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高知大学付属小学校が快挙!全国合唱コンクールで「金」に輝きました!|週刊高知の子どもニュース(2022年11月26日~12月2日)

高知大学付属小学校が快挙!全国合唱コンクールで「金」に輝きました!|週刊高知の子どもニュース(2022年11月26日~12月2日)

12 月に入った今週。2022 年も残り 1 カ月を切りました。

高知大学付属小学校が快挙です!第 75 回全日本合唱コンクール全国大会小学校部門で、金賞を受賞しました。高知県内の学校が最高位の金賞に輝くのは初めてで、歓喜に沸いています。

2022 年 11 月 26 日~ 12 月 2 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。

高知大学付属小、全国合唱コン「金」 県内学校で初 得意のハーモニーで快挙

音楽記号のポーズで金賞を喜ぶ付属小合唱部員(高知市小津町の付属小学校)
音楽記号のポーズで金賞を喜ぶ付属小合唱部員(高知市小津町の付属小学校)

(高知新聞 2022 年 11 月 26 日掲載)

第75回全日本合唱コンクール全国大会小学校部門(11月13日・堺市)で、付属小が金賞(13団体)を受賞した。県内の学校が最高位の賞に輝くのは初で、関係者が歓喜に沸いている。

大会は2019年に小学校部門が設けられ、付属小は3大会連続の出場となった(20年は新型コロナ禍で中止)。合唱部は4~6年生の計34人が所属。今大会は全国39団体が出場しており、付属は29人で挑んだ。

メンバーは、課題曲の童謡「ほたるこい」を「歌い始めの『ほ』がホールに響いて気持ちよかった」と笑顔。自由曲として選んだ「いまの『いま』」(工藤直子作詩・三宅悠太作曲)も、「難易度は高いけど、得意のハーモニーを生かして表現力を旋律に乗せることができた」。顧問の堀内知佐乃教諭(53)も納得の出来だった。

とはいえ、周りは強豪ばかり。観客からは「響きがきれい」「始めから終わりまで引き込まれた」と称賛されたものの、児童は「どこも上手でびっくりした」。上位入賞は諦めていたという。

結果を知ったのは、帰りのバスで徳島県内のサービスエリアに寄った時のこと。スマートフォンで成績発表を見た堀内教諭は「トイレで結果を知ったんです。え、金賞?って。震えが来て3度見しました」。バスに戻りメンバーに叫んだ。

「結果を言います。ゴールド! 金賞です!」。一瞬、ぽかんとした表情を浮かべた子どもたち。車内はすぐにギャーという歓声に沸いた。

メンバーは「『先生、もう一回言って!』って3回は言ったでね」と笑顔で振り返りつつ、「今でも実感が湧かん」と声をそろえる。そんな子どもたちに、堀内教諭は「みんなが一つになって持てる力を出し切ってくれた。音楽は消えていく芸術なので同じ演奏は二度とできないけど、一生の思い出になった」と目を細めた。

メンバーの6年、上原夏帆さん(12)は「夏休みもずっと練習して、たくさん努力したから金賞が取れた。これからも合唱も勉強も頑張りたい」。同級生の奥代知花さん(11)も「明るく、きれいな声が出せた。後輩もぜひ金賞を取ってほしい」とエールを送っていた。

学芸高銀 付属中銅

全日本合唱コンクールの高校部門(10月29日・青森市)では学芸が銀、中学部門(同月30日・同)で付属が銅を獲得した。

学芸高コーラス部は32人以下の部(14団体)に出場。実は大会直前、部長の近沢寧々さん(17)ら2年生メンバーは修学旅行へ出ており、最終日に東京ディズニーランドから会場の青森市へ直行したという。

近沢さんらは、ホテルで練習していたものの「当日朝まで実感が湧かなかった」と苦笑い。それでも会場は「(県民文化ホールの)オレンジホールに似てて緊張せずに歌えた」そうで、うれしい結果に「みんな自信が付いた」。顧問の坂本雅代教諭(62)も「頑張ったご褒美」と喜んでいた。

付属中合唱部は初出場。混声合唱の部(12団体)に出場した。銅賞受賞に顧問の坂本彩夏教諭(35)は「初の舞台だったのに、いい意味で力を抜いて歌えていた。すごい子たち。上出来です」とたたえた。(玉置萌恵)

古くて新しい?芋あめ作り体験 四万十市の蕨岡小学校

サツマイモを使った芋あめ作りを体験する蕨岡小児童ら(四万十市の同校)
サツマイモを使った芋あめ作りを体験する蕨岡小児童ら(四万十市の同校)

(高知新聞 2022 年 11 月 27 日掲載)

