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舟入小6年生が香美市の課題解決策を発表しました!|週刊高知の子どもニュース(2022年12月3~9日)

舟入小6年生が香美市の課題解決策を発表しました!|週刊高知の子どもニュース(2022年12月3~9日)

あと少しでクリスマス。高知県内では、子どもたちがサンタクロースへ願いを込めたり、交通安全を祈ったりしながら、クリスマスツリーを飾り付けました。

香美市の舟入小学校 6 年生は、空き家や耕作放棄地など、まちづくりに関する課題の解決策を考えました。香美市役所で市長や教育長らに成果を発表しました。

2022 年 12 月 3 ~ 9 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。

香美市の課題解決 舟入小6年生提案

地域課題の解決策を市長らに提案した舟入小学校の児童(香美市役所本庁舎)
地域課題の解決策を市長らに提案した舟入小学校の児童(香美市役所本庁舎)

(高知新聞 2022 年 12 月 3 日掲載)

空き家や耕作放棄地などまちづくりに関する課題の解決策を考えた香美市土佐山田町山田の舟入小学校6年生がこのほど、同市役所で市長や教育長らに成果を発表した。

児童は同市土佐山田町の魅力と課題について学習。商工会やえびす商店街の住民に取材したり、他県の事例などを調べたりした。

11月30日、児童は市役所本庁舎で、空き家、商店街、耕作放棄地についてグループごとに発表。増えている空き家を住民のコミュニティーの場として再生しイベントを開くことや、商店街でかつて売られていた菓子「えびす焼き」を復活させ、名物とすることを提案した。

ほかにも、耕作放棄地に菜の花やヒマワリ、コスモスを植えて観光名所にした新潟県の事例を示し、「土佐山田町をもっと人がにぎわう、笑顔あふれる地域にしたい」と訴えていた。

空き家対策について発表した松浦颯大(そうた)君(11)は「地域の課題はまだまだあると実感したし、昔のにぎわいを取り戻したいと願う人たちの思いも知ることができた。これからも解決策を考え続けたい」と話していた。(福井里実)

「毎年の検診が大事」がん早期発見を 香美市山田小で医師が授業

大腸がんの画像を見せる小林道也医師(香美市土佐山田町西本町2丁目の山田小学校)
大腸がんの画像を見せる小林道也医師(香美市土佐山田町西本町2丁目の山田小学校)

(高知新聞 2022 年 12 月 4 日掲載)

がんについての知識を深めようと高知県香美市の山田小学校はこのほど、県内の医師2人を招いて特別授業を行った。6年生約70人が検診でがんを早期発見する大切さを学んだ。

県教委は保健授業の充実に向け、希望する学校に医療関係者や元患者を派遣しており、本年度は小中高62校で特別授業が行われている。

高知大学医学部付属病院がん治療センターの小林道也センター長ら医師2人が1日に来校した。児童たちに「がん細胞が一つ生まれてから検査で見つかる1センチ大になるまで10~15年。そこから2センチになるには1~2年」と説明し、「これ以上は治療がしんどくなる。毎年の検診が大事」と呼び掛けた。

県内のがん検診受診率は40~50%台で、児童は検診率100%の実現に「ギフト券を配る」「行かない人は罰金」などと意見を発表。小林センター長は「日本の受診率は世界的に低い。ぜひ家族に検診をすすめてほしい」と呼び掛けた。(新田祐也)

人権作文コンテスト 小中高生11人を表彰

高知地方法務局長賞を受賞した川崎葵衣さん(高知市の中央公園)
高知地方法務局長賞を受賞した川崎葵衣さん(高知市の中央公園)

(高知新聞 2022 年 12 月 5 日掲載)

人権作文コンテスト高知県大会(高知地方法務局など主催)の表彰式が4日、高知市の中央公園で開かれ、最優秀と優秀賞の11人が表彰された。

今年は小中高校と特別支援学校の計102校から6411点の応募があり、最優秀3点、優秀8点、入選7点が選ばれた。

最優秀の同法務局長賞には香長中2年の川崎葵衣さん(14)が輝いた。「平和な未来のために」と題し、大学時代にハンセン病による差別について学んだ母の経験を基に、考えたことをつづった。

川崎さんは式後、らい予防法などにより「間違った情報で恐ろしい病だと伝わった」と振り返り、SNS上などの誹謗(ひぼう)中傷にも「相手が見えないからといって悪口を言っていいわけではない」とぴしゃり。「差別意識がなくなり、誰もが平等に生活できる明るい世界になってほしい」と話していた。(玉置萌恵)

