口が達者な4歳児に言われたきつ~い一言|「ママと記者やってます」④
毎日が体力・気力勝負! 40代ママ記者による子育てコラム
ココハレ編集部員・門田がお届けする子育てコラムです。40 代に突入したけれど、子どもはまだ幼児。うまくいかない子育てに悩み、体力・気力の衰えを嘆いています。泣いて笑って、怒ってしまって反省して…、そんなどたばたの毎日をご紹介します。
「怒る」と「叱る」は違う。分かってはいるけれど…
「女の子は口が達者」とよく聞きます。「男の子は」「女の子は」とひとくくりに論じるのには違和感がありますが、わが家の 4 歳の長女が口が達者なのは間違いないです。毎日毎日、「ちょっと黙ろうか」と止めたくなるくらいよくしゃべります。
よく話をしてくれるのはありがたいこと。保育園での様子を教えてもらい、お友達の名前も覚えることができました。夫婦げんかをして夫と険悪になった時は「お母さん、そろそろお父さんとしゃべった方がいいと思うで」と大人顔負けのアドバイスで仲裁してくれます。
しかし、「口が達者」というのはいいことばかりではありません。「お風呂に入って」と声を掛けるたびに、「○○(長女の名前)はいま、テレビを見ゆうが」「おなかが空いちゅうき、お風呂よりも先にご飯がいい」と反論されます。余裕がある時は「それもそうね」と合わせますが、たいがい余裕がないので「言い訳はいいき、早くしなさい!」と言うことを聞かせてしまいます。
ある日、いつも通りに反論された私のイライラは頂点に達しました。「何で毎日毎日言い訳ばっかりするが!」「たまにはさっさとしたらどう?」「お母さんを困らせて楽しいが?」。長女がさらに反論を重ねてくることに我慢ができず、くどくど説教。黙って聞いていた長女が泣いて叫びました。
「そんなに怒るがやったら、どうして私を産んだがよ!」
確かにそうだ。私は怒るためにこの子を産んだわけじゃないのに、どうして毎日毎日怒ってばっかりいるんだろう。冷静になった私は、長女に謝りました。「どうして私を産んだがよ!」という言い回しをどこで覚えたのかは分かりません。本当にそう思ったから口から出たんだろうなと思います。
「『怒る』と『叱る』は違う」とよく聞きますが、この大事な境界線がよく分からなくなることがあります。叱っていたつもりなのに行き過ぎ、「私はいま、自分のイライラを解消するためにこの子を怒ってるだけなんじゃないか」と思うことも。いっそのこと叱るのもやめたいのですが、そうはいかないのが子育て。難しさを日々感じています。
ちなみにこの翌日、今度は冷静に叱ると、長女は即、「そんなに怒るがやったら、どうして私を産んだがよ」と返してきました。「これを言えばお母さんには怒られない」と思ったのか、超どや顔です。いや、今はお母さん怒ってないし、そういうことを言わないかんような場面でもないし、そもそも君がちゃんとせんといかんがよと伝えると、「なるほど」という顔をして聞いていました。
長女はもうすぐ 5 歳。反抗期に手を焼きながらも、「あんな言葉は二度と言わせないように」と肝に銘じています。