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南国市・稲生小学校の児童が1時間雨量180ミリの雨を体験しました|週間高知の子どもニュース(2022年6月18~24日)

南国市・稲生小学校の児童が1時間雨量180ミリの雨を体験しました|週間高知の子どもニュース(2022年6月18~24日)

高知県内は今週も梅雨らしい天気と蒸し暑さが続きましたが、子どもたちは活発に活動しています。

「こども防災キャンプ」が南国市稲生の稲生小学校で行われました。児童たちが震度 7 の揺れや 1 時間雨量 180 ミリの猛烈な雨を体験しました。

2022 年 6 月 18~ 24 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。

幼稚園フードロス削減を 啓発団体がコンポスト寄贈 高知市

コンポストをかき混ぜる園児と「フードロス高知」代表の武市裕太さん(高知市のもみのき幼稚園)
コンポストをかき混ぜる園児と「フードロス高知」代表の武市裕太さん(高知市のもみのき幼稚園)

(高知新聞 2022 年 6 月 18 日掲載)

廃棄食材の削減に取り組む団体「フードロス高知」が17日、もみのき幼稚園(高知市鳥越)にバッグ型コンポスト6個を寄贈した。

飲食店経営者らが立ち上げた団体で、今年4月からそれぞれの店などで啓発活動をしている。

この日、同市帯屋町1丁目でビストロを営む武市裕太代表(39)が、同園の年長組35人に「フードロスで出たごみを燃やすことで、地球温暖化につながっている」などと、自ら描いたイラストを使って説明した。

その後、園児は豚汁を作って出た野菜の皮や切れ端を、微生物を含んだ土が入ったバッグに入れてまぜまぜ。笑顔で「もったいないき、いつもきれいに食べゆう」「パパやママに今日のことを話したい」と話していた。

同園はできた堆肥を園の畑で使う予定。武市さんは「体験することが教育になる。家族とフードロスについて考えてほしい」と話していた。(川田樹希)

プロ劇団が児童魅了 四万十町・東又小 歌や演技で参加も

児童も舞台に登場した「東京演劇アンサンブル」の公演(四万十町の東又小学校)
児童も舞台に登場した「東京演劇アンサンブル」の公演(四万十町の東又小学校)

(高知新聞 2022 年 6 月 18 日掲載)

子どもたちに生の舞台芸術に触れてもらおうと17日、高知県高岡郡四万十町黒石の東又小学校で劇団「東京演劇アンサンブル」(埼玉)が公演し、迫力あるプロの演技で児童を魅了した。

発想力やコミュニケーション力の育成を目指す文化庁の事業で、同劇団が全国10小中学校の巡回を予定。東又小は本県唯一の公演先に選ばれた。

この日の演目は、戦争から逃れた人々が海賊となって平和や自由を追い求める音楽劇「消えた海賊」。コミカルな展開の中にもロシアのウクライナ侵攻を想起させるような内容も盛り込まれ、体育館に集まった全校児童63人や保護者らを引き込んだ。

事前のワークショップで劇中歌を練習していた児童らは、役者と一緒に歌ったり、舞台でせりふを話したり。劇団員は「大人になって『自由って何だろう』と考える時、この劇を思い出して」と締めくくり、児童や保護者は拍手を送っていた。

演技に参加した6年、池上友太君(11)は「舞台では緊張した。戦争したくない海賊たちが協力し合っていたところに平和を感じた」と話していた。(小林司)

1時間180ミリってどんな雨「こども防災キャンプ」で小学生が体験 南国市の稲生小

1時間180ミリの猛烈な雨を体験する児童(南国市の稲生小学校)
1時間180ミリの猛烈な雨を体験する児童(南国市の稲生小学校)

(高知新聞 2022 年 6 月 20 日掲載)

