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週刊高知の子どもニュース 2020年8月2~8日

8月に入り、暑い日が続いています。高知の子どもたちは海で遊んだり、川で環境調査をしたりと元気に夏を満喫しています。怖いおはなし会やカブトムシの体格を競う選手権、夜市など、親子で楽しめる夏のイベントも盛りだくさんです。

2020 年 8 月 2 ~ 8 日の子どもたちのニュースを、高知新聞の紙面からお届けします。

 

アカウミガメの赤ちゃんに夢中!高知みらい科学館に3匹、手乗り体験も

アカウミガメの赤ちゃんを手に乗せて観察する子ども(高知市の高知みらい科学館)
アカウミガメの赤ちゃんを手に乗せて観察する子ども(高知市の高知みらい科学館)

(高知新聞 2020 年 8 月 2 日朝刊より)

手乗り子ガメ、子どもら夢中―。高知みらい科学館(高知市追手筋2丁目)で1日からアカウミガメの赤ちゃんが水槽で展示されている。30日まで毎日午後1時半から、餌を食べる様子を見たり直接触ったりできる。

県内海岸でウミガメの保護や産卵調査をしている高知大の学生同好会「かめイズム」が「身近な自然の生き物を知ってほしい」と企画。6月に保護した卵を7月中旬にかえし、体長3~4センチほどの3匹を同館入り口に持ち込んだ。

小さな足を動かしひょこひょこ泳ぐ姿に、子どもらは「かわいいー」。「生まれてすぐの赤ちゃんガメはまだへそが白く見えるよ」という学生の説明に目を輝かせた。

カメを手に乗せて観察していた高知市の高橋凌功(りく)君(9)=は「思ったより柔らかい。大きなカメが好きだけど、赤ちゃんもいいね」と喜んでいた。(宮崎順一)

海上アスレチック「ビーチホッピング」に子どもら歓声 東洋町白浜、8月31日まで

海上アスレチック「ビーチホッピング」を楽しむ家族連れら(東洋町の白浜海水浴場)
海上アスレチック「ビーチホッピング」を楽しむ家族連れら(東洋町の白浜海水浴場)

(高知新聞 2020 年 8 月 2 日朝刊より)

安芸郡東洋町の白浜海水浴場に1日、昨年に続き海上アスレチック施設「ビーチホッピング」がオープンした。県内外から家族連れらが訪れ、遊具を滑って海に飛び込んでは歓声を上げた。31日まで。

町観光振興協会が運営し、初めて設置した昨夏は約2900人が利用。施設は35メートル四方で、バランス棒や滑り台、トランポリンなど16のアトラクションが楽しめる。1回50分の入れ替え制で、平日は午前10時からの6回、土日祝日と13、14日は午前9時からの8回。身長95センチ以上の小学生以上が対象。

オープン初日は正午からの回に26人が参加。さまざまな形の遊具をよじ登ったり、回転する足場を渡ろうとして海に落ちたり。高さ4メートルほどの滑り台からは勢いよく海へ飛び込み、盛大に水しぶきを立てていた。

家族5人で訪れた城東中学校1年の和田春花さん(13)=高知市=は「今年初めての海で、滑り台がすごく気持ちよかった。めっちゃ揺れたり滑ったりして、思わず落ちるのも楽しかった」と笑顔だった。(大野耕一郎)

布師田小児童が国分川の環境調査 高知市

(高知新聞 2020 年 8 月 4 日朝刊より)

高知市布師田の布師田小の4~6年生約10人が3日、環境学習で近くの国分川の水質や生物を調べた=写真。

’98高知豪雨の後に河川や堰(せき)の改修が行われた川の回復状況を調べようと、2003年から児童と住民らが、東洋電化テクノリサーチ(同市萩町2丁目)の協力で調査を続けている。

児童らは同社の環境調査員5人を講師に、布師田堰下流の浅瀬へ。水草の根元や岩の裏を網ですくい、ニナ、ヤゴ、モクズガニ、スジエビ、カワムツ、ウナギなどを確認した。

6年の西條律君は「ずっと生き物がすむ川であってほしい」。調査員の美濃厚志さん(46)は「15年前に比べて採取される生き物が増え、豪雨前の安定した川に戻りつつある」と話していた。(早崎康之)

南郷小で防災キャンプ 5・6年生「避難生活」を体験 黒潮町

学校にテントを張って1泊した防災キャンプ(黒潮町浮鞭)
学校にテントを張って1泊した防災キャンプ(黒潮町浮鞭)

