週刊高知の子どもニュース 2020年5月17~23日
新型コロナウイルスの影響で休校していた小学校の再開が始まりました。土佐清水市の下川口小学校ではカラーピーマンの苗を植え、室戸市の佐喜浜小学校ではコメ栽培を体験。子どもたちの元気な笑顔が紙面を飾りました。5月25日からは高知市の小学校も再開しました。授業時間の確保など心配なこともありますが、友達との楽しい時間を過ごしてもらいたいですね。
2020 年 5 月 17 日~ 23 日の子どもたちのニュースを、高知新聞の紙面からお届けします。
ピーマン販売へ 児童が苗植える 土佐清水・下川口小
(高知新聞 2020 年 5 月 17 日朝刊より)
土佐清水市下川口の下川口小学校が野菜を育て、販売する取り組みを始めた。同市農業委員会が「農業の仕組みを知ってもらいたい」と企画。3、4年生5人がカラーピーマンの苗を植えた。
同委員会は地産地消の食育を進めようと中学校での調理実習、耕作放棄地の有効利用に園児らとヒマワリやコスモスの種をまくなどしている。今回も、その一環で実施した。
同校児童は11日、学校に隣接する畑に3種類のカラーピーマンの苗10本を植え付け。同委員会の中山巌会長(74)の指導で支柱に苗をひもでくくり付け、「おいしくできてほしい」「風に飛ばされないようにうまく育てたい」とうれしそうに話していた。
収穫は6月中旬から。児童らは8、9月に住民団体「集楽活動センター下川口家」が運営する直販所で販売する予定という。(山崎彩加)
布シート使いコメ栽培体験 室戸・佐喜浜小児童
(高知新聞 2020 年 5 月 22 日朝刊より)
高知県室戸市佐喜浜町の佐喜浜小学校の3、4年生13人がこのほど、種もみからコメを栽培する「水稲布マルチ直播(じかま)き」を体験した。
田んぼにシートを敷き、水を張ると、2週間ほどで種もみが発芽。シートは雑草の成長を抑え、2カ月ほどで分解されて肥料となる。地元農家の西河誠司さん(59)が取り組んでおり、毎年児童が体験学習している。
子どもたちは12日、ぬかるみに足を取られて尻もちをつくなど悪戦苦闘しながら、ロール状に巻かれたシートを広げた。4年の都留夕珠(ゆじゅ)さん(9)は「作業は初めてで楽しかった。おいしいお米に育ってほしい」と話していた。(大野耕一郎)