子育て
アイコン:子育て

春の運動会で子どもの笑顔がはじけました!|週刊高知の子どもニュース(2022年5月21~27日)

春の運動会で子どもの笑顔がはじけました!|週刊高知の子どもニュース(2022年5月21~27日)

今週は高知市のほとんどの小学校で春の運動会が開かれ、青空の下で子どもたちの笑顔がはじけました。

土佐市新居地区の少年野球チームが 13 年ぶりに復活しました。1 ~6 年生の 14 人が元気に白球を追う「土佐南ビッグワン」です。地元にはうれしいニュースで、子どもたちも「笑顔になれて、すごく楽しい」とやる気に満ちています。

2022 年 5 月 21 日~ 27 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。

高知市2園の園児が田植え

田植えを楽しむ園児たち(高知市大津乙)
田植えを楽しむ園児たち(高知市大津乙)

(高知新聞 2022 年 5 月 21 日掲載)

高知市大津乙の芸術学園幼稚園の年長組56人が20日、園の近くの田んぼで田植えなどを楽しんだ。

同園のバス運転手、猪谷英代さん(68)が借りている田んぼで食育の一環として、毎年実施している。姉妹園の桜井幼稚園(同市桜井町1丁目)の年長組40人も参加した。

しずしずと泥に足を沈めた園児は、すぐに慣れた様子。ドプン、ドプンと駆け回り、顔に泥がついてもお構いなし。猪谷さんに「苗は鉛筆を持つよう」と教わった後、約千平方メートルの田に順番に植えていった。

バランスを崩して転ぶ子どももおり、にぎやかに作業。園児は「足が、チョコがかかったみたいになった」「給食で食べるのが楽しみ」と喜んでいた。

コメは9月下旬に収穫するという。(玉置萌恵)

四万十川の生物 窪川小児童調査 四万十町

四万十川で捕まえた生き物を観察する窪川小学校の児童ら(四万十町大井野)
四万十川で捕まえた生き物を観察する窪川小学校の児童ら(四万十町大井野)

(高知新聞 2022 年 5 月 21 日掲載)

高岡郡四万十町の窪川小学校4年生44人が19日、同町大井野の四万十川で水生生物調査を行い、捕まえた川虫などから水質を調べた。

県と四万十川流域5市町でつくる四万十川財団が環境学習として実施。財団職員から水生生物と水質との関係の説明を受けた児童らは、川の石を裏返して「おったー」「これ何?」と大はしゃぎしながら、網で生き物を採取した。

見つけた稚魚やヤゴなど13種類を、生息する水質で10段階に分類。カワゲラやヒラタカゲロウなど、大半は清流度の高い川に生息する生き物と分かり、「きれいな川」と判定された。

高林緋葉里(ひより)さん(9)は「いろんな虫や魚がいて、豊かな環境が守られていると思った。皆できれいな川を保ってほしい」と話していた。(小林司)

嶺北中生が間伐 森林保全を学ぶ 本山町

間伐作業をする嶺北中学校の生徒たち(本山町北山丙の雁山)
間伐作業をする嶺北中学校の生徒たち(本山町北山丙の雁山)

(高知新聞 2022 年 5 月 22 日掲載)

森林保全の大切さを学ぼうと、長岡郡本山町本山の嶺北中学校の3年生11人が20日、町中心部からほど近い雁山(がんざん)の町有林で間伐作業を体験した。

同校が取り組む地域貢献をテーマにした総合学習の一環で、間伐は初挑戦。3班に分かれた生徒たちは、自伐林家や地域おこし協力隊員らの指導の下、高さ約20メートルのスギやヒノキにノコギリで切り込みを入れる作業を体験した。

「刃を動かすストロークを大きくすると切りやすいよ」などとアドバイスを受けながら作業。1時間半ほどで木がばりばりと音を立てて倒れると、「よっしゃー、やったやった」と喜んでいた。

チェーンソーを使い3分ほどで切り倒す自伐林家の手際の良さには、「めちゃめちゃ早い」と驚いていた。3年の小笠原咲姫さん(15)は「ノコギリが思ったより重くて、真っすぐ切るのが難しかった。間伐を進めてきれいで明るい山になってほしい」と話していた。(谷沢丈流)

高知市の小学校で春の運動会、児童の笑顔はじける 競技に汗流し、マスク姿で声援

晴天の下、元気に汗を流す児童たち(高知市一宮東町1丁目の一宮東小)
晴天の下、元気に汗を流す児童たち(高知市一宮東町1丁目の一宮東小)

(高知新聞 2022 年 5 月 23 日掲載)

高知市のほとんどの小学校で22日、春の運動会が開かれ、青空の下で子どもたちの笑顔がはじけた。

一宮東小では新型コロナウイルス感染対策のため、保護者の参観を各家庭2人までに制限。密になる競技を減らし、午前中に終わるよう短縮して開いた。

児童たちは赤白に分かれて、100メートル走や玉入れ、ダンスなどに汗を流し、競技中以外はマスクをして声援を送った。閉会式で宮地秀徳校長が「2週間の練習の成果は出せましたか?」と声を掛けると、「はいっ!」と元気に返事。白組優勝が発表され、惜しみない拍手を送った。

