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週刊高知の子どもニュース 2020年5月3~9日

新型コロナウイルス関連のニュースが続く中、久々に子どもたちの元気なニュースが届きました。新型コロナウイルスと向き合う人たちに折り込み新聞でエールを送った小学生たち、津波から地域を守るために小学 6 年で防災士の認定試験に挑戦した女子生徒たち。大人顔負けの活躍が「こどもの日」の紙面を飾りました。

2020 年 5 月 3 日~ 9 日の子どもたちのニュースを、高知新聞の紙面からお届けします。

コロナと向き合う人を“新聞”で応援 高知・香美市の楠目小5年生 「未来信じ今こそ1チーム」

オンラインで話し合う中村要君(右)らステイホーム軍団のメンバー(香美市土佐山田町平山旭 4 丁目)
オンラインで話し合う中村要君(右)らステイホーム軍団のメンバー(香美市土佐山田町平山旭 4 丁目)
作成した応援新聞。さまざまな立場の人への感謝と励ましの言葉を記した
作成した応援新聞。さまざまな立場の人への感謝と励ましの言葉を記した

(高知新聞 2020 年 5 月 5 日朝刊より)

新型コロナウイルス感染症と向き合う人たちにエールを送ろうと、香美市の楠目小学校5年生10人が、高知新聞の5日付朝刊に自作の“新聞”を折り込み、校区内外の1650世帯に配布した。離れて暮らす家族や会えない友人、医療関係者らへの思いをつづった新聞のタイトルは、「みんなの未来を信じて 今こそ1チーム」―。

同校は3月上旬から休校中。友達に会えず、外出もできず寂しい思いをしていたという中村要君(10)が「みんな同じ境遇にいるはず。元気づけられることはできないか」と、地元子ども会の同級生ら9人にオンラインで呼び掛け。仲間と「ステイホーム」をおきてとする「ステイホーム軍団」を結成した。

メンバーで話し合ううち、「宿毛市で警察官をしている父に会えない」「病院で休みなく働く母が心配」といった悩みや不安の声が出て、「大変なのは自分たちだけじゃない」と気付かされた。

いろんな立場で頑張る人を応援したいと、新聞作りを企画。保護者のアドバイスも受けて、それぞれが飲食やスーパー、医療関係者らへの感謝や激励の文面を考えた。

友人らに向けては、「電話や手紙のやりとりの楽しみを作りさびしさをほぐせたら」。罹患(りかん)者には「勇気と強い心を持っていっしょにのりこえていきましょう」。飲食店経営者には「好きなお店がたくさんあります。(略)みなさんのお店にまた行きたい」。スーパーで働く人には「営業を続けてくれているおかげでぼくたちは生活ができています」…。「休校中のみんなへ」と題し、換気やマスク着用を呼び掛ける4こま漫画も添えた。

仕上がった文面を中村君がレイアウト。近くの高知新聞山田堺販売所も協力し、3日にA4判1枚の新聞が完成した。

「少しでも感謝や勇気を伝えられたら、うれしい」と児童たち。新聞のイラストでは、こう訴えている。

「マスクなしの笑顔がみれるまでがんばろう!!」(川嶋幹鷹)

小6で防災士に合格 高知市の田渕さん・山本さん

非常用の持ち出し袋を手に笑顔の田渕凛海さん(左)と山本明日奏さん(高知市竹島町)
非常用の持ち出し袋を手に笑顔の田渕凛海さん(左)と山本明日奏さん(高知市竹島町)
(2020 年 5 月 5 日朝刊より)

地域の命、私たちの手で守りたい―。この3月まで高知市の潮江南小学校の6年生だった女子生徒2人が、在学中に受けた防災士の認定試験に見事合格した。全国に防災士は19万5千人いるが、12歳での資格取得はこれまでわずか28人。若き防災リーダーの誕生が、地域の未来を明るく照らしている。

今春から高知南中学校に進んだ田渕凛海(りんか)さん(12)と潮江中の山本明日奏(あすか)さん(12)。2人は潮江南小の同級生で、同小が4年時から行う防災学習に励んできた。

6年生になった昨春、2人の熱心な姿を見ていた潮江南防災連合会の事務局長、川上政寿さん(53)から「防災士になってみん?」と誘われた。凛海さんは「学校で学んだ防災をもっと考えたい」、明日奏さんも「潮江地区に来ると言われる津波から身を守りたい」と挑戦することに。

2人はまず受験資格を得ようと昨年6~8月、日本防災士機構が防災士養成の研修機関として認証する「高知市防災人づくり塾」を受講。県内外の専門家が行う全8回の講座を学んだ。

「耐震基準」「地震保険」「ヘクトパスカル」―。試験は地震に加え、風水害や火山、防災活動など幅広い範囲から出題される。初めて耳にする用語が飛び交う講座。習っていない漢字も出てくる。

2人は、学校の教科書の2倍以上ある教本と格闘し、防災知識を少しずつ習得。勉強を続けるうちに、自らの周囲の備えにも目が向くようになったという。

凛海さんは、受講前は潮江南小を避難場所にしていた。家族であらためて話し合い、自宅からより内陸寄りの市営住宅に逃げた方が安全と考え、避難先を変更した。明日奏さんも自宅の玄関の靴箱やたんすなどを固定し、速やかな避難への備えを進めたという。
そうやって勉強と実践をこつこつ重ね、2人とも2020年度の防災士試験に合格。さらに一緒に勉強した凛海さんの母、理絵さん(45)と、明日奏さんの母の有紀さん(48)も受かり、潮江地区に親子4人の防災士が誕生した。

市内約280人の防災士が登録する市防災士連絡協議会は「会員で小学生が合格した例は初めて。活動の刺激になり、防災で子どもの活躍の場が広がるきっかけにもなる」と期待を寄せる。

凛海さんは「地域や学校で防災リーダーとして率先して訓練に取り組む」。明日奏さんは潮江中の生徒有志による「防災プロジェクトチーム」に参加したいとし、「友だちと一緒に勉強を続け、家族や大切な人の命を守りたい」と話す。

今春から別々の中学校に通う2人。防災士として地域を守る思いを新たにしている。(海路佳孝)

この記事の著者

ココハレ編集部

ココハレ編集部

部員は高知新聞の社員 6 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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