三山ひろしさんがやってきた!|週刊高知の子どもニュース 2021年2月21~27日
学年の締めくくりとなる 3 月が始まりました。卒業、卒園を控えたお子さんはお友達や先生との一日一日が名残惜しいことと思います。
高知市の横浜新町小学校では 6 年生にビッグイベントがありました。演歌歌手の三山ひろしさんが訪れ、けん玉のこつを伝授。新型コロナウイルスで我慢を続けてきた子どもたちは大喜びで、楽しいひとときを過ごしました。
2021 年 2 月 21 ~ 27 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。
目次
トリニダードとオンライン交流で絆 中土佐町でスチールパン共演
(高知新聞 2021 年 2 月 22 日掲載)
東京五輪でトリニダード・トバゴのホストタウンになっている高知県高岡郡中土佐町で21日、オンラインの交流イベントが開かれた。町民とトリニダード・トバゴの楽団がスチールパンで合奏するなど、リズムを共有して絆を深めた。
全国のホストタウンが取り組みを紹介する「ホストタウンサミット2021」の一環。
中土佐町は2018年の音楽イベントが縁となり、2019年6月にホストタウン登録。2019年8月にはトリニダード・トバゴの5人組スチールパン楽団を町に招き交流した。
今回もスチールパン楽団のメンバーがインターネットを介して参加し、大野見地区住民らでつくるスチールパンバンドとともにLiSAさんの「紅蓮華(ぐれんげ)」を合奏。中土佐町役場町民ホールに集まった約100人の来場者が大きな拍手を送った。
また中土佐町の児童たちは大野見源流子ども太鼓やよさこい鳴子踊りも披露し、お祭りムードを盛り上げた。トリニダード・トバゴのメンバーは「素晴らしいパフォーマンス。ここと同じ祭りのエネルギーを感じた」と絶賛した。
バンド代表の下村具裕さん(47)=大野見下ル川=は「こんな機会があるとは思っていなかったので本当にうれしい。いろいろな形で交流を続けたい」。踊りを披露した久礼小6年の佐伯真魚さん(12)は「スチールパンの音色が好きでトリニダード・トバゴを身近に感じた。また一緒にやりたい」と汗を拭っていた。(富尾和方)
おおとよ小児童がシイタケ菌打ち
(高知新聞 2021 年 2 月 22 日掲載)
高知県長岡郡大豊町でこのほど、おおとよ小学校の4年生13人が大豊町の「ゆとりすとベリー農園」で原木シイタケの菌打ちを体験した。
おおとよ小学校では毎年、地元の農家らから原木シイタケについて学んでいる。児童は19日、ゆとりすとベリー農園の職員から「原木シイタケは香りが良く、ビタミンDなど栄養価も高い」といった説明を受け、長さ1メートルほどのクヌギに電動ドリルで穴を開けて金づちで種駒を打ち込んだ。
1時間ほどで約千個を菌打ち。小笠原佳政君(10)は「煮物かみそ汁か、網で焼いてシンプルに食べるのがいいろうか」と想像を膨らませ、2年後の収穫を待ちきれない様子だった。(竹内将史)
三山ひろしさんがけん玉指導 高知市の横浜新町小で教室
(高知新聞 2021 年 2 月 23 日掲載)
南国市出身の演歌歌手で、〝けん玉名人〟でもある三山ひろしさんが22日、高知市の横浜新町小学校を訪れ、6年生約100人とけん玉を楽しんだ。卒業間近のビッグイベントに、子どもたちは「めちゃめちゃ楽しかった!」と大喜びだった。
新型コロナウイルスの影響で同校でもこの1年間、行事の中止や規模縮小を余儀なくされた。「我慢続きの生活。卒業前に少しでもいい思い出を」と、PTA役員がけん玉教室を企画。知人を通じ「ダメ元で」頼んだところ、快諾を得た。
三山さんは、基本の持ち方や「膝を使って玉の勢いを吸収することが大事」などとこつを伝授。「うぐいすの谷渡り」や「クラッチ」などの大技を次々と繰り出すと、子どもたちからどよめきが起きた。その後、子どもたちも挑戦。大皿や中皿にうまく玉を載せる度、「やったー」「イエーイ!」と歓声を上げていた。
小3からけん玉を続けている久保亮輔君(11)は「三山さんはあこがれの人。6年間で一番の思い出になった」と笑顔。三山さんは児童に、「この楽しい時間もどんどん過去になる。一瞬一瞬を大事に過ごしてほしい」と呼び掛けていた。(石丸静香)
オオバコ摘み 土佐れいほくの湯が企画 変わり湯に
(高知新聞 2021 年 2 月 24 日掲載)
「どこにあるろう?」「ここにあった!」。高知県本山町の帰全山公園で22日、本山保育園の園児21人が公園に自生しているオオバコの葉を摘み取った=写真。