6年で白組団長の高橋奏太君(11)は「最後の運動会、すっごい楽しかった。団長として大きい声で応援できて、力を出し切れた」と笑顔で話していた。(玉置萌恵)

桂浜水族館キャラ「おとどちゃん」が運動会で奮闘 高知市浦戸小

浦戸小の運動会に参加した「おとどちゃん」(高知市浦戸)
浦戸小の運動会に参加した「おとどちゃん」(高知市浦戸)

(高知新聞 2022 年 5 月 23 日掲載)

4月に6歳を迎え、高知市の浦戸小学校に〝入学〟した桂浜水族館(同市)の公式キャラクター「おとどちゃん」が22日、同校の運動会に参加し、青空の下で全校児童46人と楽しく汗を流した。

児童らも、おとどちゃんのために特別競技「I らぶ えさ」を考案。磁石付きの手作りの魚を1年生7人が竿(さお)で釣り上げ、10メートルほど離れて待つおとどちゃんの弁当箱まで笑顔で運んだ。

おとどちゃんは1年生の100メートル走で3位に入る激走を見せ、児童らは「速い~」と歓声。赤組チームに加わっての玉入れでも勝利し、児童たちとハイタッチで喜び合った。

1年の河添葉央稀(やなぎ)さん(6)は「おとどちゃんはめちゃくちゃ足が速い。今度はおにごっこして遊びたい」と目を輝かせていた。(乙井康弘)

土佐清水市・幡陽小の鼓笛隊が存続ピンチ 全校11人、23年春に6人卒業

練習の成果を発揮し、元気いっぱい演奏を披露する児童たち(土佐清水市の幡陽小学校)
練習の成果を発揮し、元気いっぱい演奏を披露する児童たち(土佐清水市の幡陽小学校)

(高知新聞 2022 年 5 月 25 日掲載)

高知県土佐清水市大岐の幡陽小学校で約55年続く鼓笛隊が存続の危機に立っている。全校児童11人で活動するが、6年生6人は来春卒業。人数不足で活動終了となる恐れもあり、児童らは「ずっと続いてほしい」と願いながら、このほど久々にパレードを披露した。

かつて同市内では、同校や清水小、窪津小(休校中)などで鼓笛隊が活動していた。しかし児童数の減少などで姿を消し、唯一残ったのが幡陽小。運動会や高齢者施設での交流、各種イベントなどで演奏し、地域の顔として親しまれてきた。

近年は新型コロナウイルス禍で活動の場が減っていたが、音楽の授業などで太鼓や小太鼓、シンバルやキーボードなどの楽器を練習。22日の運動会で半年ぶりに披露した。

おそろいの赤いベストにベレー帽姿で登場した2~6年生の11人は、指揮者の笛に合わせて行進し、「きらきら星」「線路は続くよどこまでも」などを演奏。最後に指揮の野村光希君(11)=6年=が「伝統を引き継ぐことができてよかった。これからも幡陽をよろしくお願いします」とあいさつし、保護者や住民から温かい拍手が送られた。

シンバルを担当した三好優希菜さん(11)=6年=は「鼓笛はみんなで演奏できて楽しいし、音がそろうとうれしい。今日は上手にできた」とにっこり。

同校を卒業した父、隆一さん(52)も鼓笛隊でシンバルを担当したそうで「娘が同じ楽器をやってくれて感慨深い」としんみり。「鼓笛はみんなの誇り。なくなってほしくないですね」と願っていた。(小笠原舞香)

「復興ヒマワリ」咲いて 土佐市の3校児童種まき

「はるかのひまわり」の種を植える高石小児童(土佐市中島)
「はるかのひまわり」の種を植える高石小児童(土佐市中島)

(高知新聞 2022 年 5 月 26 日掲載)

1995年の阪神大震災で亡くなった少女の名をとり、復興の象徴とされる「はるかのひまわり」を咲かそうと、土佐市内3小学校の児童が25日、計約1300粒の種をそれぞれ校内などに植えた。

震災当時11歳だった神戸市の加藤はるかさんの自宅跡に咲いたヒマワリが由来で、種を配布する活動が全国に広がった。土佐市では青少年育成高石地区協議会のメンバーが2013年に東日本大震災の被災者から種を譲り受け、高石小の児童らと栽培してきた。

今年はさらに防災の絆を広げようと、新居、宇佐小にも種を配布。パチンコの「ダイナム高知土佐店」も地域貢献活動として協力し、プランターや土を用意した。

高石小ではこの日、1、2年35人と地元園児が学校近くの休耕地に約600粒の種をまいた。2年の国繁絵菜さん(7)は「大きく育って種もいっぱいできてほしい」。同協議会の国則英機会長(78)は「台風や鳥の被害を受けると思うが、なんとか大輪を咲かせてもらいたい。防災教育のため、他にも広げたい」と話していた。(谷川剛章)