自然災害について学ぶ「こども防災キャンプ」が19日、南国市稲生の稲生小学校で行われ、児童や住民が地震の揺れや豪雨体験を通じて備えの大切さを確認した。

キャンプは県が各地の学校と連携して2006年から開催している。この日は同校の全児童50人と地元の自主防災組織、住民ら計約150人が参加した。

同校周辺は土砂災害警戒区域に指定されている。また南海トラフ地震の津波で3~5メートル、豪雨時の下田川の氾濫で5~10メートルの浸水がそれぞれ想定されている。

児童は8班に分かれ、起震車や専用装置で最大震度7の揺れや1時間雨量180ミリの猛烈な雨を体験。教室では土砂崩れの映像を見ながら、「土が腐ったような臭いがする」「ゴロゴロと石がぶつかる音がする」などの前兆現象を真剣な表情で学んでいた。

6年の田中慎吾君(11)は「津波など自然災害の恐ろしさが改めて分かった。持ち出し袋を用意するなど備えをしっかりしておきたい」と気を引き締めていた。(海路佳孝)

橋上小児童がアユ放流 宿毛市

(高知新聞 2022 年 6 月 21 日掲載)

宿毛市橋上町の橋上小学校の児童11人が20日、17センチほどのアユ10キロを松田川に放流した=写真。

児童は学校近くの河原でバケツを使って放流。岡林桃杏(もあ)さん(11)=6年=は「かわいかった。川の生き物を守るために、山も大切にしたい」と話していた。

川辺に造った池でアユのつかみ取りなども体験。松田川漁協の寺田洋一組合長(66)は「川を好きになってほしい」と話していた。

親子連れら173人 車内で映画満喫 室戸市

車内から映画を楽しんだドライブインシアター(室戸市室戸岬町)
車内から映画を楽しんだドライブインシアター(室戸市室戸岬町)

(高知新聞 2022 年 6 月 21 日掲載)

室戸市室戸岬町の市中央公園グラウンドでこのほど、ドライブインシアターが催され、親子連れら173人が屋外スクリーン前で車内から映画を楽しんだ。

18日夜、縦約6メートル、横約10メートルのスクリーンが設営され、アニメ映画「みんなあつまれ!ワンダーパーク」を上映。来場者はカーラジオで音声を聞き、想像の世界で奮闘する少女の物語にくぎ付けとなっていた。

佐喜浜小2年の藤本頼人君(7)は「熊などたくさんの動物が出てきて楽しかった」と笑顔。上映作品を選んだ映画監督の安藤桃子さん(40)も娘と来場し「訪れた家族にとって特別な一日になったと思う」とにこやかに話していた。

室戸市の魅力を再発見する「むろとの日(6月10日)」に合わせ、実行委員会が企画した。(板垣篤志)

高知市長浜の特産はユリ 農園がフラワーアレンジ教室、児童が地元産の花生ける

地元産ユリをバランスよく生ける児童ら(高知市長浜の長浜小)
地元産ユリをバランスよく生ける児童ら(高知市長浜の長浜小)

(高知新聞 2022 年 6 月 22 日掲載)

高知市の長浜小学校で21日、地元特産のユリを使ったフラワーアレンジメント教室が開かれた。6年生約75人が「父の日を忘れちょったき、お父さんにあげる」などと、思い思いの飾り付けを楽しんだ。

県産ユリは同市長浜などが主な産地で、切り花の出荷量は全国2位。同校近くの中村農園が昨年から教室を開いており、今回はオランダから球根を輸入して育てたピンクのバンドームを準備した。

バンドームは花粉のない品種で、新型コロナ下でも家庭の需要が高いという。中村慶吾社長は「長浜は海が近くて冬が暖かく、日照時間も長いので高品質なユリができる」と紹介した。

児童は、校区で生花店を営む葛目めぐみさんの助言を受けつつ、上からながめたり下からのぞきこんだり。県産のトルコギキョウやカスミソウとともに、バランスよくスポンジに差した。

初めて生けたという渋谷美里さん(11)は「ピンクの花が好きなお母さんにあげる。びっくりすると思う」とわくわくの様子だった。(蒲原明佳)

大豊町園児がアユ放流

(高知新聞 2022 年 6 月 23 日掲載)

