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【イチ押しニュース】高知のパパは家事・育児に積極的!?夫の家事関連時間の増加を表す調査結果が発表されました

総務省が 5 年ごとに調査・公表している社会生活基本調査で、高知県の父親の家事、育児に従事する時間が大幅に増加したことが分かりました。高知では家事、育児に積極的な男性が増えている?!

調査結果を見ると、県内の 6 歳未満の子どもがいる家庭では、夫の家事関連時間が前回( 2016 年)から 1 日当たり 1 時間 9 分増加。特に変化が大きいのは育児時間で、前回から 48 分増加の 1 時間 34 分。夫と妻の差は依然大きな開きがあるものの、全国平均と比較しても 29 分長いということになります。

パパの家事、育児参加への意識向上がうかがえる結果ではないでしょうか。

高知のパパ、家事育児に熱心!? 国の生活調査、5年で1時間増 でも、妻とは依然大きな差

イラスト・松本康裕
イラスト・松本康裕

(高知新聞 2022 年 9 月 11 日掲載)

高知の父親、家事と育児に積極的!? 国が昨秋実施した生活時間の配分を調べる調査で、6歳未満の子どもがいる家庭では、夫の家事関連時間が前回(2016年)から1日当たり1時間9分増加し、2時間27分となったことが分かった。全国平均と比べても33分多い。妻は16分減少し7時間4分。夫と妻の差は依然大きな開きがあるが、子育てパパの意識の変化がうかがえる結果となった。

総務省が5年ごとに実施する社会生活基本調査。21年10月に10回目が行われ、指定する調査区内から無作為に選んだ約9万1千世帯の10歳以上約19万人(県内は27市町村130調査区の1560世帯)を対象とした。

県内の6歳未満の子どもがいる世帯の家事関連時間(家事、育児、介護・看護、買い物の合計)では、高知は妻の方が夫の3倍近く多いが、前回よりその差は1時間25分短縮。全国(5時間34分)と比べても1時間近く差が小さかった。

特に変化が顕著なのは育児時間だ。夫は前回から48分伸びて1時間34分となり、妻は19分減って3時間34分となった。全国平均と比べて夫は29分長く、妻は20分短い。家事は夫が36分、妻は3時間1分で、いずれも14分増加。全国比でそれぞれ6分と3分長かった。

県統計分析課は「男性の育休取得推進などの動きもあり、今の子育て世代は家事分担の意識がだんだんと生まれてきているのかもしれない」とする。

ジェンダー論に詳しい高知大学の森田美佐教授は今回の結果について、「父親が子育てや家のことに関わる時間が増えたことは、良好な親子・夫婦関係の構築に意味がある。高知は共働きが多く、家庭運営やジェンダー平等の観点からも期待される」と受け止めた。

家事や仕事などの合計時間は妻が夫より長い一方、自由時間は短いことから、「男女の差はまだ大きく、妻の自由時間にしわ寄せがきている。夫の家庭生活への関わりは妻の生活の質に重要な影響を与える」と指摘。「調査結果を、高知は性別に関係なく子育てしやすい、働きやすい県なのかを考えるきっかけにしてほしい」と訴えている。(森田千尋)

 

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この記事の著者

森本 裕文

森本 裕文

高1の長男、中2の長女の4人家族。理論派のO型組(私と長女)と、感覚派のB型組(妻と長男)でいつも楽しく抗争中。1979年生まれ。

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