任せられるところは任せて、みんなで子育て|「子育て時間」⑥ 5歳、3歳、2歳、4カ月のママ・出来良奈さん
育児、家事、仕事のやりくりは?高知のパパ、ママにインタビュー
育児に家事、仕事…。限られた時間をどうやりくりしていますか?
高知のお父さん、お母さんの「1 日のスケジュール」を紹介する「子育て時間」。今回は 5 歳、3 歳、2 歳、4 カ月の 4 姉妹を育てるママ・出来良奈(でき・あきな)さん(高知市)に話を聞きました。
「子育て時間」はこちら
家族構成と仕事について
出来良奈さんは 32 歳。49 歳の夫と 4 人の子どもの 6 人家族です。
子どもたちは全員女の子で、長女が 5 歳、次女が 3 歳、三女が 2 歳、四女が 4 カ月。次女は 3 月末で 4 歳になります。
夫はフルタイムの会社員で、自営業も行っています。出来さんは 4 月から、夫の仕事の手伝いで事務の仕事に復帰する予定です。
1日のスケジュール
そんな出来さんの 1 日のスケジュールがこちら。
5:30 | 夫が起床。犬の散歩とエサやり |
6:00 | 夫が出発 |
6:30 | 起床。四女に授乳 |
7:00 | 子どもを起こす。朝ご飯を作り、食べさせて登園準備。洗濯機を回す |
8:00 | 保育園に出発。最近引っ越して保育園が遠くなり、大変 |
8:30 | 次女、三女の保育園へ |
9:00 | 長女の保育園へ。帰りに四女とスーパーで買い物 |
10:00~10:30 | 帰宅。授乳。洗濯物を干し、掃除機をかけると、もうお昼 |
12:00~13:00ごろ | お昼をさっと食べて、趣味のミシン、パン作りなど。授乳も何度か |
14:00 | 夕ご飯の下準備。洗濯物をたたむ |
15:30 | 保育園のお迎えに出発 |
17:00 | 帰宅。家事をしながら、子どもたちと過ごす |
18:00~18:30 | 夫が帰宅し、子どもたちと犬の散歩へ。私は夕飯の準備 |
19:00前ごろ | 夕ご飯 |
20:00過ぎ | お風呂。みんなで一緒に入って時短 |
20:30~20:40 | お風呂が終わり、髪を乾かし、歯磨き、寝る準備 |
21:00 | 布団に入り、寝かしつけ。なかなか寝ない |
22:00 | 子どもたちと一緒に就寝 |
「4人?!」とスーパーで振り返られます
4 人姉妹が毎日にぎやかに過ごす出来さん一家。スーパーに行くと、「えっ?4 人も?!」という感じで振り返られるそうです。「大変だね」と言われることも多いですが、「そうでもないかな」。
長女が生まれた時は「すごく神経質だった」。長女はカーテンを閉める音でも目覚めたそうで、「ずっと抱っこで過ごしました」と振り返ります。
次女が生まれた時は、長女中心の生活から、長女と次女がいる生活に変わることに戸惑い、「時間配分をどうしよう」と悩みました。
三女が生まれた時は、夫が長期出張中。この頃になると、「何とかしよう」と肝が据わりました。四女が生まれると、成長した長女が見てくれるようになりました。「子育てが楽になったというか、雑になったというか。何とかなるもんだなと思います」
長女、次女、三女は「 5 分に 1 回はけんかする」そう。1 歳違いの長女と次女は対等にやり合うけれど、三女にはやり返さないなど、子どもたちも幼いなりに考えながら過ごしています。「多少の痛さや、自分がされて嫌なことをきょうだいげんかで知ってくれたら。いちいち止めずに、『けがせんかったらいいか』と見守っています」
子どもと1対1の時間もつくっています
とはいえ、子ども 4 人に母 1 人では目が行き届かないこともあります。時々、1 人ずつ保育園を休ませて 1 対 1 の時間をつくるようにしています。「次女は一番優しくて、我慢強い。手がかからないので、特に目をかけないといけないなと思います」
さらに、大きな助けになっているのが近くに住む良奈さんの父や妹で、子どもたちをよく預かってもらっています。保育園のママ友に遊びに来てもらうこともあります。「 1 人で4 人は無理。全部自分でやるのではなく、任せられるところは任せて、みんなで育てていきたい。たくさんの大人と関わることは子どもたちにとってもいいんじゃないかな」
忙しい毎日の中で、良奈さんは最近、ミシンとパン作りを始めました。「全然興味なかったんですけど、フェイスブックで見かけて作ってみようかなと」。子どもたちには「ママ、ミシン習いに行くがよ」「使い方分からんけど、教えてもらうがよ」と説明し、エプロンや保育園で使う袋を作りました。
そこには「分からないことを分からないままにするのではなく、ちゃんと質問できる子になってほしい」という願いが込められています。「人に教えてもらうのは恥ずかしいことじゃないし、何歳になっても興味を持ったことはやってみたらいい。そんなふうに考えてくれたらと思います」