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週刊高知の子どもニュース 2020年12月13~19日

寒さが一段と増し、冬休みまでもうすぐ。今年は新型コロナウイルスルの影響で、いつもとは違う年末年始になりますね。

「いつもと違う形」でも楽しんだのが、南国市の稲生小学校の 6 年生たち。毎年、収穫した米を使ってロング巻きずしを作っていますが、今年は感染防止のため 1 人 1 本に。記録への挑戦はできませんでしたが、卒業の思い出になりました。

2020 年 12 月 13 ~ 19 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。

大豊町の児童28人が販売体験 町の魅力発表も

多くの住民の前で太刀踊りを披露する児童(大豊町穴内)
多くの住民の前で太刀踊りを披露する児童(大豊町穴内)

(高知新聞 2020 年 12 月 13 日朝刊より)

高知県長岡郡大豊町杉のおおとよ小学校の5、6年生28人がこのほど、全校児童が手掛けたコメや野菜、ゆず酢などを町内で販売し、授業で学んだ地域の歴史や魅力なども発表した。

町をPRする体験学習「おおとよ家(や)」として、例年は高知市のひろめ市場で販売や発表を行っている。今年は新型コロナウイルスを考慮し、6日に同町穴内の直販所と大田口の町総合ふれあいセンターで行った。

直販所では集まった多くの保護者や住民を前に、児童が寺内地区に伝わる太刀踊りを披露。続いて野菜などを販売し「頑張って作りました」と元気に呼び掛けていた。また総合学習で調べた杉の大杉や碁石茶、吉野川などについて、クイズ形式も交えて発表した。

住民らは「よう調べちゅう」「うちらも知らんかった」と感心。5年生の中川煌牙君(11)は「大豊町はすごい所なんだって伝えられて良かった」と笑顔で話していた。(竹内将史)

児童と住民で巻きずし作り 南国市の稲生小

児童が住民と協力して取り組んだ巻きずし作り(南国市の稲生小学校)
児童が住民と協力して取り組んだ巻きずし作り(南国市の稲生小学校)

(高知新聞 2020 年 12 月 14 日朝刊より)

高知県南国市の稲生小学校でこのほど、6年生16人と住民、保護者ら約20人が協力して巻きずし作りを体験した。児童らは「卒業の思い出ができた」と喜び、長年活動を支えてくれている住民に感謝の言葉を贈った。

稲生小学校では2003年から毎年、食育や地元との交流にと、児童が田植えして収穫した米を使って20メートルを超えるロング巻きずし作りに挑戦している。今年は新型コロナウイルス感染防止を考慮し、1人1本ずつの巻きずし作りに変更された。

児童たちは11日、のりの上に酢飯を広げて均等にのばし、ホウレンソウ、ニンジン、かんぴょう、卵焼きを並べた。地元の女性陣からアドバイスを受けながら、慎重に巻いて完成させた。

行事では、児童から住民に向けたビデオメッセージの上映や感謝状の贈呈も。児童らは「米の面倒を見てくれたり、行事を手伝ってくれたりしてありがとう」「巻きずしはすてきなクリスマスプレゼントです」「来年は最長記録にチャレンジしてください」と、日頃のサポートへの感謝を伝えていた。(小笠原舞香)

土佐中3年の三浦さん 新聞感想コンクールで全国一に

(高知新聞 2020 年 12 月 15 日朝刊より)

「京アニ事件主治医の記録」命の重み知り生き方決意
新聞記事を読んで家族らと話し合った感想をつづる「いっしょに読もう!新聞コンクール」の中学生部門で、高知市の土佐中学校3年、三浦友愛(ともえ)さん(15)が、全国からの応募2万4616点の中から最優秀賞に輝いた。新聞コンクールでの最優秀賞は高知県の生徒で初めて。主催する日本新聞協会が14日、発表した。

三浦さんが取り上げたのは、36人の死者を出した京都アニメーション放火事件について共同通信が配信した連載記事「容疑者救命 京アニ事件主治医の記録」(高知新聞の5月28~30日朝刊に掲載)。

容疑者の動機を知りたいと思っていた三浦さんは、記事を読む中で、被害者を救いたいとの思いとは裏腹に、容疑者の治療に携わることになった医師が、葛藤を抱えながらも力を尽くした姿に感動する。

容疑者の言葉から生活状況や成育過程に思いを巡らせ、社会が抱える問題にも目を向けた。筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の嘱託殺人事件に関わった医師の記事なども読み、母の慶子さん(55)と命との向き合い方、その重みについて話し合ったという。結びには「限りある命に向き合う時、その命の1%の可能性を信じ、全力を尽くせる人間になりたい」という決意を盛り込んだ。

審査では、記事を通じて現代社会が抱える問題の本質を捉え、自らの生き方への決意につなげた点が高く評価された。

三浦さんは2015年に最優秀賞に次ぐHAPPY NEWS賞に選ばれるなど、これまで3度の入賞歴がある。全国一となった今回の受賞を「思いもよらないことで、すごく驚いた。文章を書くことに、多少は自信が付いたかな」とはにかんだ。

小学校低学年のころから新聞を毎日読み続けており、「ネットでは自分の興味があることしか目に入らないが、新聞にはいろんな視点の記事、他人の意見があり、いろんな社会を知ることができる」と意義を話した。

このほか、高知県からは奨励賞に土佐中学校3年の沢田実(みのり)さん(15)が選ばれた。

11回目となったコンクールには、全国と海外の小中高生らから計5万7977点の応募があり、最優秀賞(小中高各1点)、優秀賞(同各10点)、奨励賞(120点)を選定した。(岡林知永)

絵本で優しさ学ぶ 土佐清水市の清水小で人権教室

絵本の感想を発表する児童ら(土佐清水市幸町の清水小学校)
絵本の感想を発表する児童ら(土佐清水市幸町の清水小学校)

(高知新聞 2020 年 12 月 15 日朝刊より)

高知県土佐清水市幸町の清水小学校でこのほど、人権教室が開かれ、3年生約50人が絵本を通して仲間を思いやる大切さを学んだ。

高知地方法務局四万十支局と四万十人権擁護委員協議会が10日の「世界人権デー」に合わせ企画。土佐清水市の人権擁護委員7人が講師を務めた。

教室では土佐清水市の絵本作家、ひさまつまゆこさんの絵本「やさしいかいじゅう」を同委員が朗読。仲間外れにされた6本足の“かいじゅう”が優しさを持ち続け、森の動物たちと打ち解けていく物語を、BGMに合わせ披露した。

児童は「かいじゅうがみんなに木の実をあげたところが1番良かった」「最初はみんなに嫌われていたけど、一気に友達ができて良かった」などと感想を発表。人権擁護委員は「お互いに認め合うことが大事」などと語り掛けていた。(山崎彩加)

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ココハレ編集部

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部員は高知新聞の社員 6 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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