2022年2月22日。2が6個並んだ日に、双子の赤ちゃんが生まれました!
7個目の2!高知市で生まれた双子・奈沙ちゃんと沙弥ちゃん
2022 年 2 月 22 日。2 が 6 個も並び、「スーパー猫の日」と盛り上がったこの日、高知市で双子の赤ちゃんが生まれました。
政岡奈沙(なさ)ちゃんと沙弥(さや)ちゃん。自分たちが 7 個目の「2」になった…という自覚はもちろんなく、お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃんに囲まれ、すくすくと育っています。
「3人目を」と思っていたら、まさかの双子でした
政岡さん一家は 6 人家族。父親の浩平さん、母親の三沙子さん、4 歳の長男・春杜(はると)君、1 歳 11 カ月の長女・芽玖(めぐ)ちゃんがいます。
芽玖ちゃんの誕生後、「 3 人目を」と考えた浩平さんと三沙子さん。妊娠に気付いて産婦人科を受診し、双子だと告げられた時は「全く予想してなくて…衝撃でした」。
双子の妊娠は「おなかが膨らむ速さがこれまでと全然違った」そう。薬剤師として働いていた三沙子さんは「妊娠 7 カ月ぐらいからしんどくて。『もう臨月?』という感じ」。仕事は早めに休むことになりました。
双子などの「多胎児」を妊娠した場合、早めに入院して母子の経過を見ます。三沙子さんは 9 カ月ぐらいから動くのがさらにしんどくなりましたが、春杜君と芽玖ちゃんのことも考え、できるだけ自宅で過ごすことに。浩平さんはもちろん、両家のおばあちゃんたちも“総動員”で乗り切ることにしました。
出産は予定帝王切開となり、医師から告げられた日は「 2 月 22 日」。「 2 が並ぶ日だ」と思いましたが、双子の場合は予定日を待たずに出産となることも少なくないそう。あまり気にせず過ごしました。
予定日の 2 週間前に入院し、2 月 22 日を無事迎えた三沙子さん。午前 10 時過ぎ、奈沙ちゃん、沙弥ちゃんが誕生しました。
想像をはるかに超えていた双子育児
2 が 6 個並ぶ日は、鎌倉時代の 1222 年 2 月 22 日以来、800 年ぶり。世間が「スーパー猫の日」と盛り上がり、かわいい猫の写真や動画がテレビやSNSで流れる中、政岡さん一家は「 7 個目の 2」となった奈沙ちゃん、沙弥ちゃんの誕生で喜びにあふれました。
出生体重は奈沙ちゃんが 2834 グラム、沙弥ちゃんが 2788 グラム。経過も順調で、三沙子さんと一緒に退院しました。
双子の育児について事前に調べていた浩平さんと三沙子さんは「想像をはるかに超えていました」。
双子で生まれた赤ちゃんは、1 人で生まれた赤ちゃんよりも 1 回の授乳の量が少ない場合があり、退院後は 2 人分の頻回授乳に終われました。「授乳とおむつ替えで、最初は本当に睡眠時間がほぼゼロでした」
電動スイング、一人でミルクが飲める授乳クッションなどの便利グッズを積極的に取り入れながら、「 2 人同時に泣かれたら無理なので、諦めてます」。
三沙子さんの産後の回復、春杜君と芽玖ちゃんのお世話も考え、出産後も大人たちの“総動員”は続いています。浩平さんは仕事を調整して早めに帰宅。両おばあちゃんも料理やお風呂などを担当し、一家を支えています。
三沙子さんは現在 40 歳。「無事生まれてくれてほっとしていますが、高齢出産なので体力の限界も感じていて。大人の手があるのは本当にありがたい」と語ります。
きょうだいで仲良く助け合いながら、大きくなってね
最近は奈沙ちゃんと沙弥ちゃんの授乳間隔が少し落ち着き、細切れながら 3~4 時間寝られるようになりました。双子を対象にした訪問看護も始まり、三沙子さんは少しだけ自分の時間を持てるようになりました。
兄の春杜君は先天性の病気で、障害があります。芽玖ちゃんは 2 歳を前にイヤイヤ期が始まり、妹たち誕生という変化に戸惑っているところもあります。これからの子育てがどうなるか…という思いはありますが、家族みんなで支え合っていこうと、浩平さんと三沙子さんは心に決めました。
「予想外の 4 人育児になりましたが、子どもたちに恵まれて本当にうれしい。きょうだいで仲良く助け合いながら、大きくなっていってもらえたらと願っています」