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美しい渓流でアメゴ釣りの自然体験を!いの町の中野川川にキャッチ&リリース専用の釣り場が復活しました

釣り愛好家にとって、高知はとても魅力的な場所。海や川で多くの親子連れが釣りを楽しむ姿を目にします。

いの町の中野川川は、環境と生態系に優しい釣り具を使用した、アメゴのキャッチ&リリースの釣り場として愛されてきた場所です。今回、県内の企業が釣り場の管理者に手を挙げ、疑似餌専用釣り場として復活しました。

自然豊かな渓流のせせらぎを聞きながら、釣りを通じた自然と生態系の学びにつながる親子体験は、お子さんにとって貴重な機会となりそうです。事前予約制で、11 月 30 日まで楽しめます。

疑似餌専用釣り場が復活 高知県いの町の中野川川 企業が管理、2/16解禁

疑似餌専用釣り場として16日にオープンする中野川川(写真はいずれもいの町中野川)
疑似餌専用釣り場として16日にオープンする中野川川(写真はいずれもいの町中野川)

(高知新聞 2023 年 2 月 12 日掲載)

いの町本川地域の中野川川が16日、持続的にアメゴ釣りを楽しむための疑似餌専用釣り場としてリニューアルする。中野川川は全国に先駆けて約30年間にわたり毛針専用のキャッチ・アンド・リリース区間として親しまれてきたが、2021年に本川漁協と住民の合意によって餌釣りなども可能な通常ルールに戻されていた。

中野川川は吉野川水系の約5キロで、変化に富んだ谷に澄んだ水が流れる美しい渓流だ。町道からのアクセスがいい半面、規模が小さいため、餌釣りや持ち帰りによって魚が減りやすい面もある。

こうした環境を生かして釣りが楽しめるよう、毛針釣りの全国団体が専用釣り場化を提案。本川漁協など地元が呼応し、1993年に実現した。釣ったアメゴを再放流することで自然繁殖につなげるサイクルが生まれ、関東などから多くの愛好家が訪れていた。

解禁に向けて釣り場に案内板を打ち込む社員ら
解禁に向けて釣り場に案内板を打ち込む社員ら

今回、3年ぶりに中野川川の新たな管理者に手を挙げたのは、高知市神田の釣り具メーカー「シーフロアコントロール」。主に海で使われる金属製ルアーを製造、販売している。同社の弘田一博社長は「海で事業の柱ができた。海はいい山や川があってこそ、という原点に戻って山に貢献したい」と話す。毛針に加えてルアー釣りも許可して「楽しめる人の間口を広げる」という。

漁期は、県内の主な渓流より半月早い2月16日~11月30日とする。事前予約制で、1日の釣り人は最大10人。キャッチ・アンド・リリースと魚を傷めにくい針の使用を義務付ける。入漁料は1日4千円。

本川漁協が遊漁規則を変更し、シーフロア社に管理を委託する。同社は地元から管理人2人を雇用し、川沿いの25カ所に案内板を設置するなど、受け入れ準備を進めている。解禁日の16日は午前中に成魚約200キロを放流し、午後から一般客を受け入れる。

住民からは「人口が減る中、人の行き来ができるとうれしい」との声が上がる。同社は「トライ・アンド・エラーを繰り返し、高知の夏の新たな楽しみを生み出したい」としている。予約・問い合わせは同社(088・855・4070)へ。(八田大輔)

 

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この記事の著者

森本 裕文

森本 裕文

高1の長男、中2の長女の4人家族。理論派のO型組(私と長女)と、感覚派のB型組(妻と長男)でいつも楽しく抗争中。1979年生まれ。

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