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2月19、20日は中学入試。受験生の新型コロナウイルスの感染対策は?

2 月 19、20 日は高知県内の国公私立 11 校で中学入試が行われます。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、感染した場合に受けられる追試や後期試験のない学校もあり、小学校を自主的に休ませるなどの対策を取っている家庭もあるとのことです。

県内では国公立大の 2 次試験、公立高校入試と続きます。受験生のいるご家庭は大変なことと思います。万全の体調で、夢に向かって挑戦できますように。

感染すれば努力無駄に...不安渦巻くコロナ下の中学入試 高知県内、2校は追試なし 小学校休む家庭も

中学入試へ向け、追い込みに余念がない子どもたち。コロナ感染への不安とも戦う(高知市はりまや町3丁目の進学塾「土佐塾」)
中学入試へ向け、追い込みに余念がない子どもたち。コロナ感染への不安とも戦う(高知市はりまや町3丁目の進学塾「土佐塾」)

(高知新聞 2022 年 2 月 15 日掲載)

新型コロナウイルスのオミクロン株が猛威を振るう中、受験生らの不安が渦巻いている。高知県内では19日以降に国公私立中学、国公立大2次、公立高の入試が続くが、中学入試では感染した場合に受けられる追試がない学校も。受験生や保護者は「感染すれば努力が無駄になる。怖い」と話し、小学校を休む動きも出ている。

県内の中学受験は19、20日に国公私立11校が予定。うち高知、土佐塾、土佐女子、明徳、清和女子は以前から後(Ⅱ)期試験(26日)があり、前期を受験できなかった児童も受け直しができる。さらに、「すべての受験生に機会を与えたい」と後期に対する追試を構える学校もある。

県立の国際、中村、安芸の3中学はコロナ対応として、3月5日に初めて追試を実施する。後期試験のない高知大付属も「相談があれば個別に対応する」としている。

一方で例年、受験生が最も多い土佐と学芸は「本試験と追試験の公平性が担保できない」(土佐)、「業務的に余裕がない」(学芸)として追試を行わない。

「合格より、まずは受験会場のスタート地点に立てることを祈るしかない」「受けて落ちたなら、まだ納得できる。2年間の頑張りの成果を出せなかったら悔しいと思う」。中学受験に臨む子を持つ親は、そう口をそろえる。

県内のコロナ感染者数は中学受験1カ月前の1月21日に3桁を突破。2月11日には過去最多の310人となるなど、収束の見通しが立っていない。

児童生徒の感染も多く、14日までの10日間で感染者計2354人に対して337人と、全体の14%程度を占めており、学級閉鎖や休校となった学校も少なくない。

そうした中、各家庭は手洗い・うがいの励行はもちろん、「人混みを避けるため、今年に入ってからは外食や外出は控えている」「スーパーに行く頻度を減らすため、買いだめをしている」と、それぞれに対策を取る。

高知市内のある母親(42)は、数日前に夫が県外での仕事から帰ってきたが「空港からホテルに直行してもらった。検査で陰性が出るまでは帰って来なくていいと言ってある」。加えて「もし子どもが感染して、友達にうつしてしまったら責任を負いきれない」と危惧する。

その防衛策として、小学校を自主的に休ませているという家庭も。ある母親は「残り少ない学校生活だから行かせるつもりだったけど、学校で感染者が出たから」と試験前の1週間ほど休ませる決断をしたという。

同市内の小6男子は「言われなくても手洗い・うがいはしてるし、家族でスーパーに行っても車で待っている。行くのは塾だけ」と話す。

同市内の進学塾では、3密対策に教室の窓を開けて学習中。コートやダウンジャケットを羽織ったままの子もおり、予想問題に真剣な表情で取り組んでいた。休み時間も友達と大声で話すことはなく、家でも「時々、自分で窓を開けて換気をしている」などと自衛の意識は高い。

小6女子は「お父さんもずっと飲み会には行ってなくて、みんなが支援してくれているのを感じる。ベストの力を出して受験できるよう、まず健康を大事にしたい」。男子も「まだ合格の自信はないけど、夢への一歩と思ってこの1週間、最後の追い込みをする」と意気込んでいた。国公立大の2次試験は25、26日、県内の公立高入試は3月3、4日。〝勝負の日〟まで、受験生らの心配は尽きない。(宮崎順一、玉置萌恵)

この記事の著者

ココハレ編集部

ココハレ編集部

部員は高知新聞の社員 6 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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