ひとり親家庭のコミュニティー「ツナガル」に参加しませんか?|同じ境遇の親同士で交流し、情報共有を。NPO法人「GIFT」がイベントを企画しています

ひとり親家庭の親同士で交流や情報共有ができるコミュニティーをご存じですか?
高知県内でひとり親家庭支援に取り組むNPO法人「GIFT(ギフト)」が運営する「ツナガル」。ひとり親の人や離婚を考えている人を対象に親子イベントなどを開催しています。
参加者した保護者からは「同じ境遇の人と話せて、気持ちが楽になった」との声が寄せられています。
2025 年度は親子キャンプや芋掘りなどが予定されています。
目次
「共感し合えたら気持ちが楽になる」ひとり親当事者の声から始まりました
「ツナガル」を運営するGIFTは 2011 年にスタートしたNPO法人です。「どんな環境にいても、自分の可能性を信じ、夢に向かってチャレンジできる社会の実現」を目指し、不登校の子どものための居場所づくりや夏休みのイベントなどを企画しています。
ひとり親家庭支援では、県と高知市から委託を受け、こうち男女共同参画センター「ソーレ」(高知市旭町 3 丁目)内にある「ひとり親家庭支援センター」を運営。仕事や住まい、子どもの預け先や教育などの相談に乗っています。

センターにはこれまで、多くの保護者から次のような声が寄せられました。
「ひとり親の苦しみは当事者にしか分からない」
「同じ境遇の人同士がつながり、共感し合えたら気持ちが楽になる」
GIFTの理事長・田埜千晴さんは「悩みがあっても身近な人には相談しづらいという方もいますし、公の相談先や支援があることを知らない方もいます」。悩みや困りごとを誰にも相談できないまま孤立している人もいるそうです。
こうしたニーズに応えるため、2022 年度にコミュミティーづくり事業として「ツナガル」をスタートさせました。
キャンプ、芋掘り、プチ運動会…親子で楽しい時間を過ごしています
ツナガルでは「まずは親子で一緒に楽しい時間を過ごしてもらおう」と、さまざまな親子イベントを企画してきました。
2024 年度は親子キャンプ、米粉パン作り、サツマイモ収穫体験、プチ運動会を開催。延べ 150 人以上が参加しました。


親子キャンプには学生ボランティアも参加。子どもたちがお兄さん、お姉さんたちと全力で遊ぶそばで、保護者は日々の子育てから解放されました。
GIFTの田中美穂さんは「自然の中でリフレッシュし、親同士でゆっくり語り合い、活力を取り戻された方もいたようです」と振り返りました。

このほか、保護者向けに茶話会や離婚に関するセミナーも開かれました。
イベントで顔見知りになった保護者同士が他の機会に顔を合わせ、意気投合したケースもあったそうで、つながりを生むきっかけになっています。
2025年度は5月の親子キャンプからスタート!LINEで情報発信していきます
2025 年度は 5 月 10 日(土)~ 11 日(日)に香美市内で開かれる「はじめての親子キャンプ」からイベントがスタート。秋にはサツマイモ収穫体験とプチ運動会が予定されています。

スタッフは「親子が共に過ごして楽しむことで自然とつながり、交流へと発展できるように取り組んでいきたい」と計画中。保護者のみの集まりでは、社会福祉協議会など相談機関との連携も調整しています。

交流イベントの対象はひとり親家庭の人と離婚を考えている人。情報は公式LINEで発信しています。
ひとり親家庭への支援はさまざまありますが、多くは自分で申請する必要があります。子育てと仕事に追われ、支援や相談先を探す時間が取れない人も少なくないそうです。
「ツナガルで同じ境遇の親同士でつながり、『一人じゃない』と思えた方や『自分も相談してみよう』と一歩踏み出した方がいます。一人で抱え込まず、気軽に参加してみてください」

GIFTのウェブサイトでは「ツナガル」の活動の様子が写真で紹介されています。
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ソーレ内にある「ひとり親家庭支援センター」では、ひとり親で子育てをする人が無料で相談できます。離婚を考えている人も相談できます。
高知の「ひとり親家庭支援センター」を知っていますか?|お金、仕事、住まい、教育…ひとり親の人、離婚を考えている人が無料で相談できます。LINEで支援情報の収集・検索もできます

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