葉は公園に隣接するモンベルアウトドアヴィレッジ本山の「土佐れいほくの湯」で、変わり湯に使うもの。血行促進や冷え性への効果が期待できるといい、土佐れいほくの湯が摘み取りを企画した。園児は夢中になって葉を見つけて摘み、中田陽太ちゃん(6)は「いっぱい取ったよ~。お風呂にも入りに行く!」と元気いっぱいに話していた。
土佐れいほくの湯では、毎週金-月曜に変わり湯を提供。この時季は、地元産ミカンの皮やショウガなどを使い、オオバコ湯は来月以降にお目見えする。入浴料は中学生以上550円、4歳~小学6年330円、3歳以下無料。(竹内将史)
勇壮!小学生剣士が合戦 南国市・蔵福寺で奉納野試合120人
(高知新聞 2021 年 2 月 25 日掲載)
高知県内の小学生剣士が東西両軍に分かれて激突する南国市の日蓮宗蔵福寺(田村乙)の奉納野試合がこのほど、近くの広場で行われた。14道場・教室の120人が入り乱れ、勇壮な合戦絵巻を繰り広げた。
武勇を好む日蓮宗蔵福寺の守護神にあやかり青少年の心身錬磨につなげようと、1962年にスタート。高知県・南国市剣道連盟も協力し、春祭りに合わせ奉納している。
東軍は白、西軍は赤の風船を1人2個ずつ面に結ぶ習わし。割られると〝討ち死に〟で、敵大将を討ち取った方に軍配が上がる。
21日は居合の形を奉納した後、「ドンドンドン!」と勇壮な太鼓が鳴り響くと、両軍が激しい乱打戦。本陣を急襲した東軍が早々と「よっしゃーっ」と勝ちどきを上げた。
西軍大将の大宮小6年、熊瀬泰仁君(11)=之善館=は「楽しかったけど、最後は5人に囲まれて防ぎきれなかった」と悔しさものぞかせた。
第40世住職の斎藤随理さん(46)は「新型コロナウイルス禍で各大会が中止になった分、伸び伸び戦ってくれたと思う」と目を細めていた。(横田宰成)
園児ら雪に大はしゃぎ 東洋町商工会青年部が贈る
(高知新聞 2021 年 2 月 25 日掲載)
雪と触れ合う機会が少ない子どもたちに喜んでもらおうと、高知県の東洋町商工会青年部は24日、町内の小学校と保育園計4カ所に雪をプレゼントし、子どもたちが雪遊びを楽しんだ。
東洋町商工会青年部の恒例行事。23日、鳥取県の大山から約12トンの雪をトラックで持ち帰り、野根小学校と甲浦小学校の両小学校と銀杏保育園と、甲浦保育園の両保育園にこの日届けた。
銀杏保育園(野根丙)では、青空の下に輝く白銀の山が園庭に築かれ、子どもたちは手を伸ばして「冷たい!」と大はしゃぎ。
即席の滑り台をそりで勢いよく下っては歓声を上げ、保育士が掘ったトンネルをくぐり抜ければ笑顔がひょっこり。足を取られても「面白い!」と雪遊びを満喫していた。
大黒直美園長は「いつもきれいに解けるまで遊んでます」と目を細め「普段できない体験で、本当に貴重でありがたい」と感謝していた。(大野耕一郎)
越知小学校5年生、北海道の児童とリモートで交流
(高知新聞 2021 年 2 月 25 日掲載)
高知県高岡郡越知町越知甲の越知小学校の5年生29人が24日、北海道滝上町の児童とリモートで交流し、お互いの町の魅力を紹介し合った。
高吾北地域からの入植者が多かった縁で友好交流町となっている両町。例年、小学5年生が夏は越知町、冬は滝上町を訪問して交流しているが、今年は新型コロナウイルスの影響でリモートでの交流となった。
この日は越知小学校と、滝上町の滝上小学校、濁川小学校をビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で結び、それぞれの児童が町の特産品や生き物などを発表した。
越知小の児童は、仁淀川や横倉山、コスモスまつりなどについてクイズも交えながら紹介。「コロナが収まったらぜひ遊びに来てください」と呼び掛けた。
細川大和君(11)は「もし北海道に行けたら、みんなで雪合戦をして遊びたい」と話していた。(楠瀬健太)
本への思いを短く紹介 香美市で児童がポップ作り
(高知新聞 2021 年 2 月 25 日掲載)
本の魅力を短い言葉などで分かりやすく紹介するポップ作り教室が23日、高知県の香美市立図書館(土佐山田町東本町2丁目)で開かれ、山田小学校、楠目小学校、大宮小学校の5年生9人が個性豊かに本への思いを表現した。
香美市の「子ども司書」養成活動の一環。TSUTAYA中万々店(高知市)の店員、山中由貴さん(40)が講師を務めた。
児童は館内で好みの一冊を選び、表紙をコピーしたり色画用紙を切り貼りしたり。「本のどんなところに驚いた?」「読んだ時の気持ちを書いてみて」と山中さんのアドバイスを聞いてPR文を考え、ラミネート加工して立体化するなど、工夫を凝らしていた。
点字を考案したルイ・ブライユの伝記でポップを制作した大宮小5年、井本ひよりさん(11)は「どんな本かひと目で分かるよう、点字を貼り付けた。たくさんの人に読んでもらいたい」。
