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廃材がかわいい?!撮影も楽しめる「マテリアル・ミュージアム」に行ってみた

廃材がかわいい?!撮影も楽しめる「マテリアル・ミュージアム」に行ってみた

電子部品、網、瓶のふた…捨てられる“ごみ”がかわいく見えてきた!親子で楽しめる「マテリアル・ミュージアム」を紹介します

「ごみ」として捨てられる廃材や端材を楽しむ「マテリアル・ミュージアム」が高知市高須の高知県立美術館で開かれています。会場内には電子部品や瓶のふた、ラベルなど、高知県内の工場や事業所、商店などから集められた約 500 種類がズラリ。分解され、きれいに整理された「ごみ」を見ていると、おしゃれでかわいく見えてくる不思議な空間です。

廃材は自由に手に取ることができ、親子で「これは何かな?」と考えたり、感触を楽しんだりできます。気に入った素材は撮影もできるとのこと。ココハレ編集部員が挑戦してきました。

 

「マテリアル・ミュージアム」は 9 月 6 日(日)まで開かれています。詳細情報はこちらから。

 

「ボタン問屋さんのごみ」から廃材に注目

「マテリアル・ミュージアム」を企画したのは、岡山県倉敷市を拠点に活動する大月ヒロ子さん。ミュージアム・エデュケーション・プランナーとして全国の展覧会の監修などに携わっています。

マテリアルは「素材」という意味。ごみである廃材や端材を「素材」として扱うようになったきっかけは、ボタン問屋に捨てられていた「ボタンの見本帳」でした。

「大阪に住んでいた頃、近くに事業所が集まる通りがありました。夕方になると、事業ごみが外に並ぶんです。印刷会社、おもちゃ屋さん、服飾関係、それぞれにごみが違うんですね。ある日、ボタン問屋さんがボタンの見本帳を捨てていました。かわいいボタンがたくさん付いているのに、シーズンが終わったからもう要らないと。『これ、ください!』ともらったのが始まりです」

見本帳からボタンを外し、子どもの物作りの材料にしてみた大月さん。「もっと広い考え方で廃材を捉えられないか」と考え、全国で活動するようになりました。

「マテリアル・ミュージアム」を企画した大月ヒロ子さん
「マテリアル・ミュージアム」を企画した大月ヒロ子さん

高知県内の工場、事業所、商店を回って集めました

会場は高知県立美術館 1 階の第 4 展示室。並べられたプラスチックの容器をのぞき込むと、廃材や端材が入っています。木材の切れ端や段ボールで作った緩衝材、ハンガー、電子部品、パッケージのデザインが変わったために要らなくなったアイスのふたやお酒のラベルなどさまざま。種類や形、色ごとに分けられていて、第一印象は「きれい!」。「廃材=ごみ」という固定観念がまず消えました。

廃材や素材は大月さんや美術館の学芸員らが高知県内の工場や事業所、商店、アトリエなどを回って集めました。集める際には、その廃材のストーリーを聞いています。例えば、電子部品として使われる基板は高知高専の生徒たちが授業で使ったもの、色とりどりの網は幡多郡大月町の柏島でサンゴに取り付けられていたもの…。大月さんは「廃材がその町や、そこで暮らす人々のことを教えてくれるんですよ」。

会場の様子。廃材を自由に見て、触れます
会場の様子。廃材を自由に見て、触れます
電子部品を中心にまとめられたコーナー
電子部品を中心にまとめられたコーナー
廃材をさらに分解し、細かく分けています
廃材をさらに分解し、細かく分けています
色とりどりの網は柏島から
色とりどりの網は柏島から

今回のイチ押し!カウンター

大月さんのイチ押しは、ガスメーターの中に入っていたカウンター。高次脳機能障害のある人たちが働く作業所でもらいました。ガスメーターを分解した後は捨てていたそうです。

カウンターはメーターの内部に入っているので、取り出すと汚れもなく、新品同様の状態。「かわいい!」「ボタンにしたらおしゃれじゃない?」と盛り上がる大月さんらを前に、作業所の職員さんは「そう?かわいい?」「そうねぇ、言われてみればかわいいかも」。今回の企画展をきっかけに、分解して販売してみることにしました。「違う角度から見ることで、素材の価値は変わる」と大月さんは語ります。

大月さんイチ押しのカウンター
大月さんイチ押しのカウンター
分解すると、可能性が広がります
分解すると、可能性が広がります

「多角的な価値」をシェアしています

違う角度から見ることを体験してもらうため、会場内には撮影エリアを設けています。気に入った素材を見つけたら、撮影台へ。自分の携帯やカメラで自由に撮っていいそうです。

撮影台。背景の色を自由に選べます
撮影台。背景の色を自由に選べます
撮影する大月さん。素材選びも並べ方も自由です
撮影する大月さん。素材選びも並べ方も自由です
会場内に展示されている作品。おしゃれ度が高い…
会場内に展示されている作品。おしゃれ度が高い…

来場者が撮影した写真を会場内に展示することで、「多角的な価値」をシェアしています。既に展示されている作品は、かなりのおしゃれ度。センスに自信のないココハレ編集部員も挑戦してみました。

どれにしようかな…
どれにしようかな…
たくさんあるので迷います…
たくさんあるので迷います…

まずは安全運転。公共施設で使われていたという小さな電球を選びました。黄色い撮影台に何となく並べてみると、何だかいい感じ。携帯を近づけたり、遠ざけたり。「結構おしゃれじゃない?」と小さく自己満足。楽しくなってきました!

小さな電球。それなりに見えてくるから不思議です
小さな電球。それなりに見えてくるから不思議です

続いて選んだのは、自転車のチェーン。重みを感じながら、「自転車には毎日乗ってるけど、チェーンを触ったのは初めてだなぁ」なんて考えながら撮影しました。

自転車のチェーン。ごつごつした感じを出してみました
自転車のチェーン。ごつごつした感じを出してみました

調子に乗ったココハレ編集部員が次に手に取ったのは、難易度が高そうなヤクルトの容器。「おしゃれに見せてみよう」と意気込んでいろいろ撮ってみましたが、不発に終わりました。欲を出したらダメですね…。

一体何が撮りたかったのか…
一体何が撮りたかったのか…

廃材には説明が付けられていません。会場では「これは何に使われていたんだろう?」「○○じゃない?」と来場者同士で話が弾むそうです。

会場にやって来た子どもたちは、素材を自由に触れることに喜ぶそうです。「小さいお子さんも大歓迎。1 ~ 2 歳の子どもはいろいろ触ってみて、気に入った素材の感触をずっと楽しんでいますね」と大月さん。「物と触れ合い、『これはどう使おうかな?』『どうやって組み合わせてみようかな?』と頭で考える。近づいたり、遠ざかったり、裏側から見てみたり、親子でいろんな体験をしてみてください」

 

※細かく分解された廃材がたくさんあります。子どもが口に入れないように注意してください。

「マテリアル・ミュージアム」詳しい情報はこちら

 

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この記事の著者

門田朋三

門田朋三

アナ雪のエルサになりたい5歳と、おてんばな2歳の娘がいます。あだなは「ともぞう」。1978年生まれ。

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