(高知新聞 2020 年 8 月 5 日朝刊より)

幡多郡黒潮町浮鞭の南郷小学校でこのほど、校庭に張ったテントで1泊する防災キャンプが開かれ、5、6年生13人が避難生活を体験した。

南海トラフ地震や豪雨などを想定し、被災時の行動を子どもたちに確認してもらおうと同校が初めて企画。新型コロナウイルス感染防止のため、テントは1人に1張りずつ用意し、7月31日に一夜を過ごした。

児童らは協力してテントを張った後、飯ごうで米を炊き、レトルトカレーの夕食を取った。日没後は、住民が約1キロ離れた高台に整備した避難小屋へ。ライトを手に避難道を確認しながら歩き、校庭で星空観察も行った。

翌朝は、町備蓄品で食事。アルファ米と地元で作られた缶詰のブリ大根を味わってから解散した。同校5年の安光啓君(10)は「テントから頭を出して、星を見てたら寝とった。夜の避難道は暗いけん、光の強いライトが必要やと分かった」と笑顔だった。(今川彩香)

神谷小中生が川の危険学ぶ いの町

NPOメンバーから川遊びの注意点を学ぶ児童生徒ら(いの町神谷)
NPOメンバーから川遊びの注意点を学ぶ児童生徒ら(いの町神谷)

(高知新聞 2020 年 8 月 5 日朝刊より)

吾川郡いの町神谷の神谷小中学校の児童生徒がこのほど、近くの仁淀川で、NPO法人「仁淀川お宝探偵団」(生野宜宏理事長)から川で遊ぶ際の注意点を学んだ。

同NPOは仁淀川の活性化や魅力発信に取り組んでいる。メンバーの中に同校の保護者がおり、PTAと学校の連携行事として2日に安全教室を開いた。

児童生徒約30人が参加。同NPOメンバーはパネルのイラストを見せながら、「川は突然深くなるところがある」「できるだけ脱げにくい靴を履いて」などと注意点を説明。児童らはライフジャケットも身に着け、「引っ張られても抜けないように」と指導を受けていた。

中学3年の大崎天聖さん(14)は「川は危険だということをあらためて感じた」と話していた。(山崎友裕)

怖い絵本で冷え冷え 四万十市で親子に読み聞かせ

怖い絵本の読み聞かせを楽しむ子どもら(四万十市立図書館)
怖い絵本の読み聞かせを楽しむ子どもら(四万十市立図書館)

(高知新聞 2020 年 8 月 6 日朝刊より)

四万十市中村大橋通4丁目の四万十市立図書館でこのほど、「夏のこわ~いおはなし会」が開かれ、親子約15人がお化けや妖怪の絵本の読み聞かせを楽しんだ。

怪談絵本の紹介コーナーを設けている四万十市立図書館が、夏の暑さの中に“一服の涼”をと企画。2日、身の毛もよだつ本格派から、クスッと笑えるコミカルなものまで6作品を朗読した。

暗幕を張った会場には段ボール製の墓石や卒塔婆が置かれ、おどろおどろしい雰囲気に。ろうそくを持ち仮装した職員も登場し、不思議の世界へ子どもらをいざなった。

読み聞かせ担当の職員は声音を変えたり、抑揚を付けたりして臨場感たっぷり。京極夏彦さん作の「あずきとぎ」では、川に落ちる音を残して男の子が姿を消すと、子どもらは「連れて行かれちゃったの?」「怖い」とお母さんにぎゅっとくっついていた。

具同小学校1年の池谷康希君(6)は、人けのない公衆トイレが舞台の絵本が怖かったそうで、「お化けの絵が怖くてびっくりした」と話していた。(平野愛弓)

土佐市のドラゴン広場で夜市にぎわう 8月15日にも開催

大勢の親子連れらでにぎわう夜市(土佐市のドラゴン広場)
大勢の親子連れらでにぎわう夜市(土佐市のドラゴン広場)

(高知新聞 2020 年 8 月 6 日朝刊より)

土佐市高岡町甲の集客施設「ドラゴン広場」の駐車場でこのほど、夜市が開かれ、大勢の親子連れらでにぎわった。

新型コロナウイルスの影響でイベントの中止が相次ぐ中、子どもたちに夏の思い出をつくってもらおうと、土佐市青年団とドラゴン広場が1日に開催した。

ドラゴン広場で販売されている土佐市特産品の詰め合わせなどが当たる抽選会が開かれたほか、輪投げやヨーヨー釣り、クワガタとカブトムシ販売など五つのブースを用意。子どもたちは「簡単にヨーヨーが釣れてうれしかった」などと喜んでいた。