サツマイモを使った芋あめ作りの体験授業がこのほど、四万十市蕨岡甲の蕨岡小学校で行われ、3~6年生14人が“古くて新しい甘さ”に出合った。

同校卒業生のサイバラ建設会長、西原功さん(81)が、昔懐かしい芋あめを子どもにも味わってほしいと企画。24日、芋あめ製造の老舗「冨士屋製菓」(鹿児島県)の小野卓也社長らを講師役に招いた。

芋あめは煮たサツマイモをすりつぶし、麦芽を加えて寝かせた後、汁をしぼって煮詰める。児童らは小野さんの説明を受けながら各工程を体験。芋あめになる前段階の煮汁を試食し、凝縮された芋の風味や甘みに驚いていた。

6年の福谷哉大(かなた)君(12)は「芋をすりつぶす感触が楽しい。砂糖を使ってないのに甘くておいしかった」。西原さんは「芋あめは中村でも昔作られていた。子どもたちが古里を離れても、この味を忘れないでほしい」と話していた。(芝野祐輔)

ワセリン載せてへらで混ぜ・・・小学生が薬剤師を体験 高知市

薬剤師の指導で軟こうを混ぜる児童(高知市朝倉横町)
薬剤師の指導で軟こうを混ぜる児童(高知市朝倉横町)

(高知新聞 2022 年 11 月 27 日掲載)

薬剤師の仕事を体験するイベントが26日、高知市で開かれ、小学生ら約40人が軟こう作りなどに挑戦した。

県内でドラッグストアを展開する「よどや」が薬局業務を知ってもらおうと昨年から行っており、この日は朝倉店で開催。同社の薬剤師が、専用の機械を使った分包、軟こうや水薬の調剤の仕方を指導した。

白衣に身を包んだ子どもたちは、錠剤に見立てた粒状のチョコレートやラムネ菓子などを機械にセットし、朝昼夜の包みに分けた。軟こうは磁器の板に2種類のワセリンを10グラムずつ載せてへらで混ぜ、薬剤師が「分量を間違えると患者さんが大変。注意して」と声を掛けていた。

朝倉第二小4年の筒井遥信(のりちか)君(9)は「ドラッグストアに薬局があるのを初めて知った」。同級生の松岡聖直(せな)君(10)は「面白かった。軟こう作りは思ったより地道な手作業だった」と話していた。(八田大輔)

佐川町で牧野博士のミュージカル 子ども34人が熱演

牧野富太郎博士の幼少期の物語を子どもたちが演じたミュージカル(佐川町甲の桜座)
牧野富太郎博士の幼少期の物語を子どもたちが演じたミュージカル(佐川町甲の桜座)

(高知新聞 2022 年 11 月 28 日掲載)

高岡郡佐川町出身の植物学者、牧野富太郎博士の幼少期を描くミュージカル「わたしは草花の精」が27日、同町の桜座で上演された。子どもたち34人が伸びやかな歌とダンスを交えて元気いっぱいに熱演し、観劇した約250人から温かい拍手が送られた。

牧野博士の生誕160年を記念し、NPO法人佐川町さくらスポーツクラブが企画。公募で集まった同町内の小中学生らは5月から稽古を重ねてきた。

劇中の博士は、草花の創造神が植物の大切さを伝えるため人間界に送り込んだ「草花の精霊」という設定。舞台では、牧野博士が身近な植物に興味を持ち、研究の道へ進む決意をするまでの物語を子どもたちが演じ、草花の妖精たちのにぎやかなダンスなど躍動感あふれる舞台を繰り広げた。

妖精役で出演した佐川小学校3年の伊藤媛梨(ひめり)さん(8)は「緊張したけど、みんな見に来てくれてうれしかった。頑張った自分に拍手!」と笑顔で話していた。(楠瀬健太)

65年前の大栃大火、地元の小中生が学ぶ 香美市

1957年に発生した大火事について、目撃者らの話を聞く児童生徒(香美市物部町大栃)
1957年に発生した大火事について、目撃者らの話を聞く児童生徒(香美市物部町大栃)

(高知新聞 2022 年 11 月 30 日掲載)

香美市物部町大栃の大栃小学校、大栃中学校の児童生徒約30人が29日、65年前に地元で起きた大火事の発生場所などを歩き、いざという時の心構えなどを学んだ。

火事は1957年11月29日の午後6時ごろ、物部町大栃の東本町地区で発生。死者はいなかったものの約20戸が全半焼し、家を失うなど多くの被災者が出た。

学習は、子どもたちに地域の歴史を知ってもらおうと市生涯学習振興課が企画。当時、家が半焼した国吉陳男さん(87)、火災を目撃した弘瀬正人さん(73)の2人が語り部となった。

