高知県内の小学6年生も2021年度から少人数学級に
高知県が 2021 年度から、小学 6 年生のクラス編成を 35 人以下の少人数学級にすることを決めました。高知県では既に 5 年生までが少人数学級になっていて、21 年度からは全学年で実現することになります。
少人数学級を取り入れた学校では、「学校が嫌だ」と感じる子どもの割合が減ったそうです。先生の方にも、子どもたちに細やかな対応ができるようになったなど、いい効果が生まれています。保護者にとっても安心できる取り組みですね。
小学校全学年を少人数学級に 高知県当初予算案 2021年度から
(高知新聞 2021 年 2 月 17 日掲載)
高知県は、2021年度から小学6年生のクラス編成を現行の40人から35人以下とする。既に5年生までの少人数学級を独自に実施しており、これにより小学校全学年で実現する。16日に発表した2021年度一般会計当初予算案に人件費を盛り込んだ。
現在の国の基準では、小学校1学級当たりの上限人数は1年生のみ35人で、2年生以上は40人。2021年度から学年ごとに上限を順次引き下げ、2025年度には全学年で35人学級とすることを決めている。
これに対し高知県教育委員会は2004年度、全国に先駆け1年生で少人数学級を導入した。徐々に対象学年を引き上げ、2020年度には5年生にも適用。現在は1、2年生は30人、3~5年生は35人の学級編成となっている。
高知県教育委員会が、2020年度に少人数学級の対象となった9校に行ったアンケートでは、学校が嫌だと感じる児童の割合が前年度から減少。学校側も、教員の目が行き届くことで、細かな対応ができるようになった▽採点やノートの点検など仕事の負担が減った▽教員の時短が一定進んだ―といった声が寄せられた。
2021年度の6年生は、例えば1学年36人の場合は2クラス、71人の場合は3クラスとなり、高知市などで10クラス程度の増となる見込み。これに合わせ、当初予算案では10人程度の増員を想定。教員1人当たりの人件費は年間約700万~800万円としている。
県基準を適用する学校は市町村教委を通じ、県教委に教員の追加加配を求める。(石丸静香)