第1子、第2子…出産前に知っておきたかったことは?〈後編〉|産後のメンタル、上の子への関わり、使えた・使えなかった子育てグッズ…ココハレサポーターズが語りました
ココハレ編集部員と一緒にココハレを盛り上げてくださっているココハレサポーターズ。2024 年度は 3 期の皆さんを中心に、子育てについておしゃべりする座談会を開いています。
今回は 3 期の 5 人が集合。「出産前に知っておきたかったこと」をテーマに語りました。
この記事は座談会の後編。産後のメンタル、第 2 子が生まれた後の第 1 子への関わり、使えた・使えなかった子育てグッズについて語りました。サポーターズからは「『赤ちゃんをよく見る』が一番大事」との声が上がりました。
前編では抱っこ、夜泣き、離乳食、夫婦関係について語っています。こちらから
目次
前編では抱っこ、夜泣き、離乳食、夫婦関係について盛り上がった皆さん。
「あの頃は自分 1 人の時間が欲しかったけど、もっと赤ちゃんのペースに合わせたらよかった」との声に「分かる!」と共感しました。
後編でも共感の嵐です!
【産後のメンタル】母親なのに抱っこが下手…女性ホルモンと、子育てに慣れてないのと
産後のメンタルの不調はそれぞれが経験していました。女性ホルモンの影響に加えて、「まだまだ子育てに慣れていない」というのも大きいですよね。
甲木さん:赤ちゃんの扱いはやっぱり、実家の母が上手ですよね。私の抱っこだと、息子が泣くんです。母が「よしよし」って抱っこするとにこにこして。それでへこむ。
――分かる!
甲木さん:自信喪失して、「私、子育てできるかな」ってがんがん泣きました。
田中さん:あの時の自分のインスタを見たら元気なんですよ。インスタだけ見てたら。
一同:怖い怖い!
田中さん:「赤ちゃんかわいい」とか書いてあるんですよ。
一同:(笑)。
田中さん:毎日泣いてるのに…。
尾森さん:話を聞いてたら、もう行ってあげたくなる。「赤ちゃん、貸してみ!」ってなる。
甲木さん:私、その状態の時にココハレサポーターズに応募しました。今考えたらすごいなって。
尾森さん:泣きながら応募したんですか?
甲木さん:そうかも。何かしたかったんですよね。
田中さん:外との関わりが欲しかった。
「完璧なお母さん像」を自分でつくって、自分を責める
松本さん:自分が母親になった歴と一番上の子の年齢は一緒じゃないですか。何もかも初めてなのにいろいろ検索したり、いろんな人の話聞いて「完璧なお母さん像」を勝手に自分の中につくって。「全部手作りじゃないと」「夜はちゃんと寝かせないと」「夜泣きするのは自分のせいかも」みたいな。全部、お母さんが自分を責める感じになってる。
尾森さん:そうそう。
松本さん:数カ月経ったり、次の子が生まれたりしたら、「そんなにきちきち子育てしなくてもよかったんだ」って思えるけど、1 人目はなかなか。周りに言われても、自分の中の完璧な母親像を崩せないですね。
「自分に置き換えてあげる」のを忘れてた
坂本さん:第 1 子の時は自分に置き換えてあげるのを忘れてたなと、振り返って思います。
田中さん:分かるー!
坂本さん:「赤ちゃんを育てる」みたいな。
――それは、核心を突いてる気がする!