県外の大学を出て帰郷した22歳の時に被災した国吉さんは「あの日は風が強く、南へ南へと火が燃え上がっていった」。当時まだ幼かった弘瀬さんは「ため池は消火活動のため空っぽになった」と振り返った。

参加した小学3年生以上の子どもたちは2人の話を聞きながら同地区を歩き、地元の消防団員から「家で火事が起きたらまず逃げて。周囲に大きな声で『火事だ』と伝えて」と教わっていた。

大栃小学校6年の大石美玖里さん(12)は「大火事があったと初めて知った。冬は空気が乾燥して危ないので、自分事として火の元に気を付けたい」と話していた。(福井里実)

潮江東小の大根 城西館に 児童栽培 伝統野菜を納品 9月台風被害の入荷遅れ救う

山内大根を城西館に納入する潮江東小の児童たち(高知市潮新町2丁目の潮江東小)
山内大根を城西館に納入する潮江東小の児童たち(高知市潮新町2丁目の潮江東小)

(高知新聞 2022 年 12 月 1 日掲載)

児童が紡いだ伝統、老舗旅館へ―。高知市の潮江東小学校の児童が30日、自ら育ててきた「山内家伝来大根」を城西館(同市上町2丁目)に納入した。台風被害で営農組合の入荷が遅れそうなところを、同小が救った形。大根は宿泊客の夕食に提供される予定で、城西館は「大助かり」。児童たちは「おいしく食べて」と笑顔で届けた。

山内大根は山内一豊が持ち込んだとされ、牧野富太郎博士が後世のため保存を指示した「牧野野菜」の一つ。2017年から「Team Makino(チームマキノ)」のメンバーで網川営農組合代表の前田博茂さん(72)が同市土佐山で栽培している。

ところが9月の台風14号で苗が全滅してしまい、城西館への納入が遅れそうな事態に。一方、潮江東小は伝統野菜を通じた食育を実践し、学校近くのハウスで山内大根を栽培。今年も5年生36人が種まきや間引きなどに励み、約180本が収穫を迎えていた。

同校の食育に協力しているのが、チーム代表の熊沢秀治さん(65)。苗全滅を知って、「児童の大根で代用できる」と城西館に提案すると、「熊沢さんが監督した野菜なら信頼できる。ぜひ」と快諾を得た。

「スポッと抜けて気持ちいい」。自ら育てた大根の収穫に汗を流した(同市新田町)
「スポッと抜けて気持ちいい」。自ら育てた大根の収穫に汗を流した(同市新田町)

児童たちは納入に当たり価格を設定。「安いとブランド価値が下がる」「お金のためじゃない」と意見を出し合い、1本160円に決めた。30日は朝からハウスで収穫し、1本1キロにもなる大根を「重いけどスポっと抜けて気持ちいい」「葉が傘みたい」とわいわい汗を流した。中越蓮星君は「来年も、大人になっても大根を育てたい」。

同校で大根を受け取った城西館の和食料理長、松本昌時さん(56)は「山内大根は柔らかくて煮物やサラダに最適。大切に調理します」と感謝。伊勢エビだしの煮物や菜飯にして12月1日から提供する。(川田樹希)

震度7の揺れ怖い 園児が起震車体感 本山町

起震車で揺れを体感する子どもたち(本山町の本山保育所)
起震車で揺れを体感する子どもたち(本山町の本山保育所)

(高知新聞 2022 年 12 月 1 日掲載)

子どもらに地震の揺れを知ってもらおうと長岡郡本山町本山の本山保育所で30日、起震車を使った体験会があり、約20人が揺れの強さや恐怖を肌で感じ取った。

町と町自主防災組織連絡協議会が毎年開催している。この日使われた起震車は、今年4月に導入された県所有の最新型で、昭和南海地震や東日本大震災など過去に発生した九つの地震の揺れを再現できる。

南海トラフ地震(最大震度7)の揺れを約90秒間体験した子どもや保育士らは、床にうずくまり、体が縦や横に大きく揺さぶられた。揺れの激しさに泣き出す子もおり、高石花梨ちゃん(6)は「揺れてる時に体が飛ばされそうですごく怖かった」と話していた。(谷沢丈流)

 

高知の子どもたちや教育に関するニュースは高知新聞Plusでご覧いただけます。

この記事の著者

小笠原雄次

小笠原雄次

息子と娘はすでに成人。孫ができるのはいつになるか。趣味はテニス。体調管理も兼ねてプレイしてます。1963年生まれ。

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