パパ・ママリサーチ|衆院選、投票に行きますか?高知のお父さん、お母さんに聞きました
高知の子育ての“今”を探る「パパ・ママリサーチ」。10月31日は衆院選投開票日。子育て施策への注文は?
10 月 31 日(日)は「第 49 回衆議院議員選挙」の投開票日です。高知の子育ての“今”を探る「パパ・ママリサーチ」では「衆院選、投票に行きますか?」をテーマにアンケートを行いました。
投票には 9 割の人が「行く」と回答。子育て施策については「安心して、希望を持って妊娠、出産、育児に臨める社会にしてほしい」という声が寄せられました。
アンケートは 2021 年 10 月 19~21 日、ココハレLINE公式アカウントのお友だちの皆さんを対象に行いました。88 人(女性 73 人、男性 14 人、その他 1 人)から回答がありました。お子さんの年齢は乳幼児を中心に、上は高校生から大学院生まで幅広く寄せられました。
投票は9割が「行く」。家族そろって行く人も
今回の衆院選、あなたは投票に行きますか?「行く」「行かない」「迷っている」から選んでもらいました。
9 割の人が「行く」と答えました。理由はこちら。
・政治は生活と結び付いていて、全ての人に深く関わるものだから( 35 歳女性、子ども 4 歳)
・将来が不安だから。今の時代がふがいなく、変わってほしい( 42 歳女性、子ども 12 歳、7 歳、5 歳)
・たかが一票だけど、参加しないことには評価も批判もできないから( 37 歳女性、子ども 8 歳、6 歳)
・子どもに選挙を教えるため( 48 歳男性、子ども 8 歳、3 歳)
・子育て世代の待遇改善に期待したいから( 28 歳女性、子ども 3 歳)
「行かない」「迷っている」という人の理由はこちら。
・行くのがいいのだろうけど、正直それよりも育児中で行くのが大変で、面倒な気持ちが強い( 36 歳女性、子ども中 2 歳 、0 歳)
・子育て、仕事で選挙に行く時間がつくれるか分からない( 27 歳女性、子ども 1 歳)
・誰がなってもよくないから( 31 歳女性、子ども 4 歳)
選挙や投票について、子どもに自然に興味・関心を持たせるため、「子どもを連れて投票所に行く」「(投票するところを)そばで見せている」という人もいました。
子育て世帯への給付金「もらえるものはもらいたい」「子どもにしわ寄せが」
子育て施策について、各党が公約で新しい組織の創設や現金給付を打ち出しています。
「子ども 1 人に 10 万円」など具体的な金額も飛び交う中、現金給付に賛成か反対かを聞きました。
賛成が 7 割を超えました。妥当だと考える金額は「10 万円」「子ども 1 人につき 1~3 万円」「子ども 1 人につき、月 1 万円」などさまざま。「もらえるのならいくらでも」という声もありました。
賛成の中には「『賛成』を選んだけれど、財源が心配」という人もいました。
【「子育て世帯への給付金」に賛成】
・子育ては思っていた以上にお金がかかる。共働きですが、決して余裕のある生活ではないので、少しでももらいたい( 40 歳女性、子ども 5 歳、3 歳)
・ガソリン価格をはじめ、物価の高騰が顕著な中、給与の上がり幅は微弱。子どもの教育等にかけられる金額が明らかに削られている( 33 歳女性、子ども 4 歳、2 歳)
・子どもの未来の借金になるという嫌な面もあるが、収めた税金が他のことに使われるくらいなら頂ける方がいい( 34 歳男性、子ども 4 歳、2 歳)
・いくらでももらえるならありがたい。ただ、財源についてはきちんと説明するべき。税金が上がるのなら反対( 37 歳女性、子ども 8 歳、6 歳)
反対の人からは「選挙対策」「子どもが大きくなった時にしわ寄せが来る」という意見が寄せられました。
【「子育て世帯への給付金」に反対】
・国民の生活に配慮した政策ではなく、選挙対策にしか見えない( 40 歳女性、子ども 7 歳、5 歳)
・もらえたらうれしいけど、子育て世代は貯金に回すと思う( 38 歳女性、子ども小 5 、年長)
・本当に困っている人に手当は必要。しかし、将来税金で回収され、子どもに負担がかかるのでは( 32 歳男性、子ども 1 歳)
・ありがたいけど、その場限りのばらまきではなく、本当に必要なところにきちんと届く仕組みを( 47 歳女性、子ども中 1、小 5、小 3 )
子どもを育てやすい環境を望んでいます!
日々の子育ての中で支援してほしいことや、必要だと感じている施策についても聞きました。
子育てをする上で気になるのは、やはり「お金」。一時的な給付金ではなく、長期的な対策を求める声が相次ぎました。
・高校の授業料を所得制限なく無料にしてほしい( 50 歳女性、子ども高 1、小 4 )
・保育園(幼稚園)から大学までの保育料、学費の無償化。医療費の無料化も( 45 歳男性、子ども 6 歳)
・学ぶことが経済的影響を受けてはいけないと思う。教育にお金がかかり過ぎる( 42 歳女性、子ども 4 歳、2 歳)
子育てをしやすい環境の整備や制度の充実を求める人もいます。
・育休を 3 歳まで有給で取れるようにしてほしい。長い目で見て安心して、希望を持って妊娠、出産、育児に臨める社会にしてほしい( 33 歳女性、子ども 1 歳)
・一人親家庭、多子世帯で障害児もいます。自分に何かあった時に頼れる制度を( 38 歳女性)
・一時保育や病児保育を増やすなど、子どもを預けやすくしてほしい( 35 歳女性、子ども 2 歳、0 歳)
・持病のある子どもがいます。仕事を休みやすい環境、給与の補償があれば助かります( 40 歳女性、子ども 5 歳、3 歳)
・発達障害など定型発達ではない子どもに向けて、もっと手厚い支援を( 31 歳女性、子ども 4 歳)
・保育園に入れたい時期に誰でも入れるような仕組みがあれば、産後すぐに復帰しなくてもいい人がたくさんいると思う( 4 歳と 2 歳の母親)
保育園に関しては「保育士さんの待遇改善」を求める声も多く寄せられました。
具体的な施策以外では、こんな意見もありました。
・パパもママももっと気楽に早退、欠勤ができる世の中になってほしいです( 43 歳女性、子ども 4 歳)
・今の自分にはもう不要ですが、乳幼児を安心して預けられて、お母さん、お父さんが休息が取れる場所を( 45 歳女性、子ども中 1、小 4、小 3 )
・子どもがいる家族をもっと温かく見守ってほしい( 36 歳女性、子ども 2 歳、0 歳)
・もっと心に余裕ができるような社会になってほしい( 36 歳女性、子ども 4 歳、2 歳)
今回は衆院選をテーマに、投票や子育て施策への思いをお届けしました。少子化が叫ばれて久しいですが、改善するためには、お金や制度だけでなく、社会の雰囲気も含めて「子育てしやすい環境」が必要だと、高知の子育て世代は感じています。
アンケートにご協力いただいた皆さん、ありがとうございました!
衆院選の投開票は 10 月 31 日(日)です。「高知のニュース解説」では高知県内の候補者や投票のポイントについて紹介しています。