浜田知事が「イクボス」宣言
高知県の浜田省司知事が「イクボス宣言」をしました。「イクボス」とは、部下の仕事と家庭の両立を後押しする上司のことです。宣言することで、県庁内で育休を取得しやすい職場づくりに取り組み、県庁以外への広がりも期待しているそうです。
2018 年の高知県内の男性の育休取得率はわずか 7.6 %。育児や家事では女性の負担が大きくなっています。「育休を取って、幼いわが子との時間を楽しみたい」というお父さんも少なくないはず。浜田知事のイクボス宣言がどこまで浸透するか、注目です。
浜田知事が「イクボス」宣言 男性に育休取得促す
(高知新聞 2020 年 4 月 2 日朝刊より)
県庁の男性職員の育児休業取得を促そうと、浜田省司知事は 1 日、部下の仕事と家庭の両立を後押しする上司を目指す「イクボス宣言」をした。
この日、幹部約 150 人を前に新年度の訓示を述べた後、「育休を取得しやすい職場づくりに本気で取り組む」と表明。「職員の仕事と家庭の両立を支援し、自らも仕事と私生活の充実に取り組む『イクボス』になる」と打ち上げた。
県は、2019 年度に 9.3 %だった男性職員の育休取得率を、22 年度末に 30 %、2年後には 50 %とするプランを策定。県以外への広がりも期待して、「宣言」に至ったという。
その後の取材で、自らの子育てを「反省の一字。激務に追われて…」と苦笑いで振り返った浜田知事。「部局ごとに目安を持ってもらい、計画的に取得率を上げる仕掛けを考えたい」と意欲を見せていた。(大山泰志)