子育て
アイコン:子育て

比島交通公園・山ちゃんです!⑪|SLはゴーカートと並ぶ人気者!土讃線を走っていた本物の蒸気機関車なんです

比島交通公園・山ちゃんです!⑪|SLはゴーカートと並ぶ人気者!土讃線を走っていた本物の蒸気機関車なんです

高知県立交通安全こどもセンター園長・山崎勇人さんが交通公園の楽しみ方、子どもたちとのエピソードを紹介します

高知県立交通安全こどもセンター(高知市比島町 4丁目)は「比島交通公園」の愛称で親しまれています。

園長を務めるのが「山ちゃん」こと山崎勇人さん。地域の主任児童委員も務め、交通公園を子ども、親子の居場所にしていこうと活動しています。

コラム「比島交通公園・山ちゃんです!」では、山崎さんが交通公園の楽しみ方や、子どもたちとのエピソードを紹介します。

比島交通公園といえば、ゴーカートとSL。園内にどーんと置かれたSLは、土讃線を走っていた本物なんです。

コラム「比島交通公園・山ちゃんです!」はココハレの「コラム」でご覧いただけます

交通公園のSLは「C58 335」。名前の意味は?

比島交通公園といえば、園内を走るゴーカート。ゴーカートと並ぶ人気者が、園内の南にあるSLです。よじ登って遊んだ経験のある方も多いのではないでしょうか。

比島交通公園のSL。近づくと、重厚感たっぷり
比島交通公園のSL。近づくと、重厚感たっぷり

このSL、比島交通公園に展示される前は、実際に土讃線を走っていました。

名前は「C58 335」。C 58 形蒸気機関車の 335 号機です。

赤地部分の「C58 335」がこのSLの名前です
赤地部分の「C58 335」がこのSLの名前です

C形の「C」は「動輪」という大きな車輪の数を表しています。C形の蒸気機関車は、車輪が三つ連なっています。

B形だと二つ、「デゴイチ」と呼ばれるD 51 形はD形なので、四つ連なっています。

C形の蒸気機関車は、大きな車輪が三つ連なっています
C形の蒸気機関車は、大きな車輪が三つ連なっています

「C」に続く「58」はSLの形を表しています。比島交通公園のSLは「テンダー」という、石炭と水を積む炭水車が接続された形式の機関車だそうです。

次の「335」は作られた順番です。このSLは 335 番目に作られました。同じ形式の機関車が 427 番まで作られたそうです。

園内の掲示板でも紹介しています
園内の掲示板でも紹介しています

SLは石炭と水で動かしていました

日本で線路を走るSLを見られるのは、特別な機会だけになりました。僕も実際に走っている姿を見たことはありません。

交通公園に遊びに来る子どもたちも、SLをどうやって動かすのかを知らないのでは…と思います。

SLは石炭と水で動かします。運転室に当たる「機関室」で、石炭を釜に入れてどんどん燃やし、水を沸騰させて水蒸気に変えます。この蒸気の力でピストンを動かし、その力を車輪に伝えて、機関車を動かします。

SLの機関室。ここで石炭を燃やし、運転していました
SLの機関室。ここで石炭を燃やし、運転していました

お子さんに説明するならば「電車は電気で動いて、SLは蒸気で動くんだよ」という感じでしょうか。

ちなみに、運転手は「機関士」、石炭を燃やして蒸気を作る人は「機関助士」と呼ばれます。

SLの重さは 72.1 トン。石炭や水を積むと、100.2 トンになったそうです。

SLは1970年に交通公園にやってきました

比島交通公園のSLは戦前の 1943(昭和 18 )年から 1968(昭和 43 )年まで土讃線を走っていました。客車を 10 両引き、時速 60 キロで走っていたそうです。

比島交通公園には 1970(昭和 45 )年の開園に合わせてやってきました。僕も子どもの頃、よじ登って遊びました。

交通公園ではSLを踏み切りに活用しています
交通公園ではSLを踏み切りに活用しています

ゴーカートで走っていると、カーンカーンと音が鳴ることがあります。踏み切りにSLがあるので、臨場感たっぷりですよね。

この踏み切りは 2011 年に黒潮ライオンズクラブとJR四国から寄贈されたもので、今でも交通安全教育で活躍しています。

踏み切りの手前では必ず一時停止し、安全確認をお願いしますね。

昔のままの姿で保存されています。けがのないように楽しんでくださいね

今回はSLの豆知識をお届けしました。本物のSLで遊べるというのは、お子さんたちにとって、とても貴重な経験になると思います。SLの豆知識もぜひ、教えてあげてくださいね。

平らそうに見える場所にも突起物がたくさんあります。ご注意ください!
平らそうに見える場所にも突起物がたくさんあります。ご注意ください!

当時のままの姿で保存されていますので、狭い場所や、突起の多い場所もあります。けがのないように、小さなお子さんを遊ばせる際には見守りをお願いします!

【2/26】恒例の「ひなまつり」開催!ウサギのひな飾り、お話会を楽しみませんか?

ひな飾り作りとお話会を楽しみます
ひな飾り作りとお話会を楽しみます

2 月 26 日(日)に比島交通公園恒例の「ひなまつり」が開かれます。ウサギのひな飾りを作り、ひな祭りのお話会を楽しみます。

比島交通公園のひなまつり

  • 開催日:2023 年 2 月 26 日(日)
  • 時間:14:00~15:30
  • 対象:小学生までの子どもと付き添いの保護者(付き添いは 1 人まで)
  • 定員:10 組。先着順
  • 参加費:無料
  • 申し込み:子どもの名前、年齢、住所、保護者の連絡先を明記し、メール(kotsukoen@shirt.ocn.ne.jp)で申し込んでください

 

高知県立交通安全こどもセンター・比島交通公園

  • 住所:高知県高知市比島町 4 丁目 8
  • 電話番号:088-822-0777
  • 利用時間:8:30~18:00。年末年始は休園。園内の消毒などで臨時休園があります
  • 駐車場:無料。交通公園の専用駐車場は島津病院の南側に 30 台程度。島津病院の駐車場(交通公園の正門前)は日曜日のみ利用できます

この記事の著者

門田朋三

山崎勇人

1990 年生まれ。岡豊高校卒業後、東京ディズニーシーのキャストを 5 年間務め、高知にUターン。2015 年から比島交通公園で働き、18 年に園長に就任。現在は一般社団法人オフィスポラリスの代表理事として、交通公園を運営しています。ディズニー作品のミュージカル観劇やコンサート鑑賞が生きがい。

関連するキーワード

LINE公式アカウントで
最新情報をチェック!

  • 週に2回程度、ココハレ編集部のおすすめ情報をLINEでお知らせします。

上に戻る