坂本さん:離乳食は嫌がる子に頑張って食べさせましたけど、自分が食べたくない時に食べさせられたら嫌ですよね。
尾森さん:そうそう!赤ちゃんだと思ってるから、「なんで食べないんだ」。
松本さん:その日のコンディションで、私たちも「今日はご飯じゃなくてパンがいいな」とかあるけど、子どもには毎食おかゆ。「またこれかよ~」
尾森さん:「白くてべちゃべちゃのやつ~!」
松本さん:「手とか髪に付いたらめんどくさいやつ~!」
【第2子の誕生】「もうお兄ちゃん、お姉ちゃんなんだから」…上の子に求め過ぎてしまう
第 2 子の出産・子育てを経験しているのは尾森さん、坂本さん、松本さんの 3 人。第 1 子の子育てとはずいぶん変わることを経験しました。
――子育てが突然楽になるっていうのが第 2 子の特徴かなと思っています。私は 2 人目が生まれてすぐに「かわいい」って思ったんですよ。
坂本さん:分かります。すぐに。
坂本さん:生まれた瞬間、「会いたかったよ」。
一同:(笑)。
坂本さん:あっ、聞いたやつ!って思いながら(笑)。
尾森さん:へぇー。私でも、第2子でも思わなかった…。
一同:(笑)。
尾森さん:2 人目が生まれて 3 カ月ぐらいまでは記憶がない。大変過ぎて。上の子は 3 歳だったので、やっぱり走り回るし、どっちもうんちしたりするから。
一同:(笑)。
尾森さん:もうパニックですよね。うんちパニック(笑)。もう、ずっとうんち替えてるやん(笑)。
松本さん:分かります。
尾森さん:3 カ月ぐらいで下の子の首が据わって、置いといても姉妹で仲良く、和気あいあいとできる。そこから 3 カ月ごとにどんどん楽になった。
「泣いたらすぐ抱っこしなくちゃ」と思ってた
坂本さん:私、1 人目の時は「赤ちゃんが泣いてたらすぐ抱っこしなくちゃっていけない」って思ってたんですよ。赤ちゃんの泣き声もちょっと苦手で。2 人目になると、泣いてるのに放置しなきゃいけない時間が長くなってしまって、すごく心がざわざわしたんです。上の子を見ないといけないけど、下の子がめっちゃ泣いてる…どうしよう…と思いながら上の子を見たら、泣き声を無視して、すごい楽しそうにきゃっきゃしてて。
一同:(笑)。
尾森さん:赤ちゃんががん泣きしてるのに、横で「うぃーんうぃーん」って遊んでたりね。
坂本さん:「がん泣きしてるのに、心配一つしないんだ…」って。もうちょっと落ち着いてもいいのかもしれないと、2 歳の息子から学んだ(笑)。
「できるのに、どうしてしないの?」
松本さん:私は 2 人目が生まれてから、上の子に対してずっと求め過ぎてる。多分、今もそうなんですけど。
――あっ、耳が痛い…。
松本さん:下の子が生まれたのが、上の子が 1 歳 10 カ月くらいかな。お漏らしもするけど、家ではだいぶ自分でおしっこできていたぐらいの時期だったんですけど、下が生まれたらわざと部屋でおしっこするようになって。それにめっちゃ腹が立って。
一同:あー。
松本さん:それまで子どもに腹が立つとか、怒るとかがあまりなかったんですけど、下の子が生まれたがゆえに、「もう 2 歳になるのに」っていうのが、自分の中で。
坂本さん:そう!
松本さん:今になったら、あんなちっちゃい子に、あそこまで求めなくてよかった。
尾森さん:うんうん!
松本さん:やっぱり、下が生まれるとその分お姉ちゃんに見えてくるので。
尾森さん:めっちゃ分かる。その時の写真見たらびっくりするんですよね。こんなにちっちゃかったんだ!
坂本さん:ほんとそう!
尾森さん:あんなにお姉ちゃんに見えたのに、今の下の子と同じ年齢だったのか!どうして私は…ひどいことしたなぁ…と、罪悪感にさいなまれます。
松本さん:多分、この先もずっとそうなんですよね。私のおすすめは「ちっちゃい時の写真とか動画を見返す」「ちょっと大きめの子たちが集まる集団に入れる」。
尾森さん:大きい子の中に入れたら、かわいく思えますよね。
松本さん:あと、「私も完璧なママじゃないから、完璧な娘を求めるのはよくない」と自分に言い聞かせる。
尾森さん:「長女っぽく育てないように」って思ってるのに、片付けとか、「できるのになんでしないの」と思っちゃう。
――思いますよね。私も「お姉ちゃんだから」って言わないように育ててきたんですけど、最近はちょっと言った方がいいんじゃないかなと思うくらい、下の子と同レベルなんで。
坂本さん:うちは逆転してます。妹がちゃっきちゃきで。
尾森さん:下の子は上の子の言動を見てるから、早いですよね。上の子は分かってるだろうに、どうしてできないのかなぁ。
長女は同性だから腹が立つ?!
松本さん:上の子が自分と同性っていうのもあると思うんですよね。
尾森さん:男の子だったら、「生きてりゃOK」みたいな?
松本さん:同性だと腹も立っちゃうし、いちいち言い返してくることが、「私もそうやって言うだろうな」という内容だし。
尾森さん:分かる!
