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【つむサポ講座・参加団体】高知こどもの図書館|絵本を通して親子にほっとできる時間を

【つむサポ講座・参加団体】高知こどもの図書館|絵本を通して親子にほっとできる時間を

高知の新しい子育て支援「みんなでつむサポ」。講座を企画している皆さんを紹介します

妊娠期からの切れ目ない子育て支援を目指す高知県の施策「高知県版ネウボラ」に 2021 年度、「みんなでつむサポ」という新しい取り組みが加わりました。高知県内で子育て講座を企画する団体をつなぐことで、気軽に子育て相談や交流ができる場を地域に増やしていこうと、8 団体・個人が活動しています。

この記事では、「高知こどもの図書館」の活動を紹介します。子どもの本専門の図書館ならではの子育て支援として、絵本の読み聞かせや手遊び、ふれあい遊びを楽しむ「くすくすひろば」などを開催。絵本を通して、親子でゆったりと過ごし、ほっとできる時間を提供しています。

※ 2021 年 10 月 29 日更新。講座の日程を変更しました。

「つむサポ」についてはこちら

 

子どもの本専門の図書館です

高知こどもの図書館は 1999 年、子どもの本専門の図書館として開館しました。認定NPO法人「高知こどもの図書館」が運営しています。絵本やジュニア図書、中高生向けの読み物、児童文学に関する研究書などを貸し出しています。

もともとは高知市永国寺町にありましたが、高知県立公文書館(高知市丸ノ内1丁目)の 1 階に移転し、2020 年 4 月にリニューアルオープンしました。

高知県立公文書館の外観
高知県立公文書館の外観
高知こどもの図書館は1階にあります
高知こどもの図書館は1階にあります

子どもの本専門の図書館ということで、スタッフが日頃から、来館した親子に絵本選びのアドバイスや、読み聞かせを行っています。また、保育園、幼稚園、学校に出張する「おはなし会」や「ブックトーク」も続けています。

館長の田島真紀さんは「本が大好きなスタッフ、ボランティアが『子どもに読書の楽しさを知ってもらいたい』と活動しています」。長い間取り組んできた子育て支援活動の一環で、「つむサポ」にも参加しました。

館長の田島真紀さん
館長の田島真紀さん

読み聞かせや手遊びを楽しむ「くすくすひろば」

活動の一つが「くすくすひろば」。10 年ほど続いている読み聞かせの時間です。「子どもと触れ合う時間を大切に」との思いから、絵本だけでなく、手遊びやふれあい遊びを取り入れているのが特徴です。

7 月に開かれた「くすくすひろば」には乳幼児の親子 3 組が参加しました。講師は花房果子さん、長谷川恵子さん、尾崎美樹さんの 3 人。元RKC高知放送アナウンサーで、「ママアナおはなし隊」として高知県内で活動しています。

(左から)尾崎美樹さん、長谷川恵子さん、花房果子さん
(左から)尾崎美樹さん、長谷川恵子さん、花房果子さん

自己紹介を行う「あ~なたのお名前は?」の歌からスタート。「がたんごとん がたんごとん ざぶんざぶん」「はなび ドーン」と、夏にぴったりの絵本を読んでいきます。

最初は緊張気味の子どもたちでしたが、「がたんごとん がたんごとん」の語感で笑ったり、花火のイラストを見て「お花みたい!」「星みたい!」とおしゃべりしたり。テンションが上がって絵本に近づく子どももいました。

「くすくすひろば」では子どもの反応を否定せず、「そうだね」と受け止めます。「しゃべったらダメ」「座って聞きなさい」と強制することもないので、子どもたちは思い思いに絵本の世界に入り込めます。

手遊びでは「パンやさんにおかいもの」「ちっちゃいまめこーろころ」などの歌に合わせて子どもの手足を触ったり、くすぐったり。親子でくっついて、コミュニケーションを取りました。

7 カ月の男の子を連れて参加したお母さんは「この子にはまだ分からないかも…」と心配していましたが、男の子は絵本を食い入るように見つめ、笑顔で過ごしていました。「くすくすひろば」は少人数で開かれ、講師が子どもたちの反応を見ながら本や遊びを選んでいくので、安心して参加できそうです。

「子育ての失敗談なら任せて!」子育て経験のあるスタッフがたくさんいます

「絵本の読み聞かせが子どもにいい」ということはよく知られていますが、保護者の中には真面目に捉えるあまり、肩に力が入ってしまっている人もいるそうです。田島さんは「『子どもに絵本を読まなきゃ』ではなく、親子がゆったり過ごすことが大切だと伝えていきたい」。親子が同じ空間で楽しい時間を過ごすことで、子どもは「自分が大切にされている」と感じるそうです。

こどもの図書館のスタッフの中には保育士や教員、学校司書として、子どもたちの育ちに関わってきた人がいます。「私も含めて 7 割ぐらいが祖父母世代。子育ての失敗談なら任せてください。たくさんエピソードがありますよ」と田島さん。何より、「みんな子どもが大好き」だそう。

「今は情報があり過ぎて、子育て環境としては大変です。高知こどもの図書館では本を通じて、高知のお父さん、お母さんを応援していきたいと思っています。親子で来館し、肩の力を抜いて、気持ちを楽に過ごしてもらえたらうれしいです」

 

高知こどもの図書館

  • 住所:高知県高知市丸ノ内 1 丁目 1-10 高知県立公文書館 1 階
  • 電話:088-820-8250
  • 開館日:金、土、日、月曜日
  • 開館時間:10:00~17:00
  • ウェブサイトhttps://kodomonotoshokan.org/

この記事の著者

門田朋三

門田朋三

小 3 と年長児の娘がいます。「仲良し」と「けんか」の繰り返しで毎日にぎやかです。あだなは「ともぞう」。1978年生まれ。

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