ヒラメ大きく育て 児童らが稚魚放流 大月町

ヒラメの稚魚を放流する児童ら(大月町大浦)
ヒラメの稚魚を放流する児童ら(大月町大浦)

(高知新聞 2022 年 5 月 26 日掲載)

幡多郡大月町の大月小学校の1年生16人と漁業関係者らが25日、町内2カ所でヒラメの稚魚計約1万1500匹を放流した。

町と2漁協の放流事業で、グレやイサギなど魚種を変えながら毎年行っている。同町大浦の尾浦漁港では、町が水産資源の大切さを学んでもらおうと児童を招待した。

県宿毛漁業指導所の職員が、ヒラメの生態をクイズ形式で紹介。すくも湾漁協が体長8センチほどの稚魚が入ったバケツを用意し、子どもたちが約9500匹を次々と海に放していった。宮崎千(せん)君(7)は「元気に大きくなって帰ってきたヒラメを食べたい」と話していた。

また同町橘浦の沖合では、橘浦漁協の関係者らが約2千匹を放流した。(坂本出)

農家の指導受けナスなど苗植え 安芸市の市立安芸中

ナスやピーマンの苗を植える生徒(安芸市西浜の市立安芸中学校)
ナスやピーマンの苗を植える生徒(安芸市西浜の市立安芸中学校)

(高知新聞 2022 年 5 月 26 日掲載)

高知県安芸市西浜の市立安芸中学校の1年生26人が24日、地元農家の指導を受けて校内の畑に特産のナスなどの苗を植えた。

同校では、地域学習の一環で3年前から生産者やJA高知県の職員を講師に招いて栽培を体験している。

今年はナスとキュウリ各20本、ピーマン10本を植え付け。生徒らは青空の下、生産者から「苗の上から土をかぶせないように」「支柱は斜めに挿して」と教わりながら丁寧に作業していた。

7月に収穫し、調理実習でナスのたたきなどを作る。古井希誉良(きよら)さん(12)は「支柱の挿し方にも工夫があるのを知って面白かった」と話していた。(宮内萌子)

土佐市新居の少年野球、13年ぶり復活 「笑顔で楽しく」モットーに

土佐市新居に復活した「土佐南ビッグワン」。「野球が楽しい!」とやる気満々だ(同市新居)
土佐市新居に復活した「土佐南ビッグワン」。「野球が楽しい!」とやる気満々だ(同市新居)

(高知新聞 2022 年 5 月 27 日掲載)

土佐市新居地区の少年野球チームが13年ぶりに復活した。1~6年計14人が元気に白球を追う「土佐南ビッグワン」。県内の野球人口が減る中、地元にはうれしいニュースで、子どもたちも「笑顔になれて、すごく楽しい」とやる気に満ちている。

同地区では1978年に「新居ビッグワン」が発足。20人以上在籍した年もあるが、徐々に部員が減り2009年を最後に単独チームが組めなくなった。宇佐地区と合同チームをつくるなどした後、16年には少年球児がいなくなった。

県軟式野球連盟などによると、県内の少年野球チームは30年ほど前に100を超えていたが、現在は約60に激減。いったんなくなったチームが再始動することは珍しいという。

復活のきっかけは2年前。現監督の吉野泰弘さん(38)と妻、咲さん(39)が長男、大和君(8)=新居小2年=と公園で野球をしていると、近所の子たちが「僕もやりたい」と次々〝参戦〟してきた。

昨年5月、チームが組める人数が集まり、吉野さんが「練習やろうか」と提案。「野球部が欲しい」との保護者の声もあり、打つ、投げる、捕るの基本を教え始めた。

宇佐と吾川郡いの町の4人を含むチームは週2回の練習を続けてきた。今年2月には初の対外試合を行い、公式戦に出場するため、同連盟と県小学生野球連盟に登録した。

新居は、野球熱に加え、地域の結びつきも強い地区。「野球部が復活するなら」と、住民から道具購入費など約30万円が寄付された。また、30~40代の〝おんちゃん〟たちもコーチとして汗を流している。

高知大学野球部出身で、関西の独立リーグでのプレー経験もある吉野さん。ミスは叱らず、ナイスプレーはよく褒めるチームづくりを心掛けている。主将の近沢瑛多君(11)=新居小6年=は「練習が本当に楽しい。みんな少しずつうまくなってる。県で1番を目指す」。吉野さんは「地域の方々に感謝し、野球好きな子を増やすことで新居を元気にしたい」と話している。(谷川剛章)

 

高知の子どもたちや教育に関するニュースは高知新聞PLUSでご覧いただけます。こちらから

この記事の著者

小笠原雄次

小笠原雄次

息子と娘はすでに成人。孫ができるのはいつになるか。趣味はテニス。体調管理も兼ねてプレイしてます。1963年生まれ。

関連するキーワード

LINE公式アカウントで
最新情報をチェック!

  • 週に2回程度、ココハレ編集部のおすすめ情報をLINEでお知らせします。

上に戻る