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親子3人でヘアドネーション。「病気で困っている人の力になりたい」と初挑戦しました

親子3人でヘアドネーション。「病気で困っている人の力になりたい」と初挑戦しました

医療用ウィッグに使う髪を寄付する「ヘアドネーション」に密着。髪を切らずに参加できるチャリティー活動も紹介します

「ヘアドネーション」を知っていますか?病気などで医療用ウィッグ(かつら)を必要としている人のために髪の毛を寄付するボランティアで、高知県内でも少しずつ広がっています。

高知市で暮らす親子 3 人がこのほど、ヘアドネーションに初挑戦。「困っている人の役に立ちたい」と伸ばしてきた髪のカットに、ココハレ編集部が密着しました。

ヘアドネーションの方法と、髪を切らずに参加できるチャリティー活動について紹介します。

ヘアドネーションに必要な髪は「長さ31センチ以上」 3~4年かけて伸ばしました!

今回、ヘアドネーションに初挑戦したのは高知市の明神さん親子。母親の由起さん、長女で小学 2 年の愛里さん、次女で保育園年長の優里さんの 3 人です。

これから髪を切ります!(左から)明神由起さん、次女の優里さん、長女の愛里さん
これから髪を切ります!(左から)明神由起さん、次女の優里さん、長女の愛里さん

「ヘアドネーションをやってみたかったけれど、きっかけがなかった」という由起さん。3~4年ほど前に「パーマでも白髪が混じっていても寄付できる」と知り、やろうと決めました。

「せっかくだから、親子 3 人で」と考え、医療用ウィッグについて愛里さんと優里さんに説明しました。「病気で髪の毛が減って困っている人を助ける」と聞いた姉妹は「やる!」。保育園の先生がヘアドネーションを行っていて、2人とって身近だったことも大きかったそうです。

寄付先は、ヘアドネーションの普及に取り組むNPO法人「Japan Hair Donatino&Charity」(JHD&C、通称「ジャーダック」)です。JHD&Cでは寄付された髪で、 18 歳以下の子ども用のウィッグを作り、無償で提供しています。寄付できる髪の毛は「長さ 31 センチ以上」と決まっています。

伸ばし始めた当時の由起さんは肩にかかるぐらいのボブヘア。「長くなると、ドライヤーで乾かすのに 20 分ぐらいかかりました。一つにくくるだけしかできないので、思ったよりも大変でした」

一方で、愛里さんと優里さんはもともと長めの髪型だったこともあり、「そんなに大変じゃなかった」。プールの際はおだんごにするなどロングヘアを楽しみながら、暑かったこの夏を乗り切りました。

3~4年かかりました
3~4年かかりました

いよいよドネーションカット!髪を小さい束に分けます

3 人のドネーションカットは高知市北新田町の美容室「 SOHO new york(ソーホー・ニューヨーク)高知北新田店」で行われました。髪の毛が痛まないように、カットは完全に乾いた状態で行います。少しでも湿っていると、雑菌が繁殖したり、カビが生えたりするそうです。

髪の毛の長さを測った後、少量の束に分けます。愛里さんと優里さんの髪で「長さ 31 センチ以上」を取ると、ショートヘアになります。「ばっさり切るけど、大丈夫?」と美容師さんに聞かれた 2 人は小さい声で「うん」。緊張が伝わってきます。

髪を小さい束に分けていきます
髪を小さい束に分けていきます
長さを再確認
長さを再確認
かなりばっさり切ることに
かなりばっさり切ることに

由起さんはボブヘアに決まり、親子 3 人並んで準備が整いました。

はさみで束をざっくり!あっという間に終わりました

いよいよカットです。「じゃあ、切りますね」という声掛けの後、束ねたゴムの上をはさみでざっくり!

文字通り、あっという間に切り終わりました。

ドネーションカットの後は、ヘアスタイルを整えます

束を切り終えると、ヘアスタイルを整えていきます。愛里さんと優里さんは少し緊張がほぐれた様子。美容師さんの動きを興味深そうに見つめていました。

由起さんは「やっと切れた…」と達成感を味わっていました。

3 人がカットを終えるまでにかかった時間は約 1 時間。最後に、寄付をする髪の束を受け取り、終了となりました。髪は寄付をする人(ドナー)が自分でJHD&Cに送ることになっています。

愛里さんと優里さんはショートヘアに大満足。愛里さんは「今日からまた伸ばす!」と張り切っていました。由起さんは「親子で『病気の人を助けたいね』と一緒に頑張ってきたので、一緒に切ってもらえてよかった」と話していました。

初めてのヘアドネーションは親子のいい思い出になったようです。お疲れさまでした!

「髪を切らないヘアドネーション」もあります

明神さん親子が髪を寄付するJHD&Cは大阪の美容師さん 3 人が 2009 年に立ち上げたNPO法人です。一般の人から髪の寄付を受け、18 歳以下の子どもたちに医療用ウィッグを無償で提供しています。

ウィッグを必要とする子どもたちは、脱毛症や無毛症などの病気、けが、小児がん治療の副作用などで頭髪に悩みを抱えています。JHD&Cではこれまでに 500 個以上のウィッグを提供。「気軽に外出できるようになった」「学校でも明るく振る舞えるようになった」などの声が届いています。

ヘアドネーションは「髪を切って送ったら終わり」ではありません。ウィッグの完成までには「多くの人の労力とお金がかかっている」と代表の渡辺貴一さんは説明します。

職業や髪質、体質などの理由で髪を伸ばせない人もいるため、JHD&Cでは今、「髪を切らないヘアドネーション」も呼び掛けています。シャンプーやタオルなどの返礼品が付いた募金を行うなど、「髪を切っても切らなくても参加できるチャリティー活動に育てていきたい」と取り組んでいます。

髪を伸ばしている人に向けては「無理をしないでください」。髪の寄付は 31 センチから受け付けていますが、希望の多いロングヘアのウィッグを作るには 50 センチ以上の髪が必要だそうです。「長い髪の方が需要がありますが、無理をするとつらくなります。自分が可能な範囲で楽しみながら、頑張れる人は 1 センチでも 1 ミリでも長く伸ばしていただけたらと思います」

 

ヘアドネーションの活動や寄付の方法についてはJHD&Cのウェブサイトをご覧ください。

この記事の著者

門田朋三

門田朋三

6歳と2歳の娘がいます。「仲良し」と「けんか」の繰り返しで毎日にぎやかです。あだなは「ともぞう」。1978年生まれ。

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