください。
靴を脱いで入ります
駐車場から図書館の正面入り口へ。建物の横には広い芝生エリアがあり、すぐそばには緑の山が見えます。芝生の向こうには認定こども園「梼原こども園」があり、園児たちの元気な声も聞こえてきます。
館内には靴を脱いで入ります。入り口にスリッパがあります。
天井にはたくさんの木材。森の中にいるような空間です
館内でまず目に入るのが、天井から伸びるたくさんの木材。梼原町産のスギを組み合わせて作られています。隈さんが「森のような図書館」をイメージして設計したそうです。鉄骨と木材が見事に調和しています。
「いろはにほへと」の順に、本の世界を旅してみましょう
本棚に近づくと、「い」「へ」「ゐ」などの平仮名が目に入ります。平仮名と置かれている本とは関係がないような…??
本棚には「いろはにほへと」の平仮名が一文字ずつ付けられています。「い 梼原の風を感じる~風土・風習・風景」「ろ 高知から四国へ~空海も龍馬も歩いた道」といったようにテーマが分かれています。館内のデザインを眺めながら、「いろはにほへと」の順番に歩いて行くと、普段は目にする機会のない本に出合える仕掛けになっています。
本棚の所々にフィギュアが飾られています。海洋堂が制作したジオラマで、その本棚のテーマを表現しているそう。たくさんの本とジオラマとの相乗効果で、「知らない世界のことを知りたい」という気持ちが高まります。
四つのライブラリーで新しい世界へ
2 階には「自然のすがた」「歴史のながれ」「創造のかたち」「未来のおもい」と名付けられた四つの小部屋があります。「リベラルアーツ(教養)を支えるライブラリー」とのこと。科学や歴史、美術、芸術などの分野の専門書を楽しめます。
コミュニケーションラウンジでゆったりと
2 階からさらに階段を上がるとあるのが「コミュニケーションラウンジ」。中央に大きなソファが置かれ、漫画や美術の図録などが並んできます。名前の通り、コミュニケーションを取る場所とのこと。家族で、友達同士で、一緒に本を眺めながら会話してみてください。
乳幼児の親子にうれしい「えほんコーナー」
1 階にはたくさんの絵本が並ぶ「えほんコーナー」があります。階段を少し下りた空間にあり、床に座ったり、寝そべったりしながら本を読むことができます。
土曜、日曜、月曜日には梼原町の地域子育て支援センターがこのスペースを活用しています。保育士さんがいる時間帯もあり、子育ての話をしながら、のんびり過ごせます。
授乳やおむつ替えができる「ベビールーム」はこちらにあります。
絵本を卒業した子どもは2階へ!
絵本を卒業した子どもは 2 階の「井戸端エリア」へ。小学生向けの児童書などが並んでいます。
1 階の「ゆすはらステージ」には、腰を掛けられる段差の中に漫画が並んでいます。自宅のリビングにいるような感覚で、思い思いの場所に腰を掛けて読書ができます。
「くもっぴー」を探せ!
館内の至る所に、雲の上の図書館のキャラクター「くもっぴー」がいます。こちらも海洋堂が制作したそうです。親子で探してみてください。
ゆったりお茶もできます
雲の上の図書館は「『○○禁止』のような貼り紙をなるべくしない空間づくり」を目指しているそうです。1 階は他の利用者に迷惑を掛けない範囲で、「飲食OK」「おしゃべりOK」だそう。カフェも開かれていて、ゆったりお茶ができます。
外の芝生エリアでは園児たちが活動することもあります。元気に遊ぶ姿を眺めながら、会話が弾みます。
ボルダリングコーナーがあります
1 階には本格的なボルダリングコーナーがあります。高さは 3 メートル以上あり、壁の傾斜もあり、本格的な造りです。登録すれば、小学1年生から利用できます。専用シューズと靴下が必要で、専用シューズは貸し出しもしています。
現在は新型コロナウイルスの感染防止対策で利用を休止しています。
1階に多目的トイレがあります
多目的トイレは 1 階の奥にあります。小児用のトイレ、おむつ台が設置されています。
MOTOKOのおでかけ絵日記でもご紹介しています。
職員さんから一言
見目佳寿子さん
新型コロナウイルスの影響で、平日のみで時間も短縮した「臨時開館」が続いていましたが、2020年7月に通常通りの開館となりました。利用者もかなり戻ってきて、9月の連休には県内外からたくさんお越しいただきました。
雲の上の図書館には当初から、「しーんとした図書館」をつくる目的がありませんでした。常にわいわいがやがやとした雰囲気の中で、本を楽しんでもらいたいと考えています。ご家族連れは「えほんコーナー」でのんびり読み聞かせをしたり、2階で一緒に本を探したりしながら過ごしています。ストーリー性を持たせ、ジオラマでインスピレーションを喚起させるような本棚作りをしていますので、自分では思ってもみなかった本と出合えると思います。
スタッフは本についてだけではなく、梼原町内のお店や、見頃の花などの観光情報も収集しています。何でも気軽にお尋ねください。