藤川球児さんの速球に「はっや!」 故郷・高知でキャッチボール教室 芸西村の子どもたち歓声

投げ方を実演する藤川球児さん=右手前。子どもたちの視線をくぎ付けにした(芸西村の憩ケ丘運動公園体育館)
投げ方を実演する藤川球児さん=右手前。子どもたちの視線をくぎ付けにした(芸西村の憩ケ丘運動公園体育館)

(高知新聞 2022 年 12 月 5 日掲載)

高知市出身で元阪神タイガース投手、藤川球児さんが4日、安芸郡芸西村和食甲の憩ケ丘運動公園体育館でキャッチボール教室を開いた。藤川さんが代名詞のストレートや変化球を披露すると、子どもたちは「はっや!」「かっこいい!」などと目を輝かせていた。

教室には、野球経験のない小学4年生までの子どもと、同村スポーツ少年団の約50人が参加した。

藤川さんが「最初から体を前(捕手の方向)に向けては駄目」などと説明しながら実演。子どもたちは藤川さんをまねして形を覚えた後、5~6メートル間隔を空けて実際にボールを投げた。藤川さんは肘の位置や重心の置き方などを優しく伝えながら、「いいぞ、いいぞ」と声を掛け、ハイタッチ。芸西小2年の竹内柊君(8)は「藤川さんはかっこよくて、うまかった。楽しかったから、野球をやってみたい。大会も出てみたい」とにっこり。

藤川さんは「子どもたちの夢や憧れの存在であり続けたい」と話し、「僕は高知県出身。まずは自分にできる地域貢献で、スポーツを広げていこうと。誰かが発信しなければいけない」と熱を込めた。

教室は、県東部の子ども向けに野球教室の機会を求めていた藤川さんと、県スポーツコミッションや同村スポーツ少年団、高知ファイティングドッグス株式会社が協力して実現。同日午前中には「高知くろしおキッズ」で指導したほか、5日には馬路村でも実施する予定。(平野愛弓)

高知市・五台山小150周年祝う 児童らピアノ演奏やクイズ

特大クラッカーで節目の年を祝った (高知市五台山の五台山小学校)
特大クラッカーで節目の年を祝った (高知市五台山の五台山小学校)

(高知新聞 2022 年 12 月 7 日掲載)

高知市の五台山小学校でこのほど、創立150周年記念行事が開かれ、児童や教員ら約90人がにぎやかに祝った。

同校は1873年開校。長岡郡五台山村五台山国民学校などの時代を経て、1947年に高知市立五台山小に改称された。現在は74人の児童が通う。

4日の記念行事は五台山の周辺をぐるり、ドローンで撮影した動画で始まり、子どもたちは「おおー」「ここ俺ん家!」と見入っていた。

続けて舞台に立った6年生12人が1人ずつ、学校のいいところを紹介。「あいさつができる」「みんな掃除を頑張っているから学校がきれい」「自然がいっぱいで環境に恵まれている」などと語り、2人がピアノ演奏も披露した。

保護者によるクイズ大会も行われ、「前の校舎は2階建て」「昭和53年に新校舎が建てられた時の記念品は手ぬぐい」「昭和時代には制服があった」(答えはいずれも○)などの問いを通じ、子どもたちは歴史を楽しく学んだ。最後に全員で校歌を斉唱し、池田俊一郎校長らが特大クラッカーを鳴らして締めくくった。

6年の吉本吏玖君(12)は「記念の年におれて良かった。思い出になった」。森本壮麿君(12)は「みんな仲良くて、上下関係なく遊べる学校。これからも続いてほしい」と話していた。(玉置萌恵)

高知・越知中1年生が薬草収穫 ツムラなど授業、地場産業を理解

ミシマサイコの収穫を体験する越知中生 (越知町今成)
ミシマサイコの収穫を体験する越知中生 (越知町今成)

(高知新聞 2022 年 12 月 7 日掲載)

漢方薬の原料となる薬用作物「ミシマサイコ」の収穫体験が6日、高知県高岡郡越知町今成で行われ、越知中学校の1年生21人が参加した。地元産業や自然への理解を深めるため、同町の農事組合法人「ヒューマンライフ土佐」と製薬会社「ツムラ」が開いている特別授業の一環。