大豊町の大杉保育所(中村大王)と豊永保育所(東土居)の園児計11人が22日、穴内川に15センチほどのアユの稚魚約15キロを放流した=写真。

川に親しんでもらおうと、水資源機構早明浦ダム・高知分水管理所が嶺北各地の河川で毎年実施している。

大杉保育所近くの河原で放流した子どもたちは「すごくぬるぬる」「思ってたよりでかい」。大杉保育所の坂本いちかちゃん(6)は「アユが川に入ってすぐに泳ぎ出したのがすごいと思った」と話していた。

地元名産ラッキョウ、小学生が今年も伝統の学習 香南市吉川 農家減でも脈々と

ラッキョウを収穫する子どもたち (香南市吉川町吉原の吉川小学校)
ラッキョウを収穫する子どもたち (香南市吉川町吉原の吉川小学校)

(高知新聞 2022 年 6 月 24 日掲載)

高知県香南市吉川町の吉川小学校でこのほど、恒例のラッキョウ収穫と酢漬けが行われた。高齢化を背景に栽培農家は減っているが、同校伝統の地域学習として児童らの特産品づくりは脈々と続いている。

吉川町では1970年ごろからラッキョウ栽培が盛んになった。ただ地元住民によると、2006年の香南市合併前に約100戸あった栽培農家は現在3分の1ほど。ケーキなどの加工品づくりを手掛けてきた女性グループ「はま美人を育てる会」も、近年はメンバーの高齢化で活動が困難になっているという。

一方、同校では30年以上前から栽培を継続。今年も5年生12人が植え付けから酢漬け作業までを体験した。児童たちは6月中旬、ラッキョウ農家に教わりながら土の中から茎を掘り出し、鎌や包丁で葉と根をカット。一粒ずつ分け、計45キロを酢に漬けた。

児童は栽培の背景などについても調べ学習しており、山本百音(もね)さん(11)は「ラッキョウが育つ砂地に恵まれ、私たちは運がよかった。作り手が減ってきゆうやったらこれから広めていかないかん」と話していた。

酢漬けは7月以降に販売予定。児童は今後に向けてラッキョウの新たなレシピも考案中という。(深田恵衣)

マンホールトイレ設営を春野西小児童が体験、災害に備え訓練 高知市

実際にマンホールトイレに座った児童たち(高知市春野町弘岡中の春野西小)
実際にマンホールトイレに座った児童たち(高知市春野町弘岡中の春野西小)

(高知新聞 2022 年 6 月 24 日掲載)

災害に備えてマンホールトイレの設置を進めている高知市は23日、同市の春野西小学校で児童らと設営体験を行った。

災害時にマンホールのふたを外して便器を置き、排せつ物を浄化槽に落とす仕組み。市は2021年度から5年間で39避難所に導入予定で、初年度には8カ所で工事を完了。このうち同小では校内2カ所の旧浄化槽を活用し、組み立て式の個室トイレ10基を導入した。トイレは敷地内の倉庫に保管される。

この日は6年生38人が参加し、トイレのパネルを開いて組み立てを手伝ったり、実際に便座に座ってみたり。市の担当者らに「千人が2週間使える」と教わると、児童はマンホールの中をのぞき込んで「思ったより浅い」とびっくり。「流す水はなくならないの」「臭いはしない?」との質問に、担当者らは「災害用の井戸やプールの水でまかなえる」「用を足す時だけ中のふたが開くから、見えないし臭わない」と答えていた。

野中志優(しゆう)君(11)は「組み立てに工具はいらないし、水を流すのも(手動)ポンプ。シンプルなのがいい」。西村海音(かいと)君(11)は「思ったより早くできた。子どもでも作れそう」と話していた。(玉置萌恵)

 

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この記事の著者

小笠原雄次

小笠原雄次

息子と娘はすでに成人。孫ができるのはいつになるか。趣味はテニス。体調管理も兼ねてプレイしてます。1963年生まれ。

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