夜市は15日(午後3時~)にもドラゴン広場で開催される予定。(山崎友裕)

 

カブトムシ体格競う選手権 28匹が「熱戦」 のいち動物公園

全長1位に輝いた雄を手に喜ぶ辻元信太郎ちゃん(香南市の県立のいち動物公園)
全長1位に輝いた雄を手に喜ぶ辻元信太郎ちゃん(香南市の県立のいち動物公園)

(高知新聞 2020 年 8 月 6 日朝刊より)

手塩にかけて育てたカブトムシの体格を競う「ドデカブト選手権」がこのほど、香南市野市町大谷の高知県立のいち動物公園で開かれた。県内11組が育てた自慢の28匹が雄、雌の各部門に挑んだ。

春先の「育て方教室」と連動した人気企画で4回目。今夏は新型コロナウイルスの影響もあり、出場数は例年の半分以下となったが、皆勤組や昨年の雪辱を誓う面々が2日の測定に臨んだ。

全長を競う雄の部には、17匹がエントリー。上位に70ミリ台がひしめく中、辻元信太郎ちゃん(5)=安芸市=の「パピルス」が82・2ミリで優勝。友人から「虫博士」と呼ばれるほどの昆虫好きで、「ひょっとしたら勝てるかなと思ってた」とにっこり。

重量で争う雌は11匹が出場。山田千尋さん(7)=香美市=の「カブちゃん」が歴代2位の9・04グラムをマークして頂点に立った。山田さんは、ふ化させた幼虫を弟の朝陽ちゃん(5)と一緒に育て、「うれしいです」とはにかんだ。

優勝者には顕微鏡が贈られ、「ぞろ目賞」などの特別賞も。のいち動物公園によると、「幼虫時の大きさと冬場の湿度管理」が成長させるこつといい、担当者は「育てる喜びを通じて、自然に親しんでほしい」と話していた。(横田宰成)

高知競馬騎手と子どもらが南国市で稲刈り

稲刈りを通した交流を楽しんだ騎手と子どもたち(南国市田村)
稲刈りを通した交流を楽しんだ騎手と子どもたち(南国市田村)

(高知新聞 2020 年 8 月 6 日朝刊より)

高知競馬騎手会の21人と「高知市こども劇場」の会員親子30人が4日、南国市田村の田んぼで、春に植えたコシヒカリの新米を刈り取った。

騎手会による社会貢献活動の一環で8年目。発起人の赤岡修次騎手らの友人でコメ農家の吉本正仁さん(58)が田んぼを提供している。吉本さんによると、長雨で生育が心配されたが「実入りも良く、例年通りの出来栄え」だという。

検温や手指の消毒を済ませた子どもらは、騎手とペアで田んぼへ。「押さえてるからここから刈って」「ザクザク楽しい!」と言い合いながら、1時間ほど一緒に汗を流した。

高知市の一宮小学校1年の高橋佑季君(7)は「お兄さんたちが優しく教えてくれて、たくさん刈れた」と笑顔。赤岡騎手は「新型コロナウイルス感染症の影響で内容も時間も短くなったけど、子どもたちが口に入るものを作ったという経験ができて良かった」と話していた。(川嶋幹鷹)

室戸市吉良川の町並み 児童が七夕飾り

願いを込めた短冊などをササに飾る子どもたち(室戸市吉良川町甲)
願いを込めた短冊などをササに飾る子どもたち(室戸市吉良川町甲)

(高知新聞 2020 年 8 月 8 日朝刊より)

国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている室戸市吉良川町で7日、地元の子どもたちが古民家の軒先をササ飾りで彩り、町並みの景観に夏の風趣を添えた。飾りの設置は12日まで。

伝統文化の学習や世代間交流などを目的に、吉良川公民館が町並み保存会、婦人会と協力して毎夏行っており、今回は放課後子ども教室の児童24人が参加した。

この日は吉良川まちなみ館など10カ所で飾り付け。短冊には家族の健康や将来の夢、新型コロナウイルスの収束などの願いが書かれ、子どもたちは色とりどりの短冊を高さ2メートルほどのササに飾っていた。

吉良川小学校4年の山本心菜(ここな)さん(9)は「七夕の飾り付けで、町並みがいつもより明るくなった。地域の人や観光で来た人が喜んでくれたらうれしい」と笑みを浮かべていた。(大野耕一郎)

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ココハレ編集部

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部員は高知新聞の社員 6 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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