AR展示館に行ってみた②~絵金編~|本物の絵金をARで体験!香南市野市町アクトランドで開催中
「絵が動く!AR 絵金派アート」が 2020 年 7 月 18 日(土)から香南市野市町にあるアクトランド絵金派アートギャラリーで始まりました。展示されている絵金派作品にスマートフォンの AR アプリをかざすと、画面の中の作品が動きだす仕掛け。作品の解説を聞いたり、裏側に描かれている作品をのぞいたり、そして作品がコミカルな物語になったり…!?これまでにない、新しい絵金の世界を楽しめます。
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絵金の世界へようこそ
入館料は一般 1000 円、高校生以下 500 円、小学生未満は無料です。同時期に行われている龍馬歴史館で AR ミッションをクリアしたら、絵金派アートギャラリーの半額券をもらえます。
中に入ると階段入り口が祭儀のような作りになっていました。香美市物部地域で古くから信仰されてきたいざなぎ流の祭礼をイメージして作られたようです。階段などは暗くなっているので、小さなお子さんをお連れの方は手を引いて上ってください。
高知県出身の絵師・弘瀬金蔵は略して「絵金」と呼ばれ、迫力ある芝居絵で幕末から明治初期まで活躍していました。絵金といえばおどろおどろしい作風が有名ですが、実は美人図や日本画など幅広い作品を手掛けています。アートギャラリーに展示されているのは全て本物の作品。リアルな絵金を間近で見られるのも見どころのひとつです。
絵金の作品をはじめ、絵金に影響を受けた人たちの作品も飾られています。こちらは絵金の師匠といわれる河田小龍の作品。龍馬歴史館にも出てくる幕末の有名な絵師です。英語や西洋事情・思想などの知識を得た河田小龍は坂本龍馬をはじめ、多くの幕末維新の志士に影響を与えたとも言われています。
いよいよAR体験!
AR はいくつかの作品に仕掛けられています。襖に描かれたこの作品にスマートフォンの AR アプリをかざすと、作品解説が始まりました。そしてもうひとつの作品がスマホに映し出されます。実はこの作品、襖の裏に実際に描かれている作品だそうです。普段は見られない作品を、AR の中で特別に見ることができます。
こちらの作品にスマートフォンをかざすと、絵金の絵から物語が始まります。内容が意外とコミカル!登場人物のやりとりに思わず笑ってしまいました。
動く絵金の動画はこちらから
絵金は大男?
館内を回っていると、男性の顔がどーんと置かれていました。これは明治 3 年に彫られた絵金の木製彫刻。絵金は身長 180 センチ近くあり、当時の時代からすればかなりの大男だったようです。
夏休みのおでかけに
AR の展示は 9 月 27 日(日)までアクトランドで開催されます。夏休みのおでかけにいかがでしょうか。