制作したポップは、香美市立図書館や各校の学校図書館に置かれる予定。(小笠原舞香)
大川村で小中学校卒業祝いバーベキュー
(高知新聞 2021 年 2 月 25 日掲載)
高知県土佐郡大川村中切の大川小中学校でこのほど、小学6年生と中学3年生の卒業を祝う催しが開かれた。昼食は「謝肉祭」と銘打ったバーベキューで、全校児童生徒と教員52人が特産の土佐はちきん地鶏や大川黒牛を楽しんだ。
新型コロナウイルスの影響で恒例の卒業記念遠足が見送られ、卒業生を除く児童生徒が「悔いなく卒業してもらいたい」と企画。22日は、感染防止の観点から、1台ずつ用意されたしちりんで肉を焼き、手作りの竹皿に取って舌鼓を打った。
このほか児童生徒らは、校庭や体育館でサッカーやバスケットボール、各種ゲームを楽しみながら交流。留学生で小学6年の安藤桃子さん(12)は「最高の一日。自然いっぱいだし、みんな仲良しなので中学生活も楽しみです」と笑顔で話していた。(竹内将史)
沖の島小児童が魚図鑑を制作 黒潮生物研究所がサポート
(高知新聞 2021 年 2 月 27 日掲載)
こども生き物図鑑 釣って調べた力作
高知県宿毛市の沖の島小学校2年生、4年生の計4人がこのほど、島の周囲で見ることができる魚たちの図鑑を作製した。自分たちで釣った魚を写真に撮り、名前や特徴を調べてまとめた力作。
昨年夏、公益財団法人黒潮生物研究所(幡多郡大月町)の研究員らが沖の島小学校で授業したことを縁に交流を深め、一緒に魚図鑑を作ることに。児童は昨年11~12月、総合的な学習の授業や休日などに港の堤防で釣りに励み、魚の写真を撮りためた。
児童は2月上旬、沖の島小学校を訪れた黒潮生物研究所の小枝圭太さん(35)らの協力で100枚近い写真を同じ仲間だと思われるものに分け、図鑑で確認。正式名称や地元での呼称、釣った場所などのほか、島でよく釣れるかどうかを基準にした“レア度”を星の数で表現した。
最終的には、カサゴやイサギといったなじみ深い魚から、リュウキュウイタチウオの一種などの珍しい魚まで計31種を収録。「みそ汁にするとおいしい」(ミナミハタンポ)、「水面をジャンプする」(タイワンカマス)などの特徴も記した。
図鑑は黒潮生物研究所のホームページで公開しているほか、コピー版を宿毛市片島の定期船乗り場など、幡多地域の複数箇所に置く予定。2年の増本旺史君(8)は「大変だったけど楽しかった。もっと魚に詳しくなりたい」。4年の増本帆花さん(10)も「こんなにたくさんの種類がいるとは思わなかった。いろんな人に見せたい」と喜んでいた。(新妻亮太)
児童考案みそ汁を給食に 南国・国府小「M―1」で採用競う
(高知新聞 2021 年 2 月 27 日掲載)
高知県南国市の国府小学校で26日、児童が考案したみそ汁が給食に登場した。5、6年生24人が献立化を競った「M(みそ汁)―1グランプリ」の優勝レシピで、児童たちは「うまっ!」と舌鼓を打った。
食育の一環で始めたコンテストで、今年で3回目。家で実際に調理することなどを条件に、児童が冬休みに考えたレシピを提出し、教員や調理師の投票で採用を決めている。
児童は、祖父が栽培したきくらげや餅を入れた「おぞうに風」や、免疫力向上にこだわった「コロナ予防みそ汁」など24通りのアイデアを寄せた。優勝はジャガイモやコーン、バターを入れた「ほくほくシャキーン」。“M―1王者”となった5年の柳瀬歩紀君(10)は「朝が弱いので、食べたら目が覚める一杯を考えた」と笑顔だった。
増田苑・栄養教諭は児童のレシピについて「大人にはない発想力で個性豊か。今後も給食に盛り込みたい」と話していた。同校は全員分のレシピ集も作製し、保護者や地域に配ることにしている。(横田宰成)
田野町で子ども議会 児童が町長らに鋭い質問
(高知新聞 2021 年 2 月 27 日掲載)
高知県安芸郡田野町の田野小学校児童が町の課題についてただす「子ども議会」が25日、町議会議場で行われ、6年生12人が常石博高町長ら執行部に鋭く質問をぶつけた。
児童は3人ずつに分かれ、防災、移住、高齢者対策、高台移転後の幼稚園活用といったテーマで質問した。
あるグループは「二十三士公園で持久走をしていますが、トイレが汚くて困っています」との課題を提起。
執行部は「町のイメージにつながる。週3回の清掃に加え、職員の定期巡回などに努める」と答弁。トイレを調べた結果、壁や屋根の老朽化が分かったとして、「予算を確保し、2021年度以降に改修する」と約束した。
各グループは質問の合間、村田秀作議長に「少し時間を下さい」と3人で相談。臨機応変に質問内容を変えていた。西山葵葉(きょう)さん(12)は「リハーサルより大きい声が出せてほっとした。99・9点!」と笑っていた。(北原省吾)