同社によると、高知は薬用作物栽培の主要産地で、栽培面積は全国3位。ミシマサイコは軽量のため高齢者でも作業しやすく、傾斜地でよく育つことから県内での栽培に適しているという。「ヒューマン―」は同社向けの薬用作物栽培を目的に1990年に設立。現在は同町を中心に364戸が加入し、約10種の薬用作物を手掛ける。

ミシマサイコの根を乾燥させると、生薬「柴胡(さいこ)」となり、抗炎症やリラックスの作用を持つ。柴胡はイライラや興奮を鎮める「抑肝散」や、倦怠(けんたい)感や食欲不振に効く「補中益気湯」に配合されている。

生徒たちは、畑からミシマサイコを抜いて根の土を落とし、機械で洗浄。はさみで根を切り取り、コンテナに入れた。仲村あいりさん(12)は「越知で薬草を栽培していることは授業で聞くまで知らなかった。見かけは本当にそこら辺の草だけど、薬になるなんてすごい」と話していた。(竹内悠理菜)

土佐和紙の町だから、中学校に「手すき室」がある!土佐市高岡中の3年生、卒業証書用の和紙を手すき

手すき和紙の卒業証書を作る生徒ら(土佐市の高岡中学校)
手すき和紙の卒業証書を作る生徒ら(土佐市の高岡中学校)

(高知新聞 2022 年 12 月 9 日掲載)

土佐市高岡町甲の高岡中学校で6、7日、3年生110人が自分たちの卒業証書となる和紙の手すきに取り組んだ。

地元の伝統産業を学ぶため、同校には手すき室がある。卒業証書作りは1974年から続く恒例行事で、同校OBの和紙職人、石元健昇さん(58)らが指導に当たっている。

生徒は石元さんから「優しゅう(すいて)ね」などと助言を受け、無地の紙と校章入りの紙を丁寧にすき、それらを重ねてすかし入りの和紙(縦約35センチ、横約45センチ)に仕上げた。

紙は県紙産業技術センター(吾川郡いの町)で乾燥させた後、文面を印刷。北海道江別市の姉妹校、江別第三中学校にも贈る。

川窪大悟さん(15)は「もうすぐクラスメートと離れ離れになるんやなーって実感した」と少し寂しげ。石元さんは「一人でも多くの子が土佐和紙に興味を持ってくれるとうれしい」と話していた。(谷川剛章)

児童が交通安全呼び掛け 高知署塚ノ原駐在所

署員とツリーを飾り付ける児童ら(高知市西塚ノ原)
署員とツリーを飾り付ける児童ら(高知市西塚ノ原)

(高知新聞 2022 年 12 月 9 日掲載)

高知署塚ノ原駐在所(高知市西塚ノ原)で7日、横内小学校の児童らがクリスマスツリーの飾り付けを行った。同駐在所は「年の瀬に、交通安全や特殊詐欺を考えるきっかけにして」と呼び掛けている。

児童約10人が高さ2・4~1・5メートルの3本のモミの木を、信号機をイメージして1本ずつ造花などで赤、青、黄に飾り付け。1年の西村宗汰君は「好きな青を飾り付けて楽しかった」と笑顔で話した。

夜には、木に掛けた電光掲示板に「あなたのハートで交通安全」「ATMに行け? それはサギ」などのメッセージが流れる。展示は25日まで。(人見彩織)

園児18人が高知県安芸駅にツリー飾り付け  12/10キャンドル点灯

(高知新聞 2022 年 12 月 9 日掲載)

土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線安芸駅で8日、安芸市の矢ノ丸保育園の園児18人が改札前に用意されたクリスマスツリーを飾り付けた=写真。

ツリーは高さ約3メートルのモミの木。園児らは事前に折り紙で作ったサンタクロース、トナカイ、鈴などを飾り、「ポケモンのおもちゃがほしい」などとサンタクロースへの願いを託した。ツリーは25日まで設置される。

安芸駅前広場では、10日午後5時半から「安芸キャンドルナイトこころざしの灯」を開催。地元の小学生が作ったキャンドルなど計2千個で広場が彩られる。点灯は午後7時半まで。(宮内萌子)

 

高知の子どもたちや教育に関するニュースは高知新聞Plusでご覧いただけます。

この記事の著者

小笠原雄次

小笠原雄次

息子と娘はすでに成人。孫ができるのはいつになるか。趣味はテニス。体調管理も兼ねてプレイしてます。1963年生まれ。

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