――夫にイライラしていろいろ言った時の口調で言われた時には…。
松本さん:そう。今朝も 2 番目がおみそ汁をこぼしてしまったんですけど、「ぼーっとせんと、タオル持ってきて!」って年長のお姉ちゃんが言ってて、「あー、私そうやって言ってるんだ…」。
一同:(笑)。
坂本さん:「そんなにきつく言わなくてもいいでしょ」って言いたいけど、言えない。自分が言ってるから。
一同:(笑)。
尾森さん:だから、ありがたい。自分の反面教師というか、反省させてくれる存在として。
松本さん:自分が普段ふたをしているちっちゃい自分っていうのがいて、「お母さんだからしまっておかないと」っていうのが結構ある。そこを娘がつついてくるから余計に腹が立つんだなって最近分かりました。娘の言動に腹を立てるんじゃなくて、「自由でいいんだ」「自分のことをもっと抱きしめてあげていいんだ」っていうのを第 1 子から学ばせていただいております。
第2子が育てやすいのは、生活リズムが確立しているから
尾森さん:お昼寝も、第 1 子は「何とかお昼寝させないと、後のスケジュールが」って必死だったけど、昼寝しなくて。
坂本さん:寝かしつけの、無の時間が嫌過ぎて。
尾森さん:そう!でも、下の子は「眠い」って自分で布団敷いて寝てるんです。そんなこと、上の子の時にはなかったのに!
――そう、勝手に寝てくれる!
尾森さん:これはもう、生活習慣だなと。1 人目は子どもがその子だけだから、融通がきいちゃう。「ちょっと遅くなってもいいや」とか。ちょっとイレギュラーになっても対応できるじゃないですか。
一同:あー。
尾森さん:でも、2 人目は上の子がいるから、もう絶対、次の日には幼稚園に連れて行くし、夕飯の時間も決まってる。生まれた時からめっちゃ規則正しいんですよ。だから、お昼寝の時間になったら勝手に寝るわけですよね。
坂本さん:生活リズムができてますもんね。
尾森さん:だからこんなに楽なんだと思います。
【買わなくてよかった子育てグッズ】ベビーベッド、ベビーカー、バンボ…赤ちゃんや生活環境によって違いました
子育てを助けてくれるのが便利グッズ。実際に買ってみて「これ、要らなかったな」というものもありますよね。
松本さん:人によって、生活環境によって、必要な物って違ってきますよね。ベビーベッドは要らなかったっていう人が多いですけど、他にもあります?
田中さん:うちは鼻水を吸う吸入器。高いのを買ったんです。
――電動の?
田中さん:そう。でもうちの子、鼻かむのめっちゃうまくて。
一同:(笑)。
田中さん:ちょっと待って!これ使わないの?
一同:(笑)。
尾森さん:私、あれを洗うのがすごく苦手。
田中さん:長いし、乾かないし。
尾森さん:ベビーバスかな。夫は筋肉はあるけど不器用で、大事なものを取り扱うのが苦手。沐浴はすぐに「無理だ!」。
一同:(笑)。
尾森さん:お風呂だと 2 人とも幸せそうな顔してるから、いいかなと。あとはずっと水遊びに使ってます。
松本さん:うちはハイローチェア。
田中さん:私はめっちゃ使いました。寝かしつけとか、お風呂に入ってる間とか。電動で動くタイプまでは、私の生活には要らなかった。
尾森さん:結構大きいですしね。
――うちはバウンサーがダメで。乗せたら怒られて終わりました。
坂本さん:うちはバンボが使えなかった。うちの子、めっちゃ大きくて、足が入らないんです。
甲木さん:うちも!買ったけど、すぐ終わっちゃった。
尾森さん:うちはベビーカーを使わなかったです。
――散歩は?
尾森さん:小さいうちは抱っこで、すぽっと入れる三輪車に乗れるようになったらそれで。ベビーカーは施設で貸し出しがあるから、使うタイミングがなかった。
甲木さん:抱っこはどうかな…という服の時はベビーカーを使います。ボタンが付いた服とか。
田中さん:私は車がないからベビーカーが必須だったけど、今は乗らなくなった。お値段は高かったけど、日割りしてみて、買ったかいがあったなと。
――日割り(笑)。
田中さん:使えば使うほど、1 日当たりのお値段が安くなる(笑)。
坂本さん:ベビーカーは 3、4 歳になったらまた使いますね。子どもが賢くなって、「座りたい」って言い始める。「疲れた」と「歩きたい」が交互に。
尾森さん:2 人目ができたら、「座りたい」って言いますね。ベビーカーに取り付けるステップが欲しい。
松本さん:うち、抱っこ担当は夫です。最近発覚したんだけど、末っ子が生後 2 カ月ぐらいの時から腱鞘炎らしくって。
一同:えーっ!
松本さん:「しびれてる」って最近言いだして。「抱っこのし過ぎで…」って言うから、「もう 1 歳なのに?腱鞘炎って生後すぐじゃない?」って聞いたら、「いや、2 カ月ぐらいからしびれてる」。「えーっ!病院!」って。
サポーターズの座談会、いかがでしたか?後編でも「こうしたらよかった」が続出。特に「下の子が生まれると、上の子に求め過ぎてしまう」という意見にドキッとしたココハレ編集部員です。今日から気をつけていきたいと思います!
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