大月小学校の6年生が風力発電について学びました|週間高知の子どもニュース(2022年3月5~11日)
東日本大震災の発生から 11 年となった今週、土佐くろしお鉄道の宿毛―土佐佐賀間を往復する貸し切り列車内では防災教室が開かれました。
大月小学校の 6 年生たちは大月町の風力発電所、大洞山ウィンドファームを訪問。風車や発電の仕組みを学び、地域の再生可能エネルギーについて考えました。
2022 年 3 月 5~11 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。
目次
くろ鉄貸し切り列車内で親子連れら防災学習、車両から避難訓練も 宿毛―土佐佐賀間
(高知新聞 2022 年 3 月 7 日掲載)
土佐くろしお鉄道の宿毛―土佐佐賀間を往復する貸し切り列車内で6日、防災教室が開かれた。四万十市や宿毛市などの親子連れら約40人が参加。自治体の取り組みなどを学習し、車両からの避難訓練も行った。
県と四万十市、宿毛市、幡多郡黒潮町、同鉄道でつくる実行委員会の主催。若い世代に各地域の環境を車窓から見た上で、防災に興味を持ってもらおうと企画された。
午前10時に宿毛駅を出発。県職員が松田川水系の堤防補強などについて説明したほか、四万十市職員が考えた「防災早口言葉」で踊り、黒潮町職員が津波対策を紹介するなどした。
地震によって列車が線路上に停止したことを想定した避難訓練も。スロープやはしごを使って脱出した宿毛小学校6年の女子は「来年から列車で中学校に通うので、避難の仕方が分かって良かった」と話していた。(今川彩香)
風車タワー内部を見学、大月小児童が風力発電学ぶ 大月町の大洞山ウィンドファーム
(高知新聞 2022 年 3 月 8 日掲載)
地域の再生可能エネルギーについて考えようと、幡多郡大月町弘見の大月小学校の6年生26人がこのほど、同町鉾土の風力発電所、大洞山ウィンドファームで風車や発電の仕組みを学んだ。
同町ではグリーンパワーインベストメント(GPI、東京)が大洞山など2カ所で風力発電所を運営。環境教育への活用に向け、町と同社は昨年11月、幡多地域の教員らを大洞山に招いて勉強会を開催していた。
4日、町まちづくり推進課の職員と発電所職員が同校を訪れ、町に風車が立った経緯や風車の仕組みについて解説。児童らは大洞山に移動し、風車のタワー内部を見学した。
カメラを持った職員が、約85メートルのタワー先端にある発電機などの収納部まで上り、発電機の様子や上からの景色をふもとの児童らに中継。児童は「すごい!」と興奮気味にモニターを見つめ、土居慈季君(12)は「タワーの中を見たのは初めて。いつか上ってみたい」と話していた。(新妻亮太)
吉川小学校ブラバンが3月27日に演奏会 香南市
(高知新聞 2022 年 3 月 9 日掲載)
香南市の吉川小学校の児童らでつくる金管バンド「よしかわキッズブラス」が27日、同小体育館で2回目の演奏会「しおさいコンサート」を開く。今回は近隣の赤岡中学校吹奏楽部とジャズバンド「ジュニアスイング香我美」をゲストに迎え、コロナ下でも音楽を届けたいと、力強い演奏を披露する。
「よしかわキッズブラス」は2016年結成。吉川小のほか野市、野市東小の1~6年の計17人が、元吉川小校長の村神多賀良(たから)さん(64)らの指導の下、週2回練習している。赤岡中学校吹奏楽部員のバンドOBも「ジュニアサポーター」として共に活動し、運動会や地域のイベントなどで演奏してきた。
コロナ感染拡大で2年前の初コンサートは延期に。その後も練習時間が限られる中、メンバーは練習を重ね、曲のレパートリーを増やしてきた。今回は県内の感染状況をみながら練習、本番と感染対策を講じて開くことにした。
部長の吉川小6年、松木一晟(いっせい)君(12)は「音楽が好きで、仲間と演奏するのが大好き。心を合わせて元気を届けたい」と意気込んでいる。
午後2時開演。入場無料。「栄光の架橋」「手のひらを太陽に」などを演奏予定。(上野芙由子)